大図鑑に載ってないクワガタたち(主に)


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本土ノコギリクワガタのこと
(tkyk4 at 09/17 16:56)
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日本人ならば知らない人はいないクワガタでしょう。
大型〜小型では歯型が大きく変わるので、一般の人は別種だと思っていることが多いです。
当方の地域の通称は大型が「水牛」で小型が「ノコギリ」でとおってます。
標本は海外でも割と人気があると聞いています。

原名亜種の分布はおおざっぱですが 日本、対馬、佐渡、北朝鮮、韓国、済州島、鬱陵島、中国北東部となります。
タイプ標本の産地は静岡県下田市とされています。

ちゃんと記載されているのか調べきれてませんが、
亜種でProsopocoilus inclinatus koreanus という名前も見かけます。
リー氏が記載したらしく記載年が2002年か2003年のようですが 
クワガタについての文献が見当たりません。
甲虫の文献を書いているリー氏は複数人いるのですが、
Li & Yang,2003:Notes on the Oriental Melolontha
以外は文献の発行されている年が合うものがありません。(未見)
同じ個体群を指している Prosopocoilus inclinatus kina という名前も標本商のリストで見かけました。
記載はされてないものと思われます。
九州離島〜朝鮮半島・中国の個体群がこれに当たり 顎が直線的なのが特徴です。
亜種とするには弱いので 型くらいなものではないでしょうか。

左:北朝鮮 Fujita,2010より
右:壱岐島 Fujita,2010より



Prosopocoilus inclinatus (Motschulsky,1857):29, pl.1. [Lucanus inclinatus]
[Type Locality] Japonia
[sny] Cladognathus m
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