千葉の断水 全市で給水再開
利根川水系の浄水場で国の基準値を超えるホルムアルデヒドが検出され取水を停止した影響で、19日、千葉県内では5つの市で36万世帯近くが断水しましたが、20日午前4時までにすべての市で給水が再開されました。
利根川水系の群馬、埼玉、千葉県にある6か所の浄水場では、18日から19日にかけて、処理を済ませた水道水から国の基準値を超える化学物質のホルムアルデヒドが検出されました。
この影響で千葉県内の3か所の浄水場で取水を停止したため、県によりますと柏、野田、流山、我孫子、八千代の5つの市で合わせておよそ35万7000世帯が断水しました。
その後、ホルムアルデヒドの値は下がり、2か所の浄水場が取水を始めたことから、20日午前4時まで断水していた野田市を含めすべての市で給水が再開されました。
残る1つの野田市の「上花輪浄水場」も取水を再開する準備を進めているということです。
5月19日
群馬県内の支流に発生元か=千葉県内21万世帯で断水―ホルムアルデヒド取水停止
時事通信 5月19日(土)9時38分配信
利根川水系の埼玉、千葉両県の浄水場から国の水質基準値(1リットル当たり0.08ミリグラム)を上回る化学物質ホルムアルデヒドが検出された問題で、群馬県内を流れる支流の烏川で比較的高い値が検出されたことが19日、調査で分かった。同県などは、烏川か、さらにその支流に発生元がある可能性もあるとみて詳しく調査している。
同日昼現在、北千葉浄水場(千葉県流山市)と上花輪浄水場(同県野田市)、栗山浄水場(同県松戸市)の3カ所で取水を停止しており、同県野田市では同日午前から全体の3分の2に当たる約4万6000世帯で、同県柏市でも正午からほぼ全域の約16万4900世帯で断水している。
群馬、埼玉両県は、塩素を混ぜるとホルムアルデヒドに変化する物質が、川に流出しているのが原因とみて調査。約5キロ下流で利根川に合流する群馬県高崎市付近の烏川で比較的高い数値を検出したことから、烏川か、さらにその支流に発生元がある可能性が高いとみて詳しく調査する一方、利根川に流れ込む埼玉県内の複数の河川も調べている。
行田浄水場(埼玉県行田市)と東部地域水道浄水場(群馬県千代田町)は一時取水を停止したが、数値が下がったことなどから既に再開した。
配信元:ヤフーニュース
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