2018年01月20日
【現場から】訪中のタイミングを合わせられなかった韓国議員団
朴炳錫(パク・ビョンソク)共に民主党議員をはじめ与野党議員20人で構成された国会代表団が中国を訪問している。16日に北京に到着し、広東省と香港を訪れて20日に帰国する4泊5日の日程だ。
韓中関係が改善の道に向かう時期に国会代表団の訪中が実現したのは大きな意味がある。先月の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の国賓訪中の成果でもある。出発前、朴議員は「中国共産党と全人代の指導級、次世代リーダーなどと相次いで会談する予定」と期待を表明した。
代表団は北京での2泊3日間、楊潔チ国務委員(外交担当)、曹衛洲・全人代外事委員会副主任委員、張平・全人代副委員長に会った。一方、習近平国家主席と李克強首相はもちろん、議会交流のパートナーである全人代の張徳江常務委員長との会談申請も拒否された。国会代表団が会った張平委員長は13人の副委員長の一人だ。同日、張徳江委員長はガボンの上院議長に会った。中国側では訪中団の格に合わせて接待したと見るかもしれないが、議員らは失望を隠せなかった。沈相ジョン(シム・サンジョン)議員(正義党)は「第19代国会当時に3回訪中し、毎回主席に会ったが、今回初めて会うことができなかった」と述べた。
「次世代リーダー」との会談も不発に終わった。18日に代表団が広東へ向かった時刻、習主席の側近の李希広東書記は北京で開催された共産党第2回中央委員会全体会議(2中全会)に出席した。「広東省で次世代リーダーに会う」という報道資料を出した14日まで代表団はこの事実を知らなかった。後に17日に北京で会おうと修正提案をしたが、会談は実現しなかった。よりによって習主席以下の党幹部400人余りが総集結する2中全会の時期に訪中日を決めたのか疑問だ。議員らは「日にちは中国が選んだ」と釈明した。それが事実なら、楊潔チ国務委員以外の高位層との会談は最初から考慮されていなかったという話になる。それが現在の韓中関係の現状なのかもしれない。
とはいえ中国のせいにすることではない。事前協議の段階から中国内の事情を把握して日程を調整するなど周到綿密な準備をしておくべきだった。そうしていれば代表団が望む高位層や次世代リーダーに会い、ようやく実現した議会交流はさらに意味があるものになっていたはずだ。20人にのぼる大規模な議員外交の機会は容易に訪れるものではないのだから。
北京=イェ・ヨンジュン特派員
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