2014年11月08日
同性愛者が住みやすい国は?
同性愛者が住みやすい国は?イスラム系は「No」スマトラ島ではむち打ち刑
同性愛者をめぐり、世界中で権利拡大を求める運動や法律を改める動きが活発化している。欧米では人権擁護の立場から同性婚を認める国が増える一方、アフリカ諸国やイスラム教国では依然としてタブー視扱いされ、「同性愛者には終身刑」という国さえある。そんな中で、米国の大手調査会社のギャラップ社が世界123の国や地域で、ゲイやレズビアンの暮らしを取り巻く状況について世論調査を行った。果たして同性愛者にとって最も住みよい国になったのはどの国か?
ギャラップ社が2009年から13年まで、調査対象国の15歳以上のおよそ1000人に「あなたが住む街や地域は、ゲイやレズビアンにとって住みよい場所ですか?それとも住みにくい国ですか?」と聞いた。
回答は「住みよい国」「住みにくい国」「わからない。もしくは、拒否」の3種類。それぞれの国で占めた3つの回答の割合をもとにランキングを作り出した。「住みよい場所」と答えた上位10カ国と数値は以下の通り
(1) オランダ 83%
(2) アイスランド 82%
(3) カナダ 80%
(4) スペイン 79%
(5) アイルランド 75%
(6) オーストラリア 72%
(7) マルタ 72%
(8) ウルグアイ 71%
(9) デンマーク 70%
(10) 米国 70%
10人中8人以上が同性愛者にとって住みよいと答えたオランダは01年に世界で初めて同性同士の結婚を認める法律を施行した国。当然、同性愛者を受け入れる社会的土壌がすでに根付いている。2位のアイスランドでは09年に、レズビアンであることを公言していたヨハンナ・ジグルザルドッティル氏が首相に就任し、世界初の「同性愛者首相」として世界中に報道された。
3位のカナダはトロントで行われる同性愛関連のイベントが有名で、周辺地域の人口を含めた約510万人のうち、約50万人が「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシュアル」「トランスジェンダー」の総称であるLGBTとされる。同性愛者の移民も多いという。
上位には欧州や北米諸国が多いが、ウルグアイは8位となり南米諸国から唯一ベスト10入り。6位のオーストラリアも近年、社会で同性婚を認める風潮が一般化している。
18位のイタリアは「住みよい」が63%にも関わらず、「住みにくい」は30%と比較的数値が高い。南米諸国も同様の傾向が見られるが、これはカトリック教徒が多いことも関係している可能性がある。
10月初旬、カトリックの総本山、バチカンで開催された「世界代表司教会議(シノドス)」では、同性愛者の信者の受け入れについて保守派の反対にあい、合意に至ることはできなかった。
中間報告では「同性愛者はカトリック社会に貢献することができる」との文章が盛り込まれたが、教義に忠実な保守派は「教会史上最悪の文書の1つだ」などと激しく反発。カトリック国では、同性愛は依然として宗教上の罪であるという考え方が根強いことが浮き彫りになった。
一方、「住みよい国」と答えたのが1%に止まったのが、セネガルとパキスタン。2%しかなかったのがアフガニスタン、エチオピア、インドネシア、マリ、ウガンダの5カ国だ。下位にはイスラム教徒の多い国やアフリカ諸国が占めている。
セネガルでは98%の回答者が「住みにくい国」と答えている。「成人の間の同意に基づく性行為」を犯罪とし、5年以下の禁錮と3千ドル以下の罰金に問われる。ウガンダでは同性愛行為に最高で終身刑を科せる法律が成立しており、両国とも国際的人権団体から大きな批判が寄せられている。
イスラム教徒が人口の9割を占め、世界最大のイスラム国であるインドネシアでは、シャリア(イスラム法)に基づく厳格な風潮が強まるスマトラ島アチェ島で、同性愛行為について100回のむち打ち刑に科す条例を可決した。宗教を問わず外国人にも適用される厳しいルールだ。
ちなみに、日本は「住みやすい」の回答が28%で「住みにくい」の39%を下回っている。住みやすいランキングでは123の国と地域のうち50位。アジア地域で日本よりランキングが上なのは、22位のフィリピンと39位の台湾のみ。
韓国は「住みやすい」が18%、「住みにくい」が57%。中国は「住みやすい」が14%、「住みにくい」が53%。両国では伝統的な家族観から、同性愛者はまだまだ社会に受け入れられていないようだ。
昨今、洋の東西を問わず、さまざまなテーマをもとに世論調査が行われている。人々の関心のある話題を選び出し、「世界の世論調査」として今後も定期的に取り上げる。
#同性愛 ニュース #ゲイ #レズ #エンタメ
出典元http://
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141108-00000535-san-eurp
同性愛者をめぐり、世界中で権利拡大を求める運動や法律を改める動きが活発化している。欧米では人権擁護の立場から同性婚を認める国が増える一方、アフリカ諸国やイスラム教国では依然としてタブー視扱いされ、「同性愛者には終身刑」という国さえある。そんな中で、米国の大手調査会社のギャラップ社が世界123の国や地域で、ゲイやレズビアンの暮らしを取り巻く状況について世論調査を行った。果たして同性愛者にとって最も住みよい国になったのはどの国か?
