2009年05月09日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 琴・ショルーノフ&吟・ショルーノフ編 (前編) part6
「くそぉっ!こいつめ、離れろぉ!」
怖気を感じた吟が自由になる手で力いっぱい解こうとするが、ぎゅっと絡まった触手は全く離れる気配を見せない。むしろ、その力加減がいい刺激なのか、向こうで圭がビクンビクンと体をよがらせている。
「あはぁ…吟さん。そんなに力を入れられては困ってしまいますわぁ……」
そんな圭の姿に淫欲を刺激されたのか、他の使徒たちの触手がにゅるにゅると二人に向って伸びてきた。これに絡め取られたら、おそらく逃げることは無理だろう。
「……キン姉、逃げて!」
少しの逡巡の後、吟はしゃがみこむ琴に怒鳴った。
「ここで二人ともやられたら間違いなく玉王が復活しちゃう。それだけは絶対に避けないと!!だからキン姉、ここは逃げて!」
それはつまり、圭に絡まれてて逃げられない自分を見捨てろと言うことである。確かに現状ではその判断は正しいかもしれない。
でも、そんなことを即断できる琴でもない。
「そ、そんなこと……ギンちゃんを置いてなんて……できないわよぉ……」
どんな時でも、それこそ生まれた時から二人一緒に生活をしてきたのだ。その繋がりはどこの誰よりも深いと自認できる。
それを、片割れが大ピンチのときに捨てて逃げることなど出来ようはずもない。
「私のことはいいの!早く逃げてよぉ!このおバカさぁん!!」
「いやいや!そんなのいやぁ!!」
泣きながら怒鳴り散らす吟と泣きながら頭を振る琴。その姿に歩美たちも一瞬あっけに取られたが、すぐに渦巻く肉欲に心を塗りつぶされていく。
「安心して…。吟ちゃんにも琴ちゃんにも同様に、肉の快楽を教えてあげるからぁ!!」
目の前の肉を貪らんと、歩美の触手が二人に襲い掛かっていく。無論、それを見て他の使徒の触手も覆い被さってきた。
対する吟は圭によって動きを封じられ、琴は腰が抜けているのか立ち上がることも出来ない。
「キン姉!!」
二人とも逃げられない!そう確信した吟はわざと体のバランスを崩し、そのまま琴へと倒れこんでいった。
結果、そのために琴に向っていた触手は吟によってその進路を封じられてしまい、琴には一本の触手も襲ってくることはなかった。
だがしかし、その代償はまた大きかった。
ドドドドドドドドッ!!
「うぐあぁっ!!」
琴の分の触手をも受け持ってしまった吟は、文字通りその全身を触手によって串刺しにされてしまっていた。それは吟の淫裂、尻、乳首、臍のみならず鼻、耳、口はおろか毛穴までもあらゆる穴へ余すところなく侵入し、吟の肢体を蹂躙していた。
「あ、あぁ…ギンちゃ……」
「うぐぅ……キ、キン姉ぇ……。よか ったぁ あぁ……」
目の前の妹の無残な姿に、もはや琴はまともな言葉を発することは出来なくなっていた。
でも、そんな琴に対して吟は姉が無事だったことに心から安堵し、精一杯の笑みを浮かべていた。
だが、琴への陵辱を邪魔された使徒たちは面白くない。
「なにすんだよ吟の奴……、せっかく二人とも気持ちよくしてあげようとしているのに……」
「馬鹿なことを……。そんなことをしても無駄だというのに……」
喬と圭の吟を見る目は、決して友人仲間に向けるものではない悪意に満ちたものだ。
今の彼女たちには吟にかつての同士、仲間、友達、後輩などという感情は持っていない。
あるのはただ、獲物を嬲るのを邪魔した小生意気な天使に対する憎悪の念だけだ。
それは、琴を改めて襲うよりもまず吟を徹底的に犯しぬくということに全員が同時に思い至ったことからも明らかだ。
「ちっ…吟の奴…、余計な真似を」
「絶対に許しませんわ…。すこしきついお仕置きが必要ですわね……」
年長の龍華と鶴花が同時に毒づき、それに伴い吟に刺さっている触手が突如乱暴に暴れ出した。
"グリグリィ!!"
「あひっ!!」
体の中を強引にかき回される感触に、吟の顔が苦痛とも快楽とも取れる表情に歪む。ズチッ、ズチッと抽送する卑猥な音が琴のすぐ上から響き渡ってきた。
「あぁっ!ギンちゃん、ギンちゃん!!」
自分で何とかしなければ、そんな考えも浮かばず琴は目の前で行われる吟の公開陵辱に対しただ声を上げることしか出来ない。
「あぐっ!あぐぅっ!!キ、キン姉……、だいじょ……うぐぅぅ!!」
吟は吟で、琴に心配をかけまいと精一杯の虚勢を張って応え使徒たちからの陵辱に耐えていた。ここで逃げたら使徒たちの矛先が琴に向うことは間違いない。それだけはなんとしても防がなければならない。
「だ、だから早く……逃げてキンね…あひいぃ!」
「むぅぅ〜〜〜!吟ちゃんめ、しぶとい!!こうなったら、もう手加減しないよ!」
吟の意外なしぶとさに剛を煮やしたのか、歩美は耳に挿入している自身の触手を奥へ奥へとぐにぐに動かし始めた。
「ぎっ?!!」
耳の奥を穿られる感触に吟は苦しげな悲鳴を上げる。
が、それで終わりではなかった。
"ズニュウゥッ!"
これまでの人生で決して感じたことのない異様な感触が吟の『脳内』に電流のように走った。
(ひっ!なにこれなにこれぇ!!)
歩美の触手はどうやったのか、鼓膜を浸透して吟の頭の中へ直接その肉管を伸ばし始めていた。触手が直接脳に弄られるという不気味な感触が吟の神経にビリビリと伝わってくる。
「うっふっふ…吟ちゃんのお味噌、ぷりぷりしていて超気持ちいい〜〜。でも、本番はこれからよ〜」
しばしの間吟の頭の中の感触を堪能していた歩美は、突如その触手をぐにぐにといじくり始めた。
どこをどうすればいいのかは、体の中に潜む玉王の意識が歩美の脳に働きかけて無意識に理解している。
「ぴっ?!」
吟の体はまるで感電したかのようにビクン!と大きく震え、苦しげだった顔には壊れた笑みがみるみる浮かんでくる。
(あ、あああなにこれ!!頭が、頭が気持ちいい!おかしいよこれおかし…いっ、いっ!いああぁぁうっ!!!)
吟の脳内に入り込んだ歩美の触手が吟の快楽神経を強引に刺激し、閉ざされていた吟の快感への欲求を無理矢理に開花させていった。
「あっ、あひっ!!あきぴっ!いひいぃぃ!!」
琴の目から見ても明らかに、吟の様子が変わり始めていった。それまで必死に琴のことを思っていた面影は既になく、顔は快楽に蕩け全身は赤く発情し、腰は上と下の穴に穿たれた触手を迎え入れるかのようにぐいぐいとスライドしている。