記載が一番古いタルサリス・ノコギリを基準にしましたが、
フェア・ノコギリ系統とした方が解り易いかもしれません。
世界地図で見ると左側に半円を描くような感じで分布しています。
ただし スマトラとタイ南部辺りのマレー半島付け根部分は空白地帯となります。
それぞれをタルサリスの亜種とする研究者もいます。
それぞれを見比べて見ると 確かによく似ていて、
前胸の形状などは徐々に推移していく感じが見て取れます。
当方は タルサリスとロンドンを独立種扱いにしていますが、
すべてを同種としても おかしな見解には感じられないです。
Prosopocoilus tarsalis (Ritsema,1892):191-192 [Prosopocoelus tarsalis]
[Type Locality] central Java,Magelang
左:Bomans,1978より
右:Type? Oberthür&Houlbert,1913より
右側の画像は特に記述は見当たらなかったのですがタイプ標本っぽいです。
左はBomans,1978の似たようなノコギリクワガタの比較図の中のもので、
それぞれから特徴を見ると
大顎は平たく 内歯はまばらで
頭楯は長方形
前胸は上部の幅は広く 後方に行くほど強くくびれて 後方の突起部分は前方に突き出るような感じになります。
近年の採集例がまったくないようですが、
過去にはタイプ標本以外の記録もあります。
Prosopocoilus feai (Boileau,1902):204 [Prosopocoelus feai]
[Type Locality] Carin Cheba,Birmanie
(C)F@N Communications, Inc.