詩 (50): 曲絵詩

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2019年10月12日

他民党

完全に運任せで行き当たりばったりの生活を送っている
今が良ければそれでいい
悪いときは他人のせいにして
努力が足りない
自己責任だ
などと言ってなんとか食い繋いでいる
良ければそれでいい
それが今なのか過去か未来かわからないまま
一番大事な時間軸がずれているせいで
教会か廃墟か豪邸か
考えてわかることなのかわからないことなのか
どこに存在しているのかわからない党が結党される

タグ：他民党

posted by 柊太郎 at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年10月05日

２度と言いたくないことば

すいませんとか２度と言いたくないが
言わねばならないときがある
銀庫にしまってある
スチールの引き出しからキシリトールガムを取り出す
その一方で何かの書類を取り出す
昼間のドラマのワンシーンみたいに
金庫の貯蓄が増える
朝ドラみたいに
おはようと言う
格好ばかりの夜ドラ
眠らない満月

posted by 柊太郎 at 01:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年10月04日

手押し車

押してだめなら引いてみる
地球は残像すら残さない速さで回っている
さぞ引いてみると前の人の腹部に引っ掛かっている紐が
思い切り腹部に負荷がかかってうっ！と息が詰まる
10秒くらいうずくまった後めちゃくちゃ怒られる
しかも後ろの荷台も詰まって自分の後ろの人のみぞおちにも入ってうっ！と息が詰まり
また10秒くらいうずくまった後めちゃくちゃキレられる
そんな風に押しても引いてもだめな社会

posted by 柊太郎 at 01:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年10月03日

夏躍り

タコわさびがつまみの晩に
涼しいすきま風が平たくカーテンを撫でる
斬新なポーズをみんな自慢げに見せびらかす
外人はヒップホップ
日本人は盆踊り
異人は夏躍り
満場一致の夏の騒ぎ
涼しい場所で果物や野菜をほおばるように
暗闇に凍りつくような火を灯す

posted by 柊太郎 at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年09月30日

滅びた遺産の財産

人間は悲しい生き物だ
消費することしか考えないし行動しない
何もかもが朽ちていき失われていく渦のせめぎあいの中で残る財産
朽ちた遺跡の中にある遺産の財産
全ては奪わない
無作為に残して去る台風
それは喜べば良いのか
それがもし作物の種ならば
太陽の光を目一杯浴び恵みの雨を浴び
何もかもが育ち繁栄していく
ただそれも全て与えられた訳ではない
全てがある楽園の住人

posted by 柊太郎 at 21:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年09月25日

ダブルライトニングモーニン

仮説を唱えても意味がないのは
経験が足りないから
徐々に経験が増えていく
減ることはない
万が一忘れてしまったとしても
その裏の村や街では幸運で包まれている

タグ：旅３

posted by 柊太郎 at 21:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年09月23日

シーモンスター

透明なボトルを手に入れた
昼まで水を汲んでいた
町外れの水溜まりまで
浮き沈みしない
石が深く沈んでいった
何も怖いもののない旅
喉が渇けば終わり
ずっと満たされている
空っぽ

posted by 柊太郎 at 22:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年09月20日

安らぎJapan

まるでこの国の首相が自分の親みたいに
自分の家みたいに
安らぐ場所となった
高望みも悲観もしなくなった
このままでよい
このまま消えていきそうな気がしたので
しばらくこのままでいたい
平安な元号が消えていく

posted by 柊太郎 at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年09月19日

壊すべきは習性
新しい毎日がやってくるから
抗う日々
そんな日々を私たちは受け止める
積み上げていくもの
薄々感じていたもの
全部自分だけのもの
そこに妬みや恨みは無く
妬みや恨みでしか社会と接点がない
他人には良い顔をするが実はどこにも接点がない
なので黙々と自分の城をひたすら築く
下手に関われば壊れる
新しい毎日がやってくる
それを受け止めるだけ
みんな黙ってあのでかい城が壊れるのを待っているだけ
とにかく飛び込んで壊しにいくことはこの社会とシンクロする
名うての壊し屋や大工でなくても
下手くそで気性も荒い壊し屋の方がこの社会とシンクロする

posted by 柊太郎 at 22:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

2019年09月16日

特殊な柄

特殊な柄を破り平凡に暮らしている
その内訳としては
がんばらなくていいのにがんばっている
やりたくないことをやっている
それを辞めたら特殊な殻を覆い平静を装い暮らしている
その内訳としては
がんばらなくていいことをがんばらない
やりたくないことはやらない
特殊な世界は永遠に続く

posted by 柊太郎 at 22:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩

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