おはようございます。いつも楽しみに見ているＰＨＰ出版の江口さんのコラムを紹介します。昨日これを見て深く共感し、社内のメールで回覧しました。
実際には上司からフォローというのが定説だと思うのですが、基本は自分が動くほうがやっぱりいいと思うんですよね。
あ～～～これだな と思いました。
松下幸之助という偉大な人物はいなくなった今でも健在だなと、江口さんに思想や考え方が受け継がれて生きているなって強く感じました。
私も頑張らないといけないという気持ちになりました。
ありがとうございます。
叱り方、叱られ方を考える（その２）
■叱られた時には「フォロー」が大事
前回、叱り方のほうを述べましたが、昨今の風潮を見ると、実は「叱られ方」のほうこそ大切ではないかと思っています。
最近の若い人たちを見ていると、叱られ方が実に下手だと感じるのです。
厳しく叱られるという経験そのものをしていないため、叱られ方を学ぶ機会がないということなのでしょう。
叱られた時には、その後の「フォロー」がとても大事だということを、知っておいて欲しいと思います。たとえば、自分に非がある時は、後日もう一度謝りにいく。自分に非がないと思うのなら、少し時間を置いてから今一度誠実に話をしに行く。
この「フォロー」をすることによって、叱られただけで終わらずに、そのことがプラスに転化されるからです。
特に社会人になると、仕事の面では誰でも最初は初心者ですから、失敗は避けられません。むしろ多くの失敗を積み重ね、上司や先輩からの叱責を受けながら一人前の社会人になっていくものです。そうである以上、叱られる原因は大抵の場合、部下にあります。
ミスを犯してしまったり、期待通りの成果をあげることができなかった。あるいは上司の意図を汲むことができなかった、というように自分に少しでも非があるならば、素直にそのことを認め、早く詫びることが大切です。叱られることそのものに腹を立てたり、わずか１０％、２０％の己の正しさを主張するために言い訳がましいことを言うより、まずは「すみませんでした」と謝るべきです。自分の至らなさをしっかり反省することで、次からはそれをなくせばいい。これが自分を成長させていくコツです。
■朝一番の〝お詫びの念押し〟
かく言う私も、松下幸之助さんにはよく叱られました。そして松下さんに叱責を受けたとき、私は必ず取った行動があります。それは、叱られた日の翌日、朝一番に松下さんのところへ行くということです。朝の七時前後。まだ松下さんが起きていない時もありました。「朝早ようから何の用や？」と言う松下さんに、私は再び頭を下げました。「昨日は申し訳ありませんでした。よくわかりました」と。すると松下さんは「そうか。君がわかってくれたんやったら、それでええわ」と笑顔になる。それから後は、談笑になる。
叱られた時には、早くその気分を自分のほうから断ち切ることが大切です。叱る、叱られるという関係を断ち切らなければ、次の新たな仕事へと向かっていくことができません。部下の心に「なぜ叱るんだ」という不満が残っていると、互いの信頼関係が成り立ちません。その思いを断ち切るためにも、敢えて部下のほうからの〝お詫びの念押し〟が大切なのです。
というのは、秘書として身近に付いていた頃、松下さんが部下を厳しく叱責している場面を、幾度となく私は目の前で見てきました。ところが叱った部下が部屋を出て行くと、松下さんはフッとひとり言のように「彼は本当にわかってくれたやろか」と、呟くことがあったのです。
■反省する人は必ず成長していく
後に自分も部下を持って実感したことですが、叱る側も決して気持ちのよいものではありません。できることなら部下を叱ったりせずに仕事をしていければ、それに勝ることはありません。
叱った後で砂をかむような気持ちになる、というのが、上司の本心なのです。だからこそ上司としては、叱った後に部下のほうからフォローをしてくれれば、非常に嬉しいものです。嬉しいだけでなく、「なかなか素晴らしい部下だな」「優秀な、できる人物だな」と思うのが人情です。部下の人たちも、そんな上司の気持ちをぜひ知っておくべきでしょう。
再度謝ることのできる、度量の広い部下になってほしいと思います。
それを通して自分の足りなかった点をかみしめ、反省するならば、そのような人は必ず成長していくものです。
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