クルビデンス・マルバネは貴州から記載された種類です。
下に図示したパラタイプは上翅が赤っぽいですが、黒色の個体も見られます。
貴州省の他に四川省と重慶市からの個体も確認できました。
サイズはホロタイプで32o。
パッと見はチュウゴクマルバネに非常によく似ていますが、
大顎は短くて平たく 先端が上方向に向かって強く反りあがります。
前胸側面はチュウゴクマルバネは丸みを帯びるのに対し、
クルビデンスは直線的で末広がりでニティドゥスに似ています。
ニティドゥスとの違いは 細身で艶消しであることで区別は簡単かと思います。
複眼縁が丸みを帯びることや 艶消しの体色から
ニティドゥスよりはシニクスに近く見えますが、
シニクスとの決定的な違いは唇に毛が生えるところにあります。
シニクスの特徴として シニクスには唇には毛が生えません。
Neolucanus curvidens Lacroix,1978:267-269,figs.9(a-b)
[Type Locality] Chine,Kouy Tcheou←貴州省
左:記載文の絵 Lacroix,1978より
右:パラタイプ Websiteより
顎が太短いため ベトナムのイイジママルバネにも似た雰囲気があります。
雰囲気は似ていますが、イイジママルバネはシニクス同様 唇に毛が生えません。
Neolucanus nitidus guizhoui Schenk,2011:2-3 ,figs.1 [Neolucanus guizhoui]
[Type Locality] China, S-Guizhou, Lei Shan
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