2017年12月18日
【宮城】「命の道」悲願の開通 ハマーレ歌津、観光客呼び込めるか[12/18]
http://www.sankei.com/region/news/171218/rgn1712180008-n1.html
東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町で、国土交通省が復興道路として整備している三陸沿岸道路のうち、南三陸海岸インターチェンジ(IC)−歌津IC間が開通、同道路の全面開通に向けて、一歩前進した。
9日には歌津ICで開通式が行われ、約230人が参加。近くの復興商店街「ハマーレ歌津」では体験型交流施設「かもめ館」のお披露目式が行われるなど、地域は復興の喜びに包まれた。
一方で、将来的ににぎわいをどう維持していくか、課題も生まれている。
◆活性化に期待
開通式で小野寺五典防衛相らは、この区間を「命の道」と表現した。総事業費約1800億円を投じた約4・2キロ。
災害、救急など緊急時での輸送路確保のほか、ハマーレ歌津などへの観光客の呼び込み、地域産業の活性化なども期待されている。
開通式には地域の子供たちも参加。テープカットでカラフルな風船を空に放つと、大歓声があがり、大きな拍手が起こった。
三陸沿岸道路は仙台市から青森県八戸市までの沿岸部を通り、総延長359キロ。
相馬福島道路など沿岸と内陸を結ぶ復興支援道路と合わせた計約550キロは平成32年度までに約9割が開通する見通しだ。
三陸沿岸道路の開通を訴え続けてきた「気仙沼・本吉地方リアスハイウェイ女性の集い」の60代女性は笑顔でこう話す。
「長らく陸の孤島と言われてきた地域。子供たちの未来のためにも道路は必要だ。今回の開通で、やっと歌津まで来た。もう少しで三陸沿岸道路が完成すると思うと本当にうれしい」
◆憩いの「かもめ館」
この日、ハマーレ歌津では体験型交流施設もお披露目された。
一般公募されていた施設の名前が「かもめ館」と発表されると、商店街の関係者らは手をたたいて歓迎した。
名称には「旧歌津町を象徴する鳥、カモメが波止場に止まって休むように、人々にとって憩いの場となってほしい」という思いが込められた。同館2階のテラスからは、美しい海を一望できる。
お祭りムードの商店街では、地域の子供が太鼓演奏を披露。
ハマーレ歌津の商店会長、高橋武一さん(68)は「ハマーレが憩いの場となり、県内外から多くの人に来てほしい」と話し、
「かもめ館をウニの殻むき体験や料理教室などのイベントをおこなうスペースとしても活用したい」と笑顔を浮かべた。
孫に会うために訪れたという仙台市青葉区の主婦、谷沢八千代さん(54)は
「道路開通でアクセスが良くなりとても便利。高齢の母も連れてくることができる。ハマーレの魅力は商店街の人たちの温かさ。イベントがあればまた来たい」と話した。
◆祭りのあとに…
道路開通、そして、かもめ館のオープン…。地域の住民らが大いに沸いた一日となったが、高橋さんは盛況を喜ぶ反面、あくまでも冷静に、ハマーレの将来を見つめていた。
「道路開通でハマーレを訪れやすくなる。裏を返せばこちらからも仙台などの都市部や大型スーパーなどに行きやすくなったということだ」
いわば、道路開通は地域活性化と、それを阻害する人口流出との“もろ刃の剣”でもあるわけだ。
だからこそ、高橋さんは「ハマーレでしか体験できないイベントなど、ここに来る付加価値を考えていく必要がある」との意を強くしている。
「商店街は物を売るだけでなく、こちらから積極的に発信していかなければならない。そのために、かもめ館を活用していきたい」
道路開通と新施設のオープン。地域振興がかなうかどうかの試金石でもある。
【被災地を歩く】「命の道」悲願の開通 ハマーレ歌津、観光客呼び込めるか 宮城
産經新聞:2017.12.18 07:00更新
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