日本海軍が開発した特攻兵器「桜花」は、敵の軍艦に対する攻撃に使われたため、現代の対艦ミサイルと同じ運用思想の兵器といえます。全長約6mの細長い機体の前部には1200kgの徹甲爆弾が搭載されており、機銃などは搭載していないため、攻撃は目標に体当たりするのみです。この兵器は帰還することを想定していないため、攻撃の成功に関わらず使用すること自体、人間の命が失われることを意味しています。ただ、ミサイルが電子機器で誘導されるのに対して、桜花は誘導については人間が搭乗して行います。この兵器には、訓練用複座型が2機しか作られなかった希少モデルがあり、ピマ航空宇宙博物館に保存・展示されているものは、帰還を想定した特殊なタイプです。なお、機体後部には固体ロケット(4号1式噴進機)3基を装備しており、これを使うことで最大速度648km/hまで加速することができます。43乙型は、推進装置に固体ロケットではなく「ネ20」ジェットエンジンを搭載し、航続距離は、11型の37kmに対して約278kmに伸びる予定でした。 「桜花」K-2は、43乙型の練習機として製造された機体で、前方部分に操縦席を追加して学生と教官がともに乗り込み、飛行訓練することが可能で、加えて推進装置として11型の「4号1式噴進機」1基も搭載していた点が異なります。また、訓練で繰り返し用いるため、再使用するための着陸用スキッドを標準で備えていたのも大きな特徴です。現在、「桜花」の現存機で博物館等に展示されているのは、アメリカ、イギリス、インド、日本に15機ほど。そのなかで、激レア機である43乙型は、2012年に現在のピマ航空宇宙博物館に貸し出され、2018年頃から常設展示されるようになっています。
Bing AIの説明
有人特攻兵器「桜花」に“生きて帰れる仕様”があった 製造2機のみ なぜ米国で展示へ? | 乗りものニュース
有人特攻兵器「桜花」に“生きて帰れる仕様”があった。製造2機のみ。米国で展示されている。
特攻機・桜花が撃沈した唯一の駆逐艦、海底で発見…出撃10回 日本海軍が開発した特攻兵器「桜花」が唯一撃沈した米駆逐艦マナート・L・エベールが、沖縄本島から北に約140キロ、水深約1380メートルの海底で見つかった。
船体は真っ二つ… アメリカ軍駆逐艦みつかる 特攻専用機「桜花」 特攻機「桜花」が撃沈した唯一の駆逐艦が海底で発見された。船体は真っ二つになっていた。
【このカテゴリーの最新記事】
-
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image