デバティスはマレーから記載された ブッダによく似た種類です。
大歯型ならば 歯型で簡単に区別することができるのですが、
大顎以外での区別は 図鑑で見る限りでは判別が非常に困難です。
小さいサイズでのブッダ(ssp.kuijteni)との比較を考察してみます。
ただ 同亜種とされているシムルエ産との比較ですのでご了承ください。
右:P.buddha kuijteni Simeulue I. 35o
左:P.debatissei(?) 35o
デバッティスと思われる個体は
体型は明らかに細く 真横から見たとき全体的に薄い。
頭部は比較的扁平で 複眼下の突出は弱い。
前胸は後方に行ってもあまり幅広くならない。
その他に 唇や胸部の形状なども異なります。
上の比較写真では完全に両種の区別はできます。
ただし、同亜種とされているシムルエ産ではありますが、
数を集めて比較をしてみたら 全くの別亜種だったという可能性もあり得ます。
デバティスと判断した個体は マレーのブッダの中から抜いたものです。
本来は大歯型でも細かく比較できればいいのですが、
デバティスの大歯型は数が相当少ないようです(^_^;)
Prosopocoilus debatissei Bomans,1992:223-225, 227, 229
[Type Locality] Malaysia:Cameron Haighlands
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