ギャラップ社が2009年から13年まで、調査対象国の15歳以上のおよそ1000人に「あなたが住む街や地域は、ゲイやレズビアンにとって住みよい場所ですか?それとも住みにくい国ですか?」と聞いた。
回答は「住みよい国」「住みにくい国」「わからない。もしくは、拒否」の3種類。それぞれの国で占めた3つの回答の割合をもとにランキングを作り出した。「住みよい場所」と答えた上位10カ国と数値は以下の通り
(1) オランダ 83%
(2) アイスランド 82%
(3) カナダ 80%
(4) スペイン 79%
(5) アイルランド 75%
(6) オーストラリア 72%
(7) マルタ 72%
(8) ウルグアイ 71%
(9) デンマーク 70%
(10) 米国 70%
10人中8人以上が同性愛者にとって住みよいと答えたオランダは01年に世界で初めて同性同士の結婚を認める法律を施行した国。当然、同性愛者を受け入れる社会的土壌がすでに根付いている。2位のアイスランドでは09年に、レズビアンであることを公言していたヨハンナ・ジグルザルドッティル氏が首相に就任し、世界初の「同性愛者首相」として世界中に報道された。
3位のカナダはトロントで行われる同性愛関連のイベントが有名で、周辺地域の人口を含めた約510万人のうち、約50万人が「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシュアル」「トランスジェンダー」の総称であるLGBTとされる。同性愛者の移民も多いという。
上位には欧州や北米諸国が多いが、ウルグアイは8位となり南米諸国から唯一ベスト10入り。6位のオーストラリアも近年、社会で同性婚を認める風潮が一般化している。
18位のイタリアは「住みよい」が63%にも関わらず、「住みにくい」は30%と比較的数値が高い。南米諸国も同様の傾向が見られるが、これはカトリック教徒が多いことも関係している可能性がある。
10月初旬、カトリックの総本山、バチカンで開催された「世界代表司教会議(シノドス)」では、同性愛者の信者の受け入れについて保守派の反対にあい、合意に至ることはできなかった。
中間報告では「同性愛者はカトリック社会に貢献することができる」との文章が盛り込まれたが、教義に忠実な保守派は「教会史上最悪の文書の1つだ」などと激しく反発。カトリック国では、同性愛は依然として宗教上の罪であるという考え方が根強いことが浮き彫りになった。
一方、「住みよい国」と答えたのが1%に止まったのが、セネガルとパキスタン。2%しかなかったのがアフガニスタン、エチオピア、インドネシア、マリ、ウガンダの5カ国だ。下位にはイスラム教徒の多い国やアフリカ諸国が占めている。
セネガルでは98%の回答者が「住みにくい国」と答えている。「成人の間の同意に基づく性行為」を犯罪とし、5年以下の禁錮と3千ドル以下の罰金に問われる。ウガンダでは同性愛行為に最高で終身刑を科せる法律が成立しており、両国とも国際的人権団体から大きな批判が寄せられている。
イスラム教徒が人口の9割を占め、世界最大のイスラム国であるインドネシアでは、シャリア(イスラム法)に基づく厳格な風潮が強まるスマトラ島アチェ島で、同性愛行為について100回のむち打ち刑に科す条例を可決した。宗教を問わず外国人にも適用される厳しいルールだ。
ちなみに、日本は「住みやすい」の回答が28%で「住みにくい」の39%を下回っている。住みやすいランキングでは123の国と地域のうち50位。アジア地域で日本よりランキングが上なのは、22位のフィリピンと39位の台湾のみ。
韓国は「住みやすい」が18%、「住みにくい」が57%。中国は「住みやすい」が14%、「住みにくい」が53%。両国では伝統的な家族観から、同性愛者はまだまだ社会に受け入れられていないようだ。
昨今、洋の東西を問わず、さまざまなテーマをもとに世論調査が行われている。人々の関心のある話題を選び出し、「世界の世論調査」として今後も定期的に取り上げる。
#同性愛 ニュース #ゲイ #レズ #エンタメ
出典元http://
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141108-00000535-san-eurp
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