2017年07月20日
ロカボ食 世界を救う 病気予防
ヤフーニュースより引用
女子アナ五戸美樹は「恐怖の糖尿病」を予防する術を学び実行しています https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170720-01858747-nksports-ent
《 本日のごのへのごろく 「ロカボ食 世界を救う 病気予防」》
痩せたいけど食べたい…を解決してくれる新しいダイエット「ロカボ」(注1)。ロカボ=ダイエットなら、痩せている人は関係ない? いえいえ、痩せている人にも、健康維持にもってこいの食事法なんです。データに基づいた科学的な健康法で、あらゆる都市伝説から解放されましょう。それでは第15回ダイエット編「糖質制限と病気予防の関係」をどうぞ。【写真】薬局で買える検査キット/ロカボダイエット ■健康を気にする人は是非もの■
ゆるやかな糖質制限「ロカボ」はダイエットに最適。体重が減るだけでなく骨密度まで減少してしまうカロリー制限と違って、ロカボは太っている人は痩せ、痩せている人は筋肉量が増え適正体重になる食事法です。糖質だけ制限すれば、お肉もお魚もおなかいっぱい食べられるので、イライラせず続けられます。
これまでダイエットにもってこいという話を多く書いてきましたが、ロカボは痩せたい方に限らず、健康を気にする方にもおすすめの食事法です。なんといっても、糖尿病予防になるからです。
■糖尿病は誰にでも襲ってくる■
糖尿病とは、血糖値の数値が異常に高い状態のままになってしまう病気です。日本人の6人に1人が糖尿病か糖尿病予備軍。40代以上に限ると3〜4人に1人が糖尿病かその予備軍です。(「食・楽・健康協会」による資料「糖尿病と糖尿病予備軍の割合(2012年)」より)
自分は健康診断で測った血糖値が正常値だったから問題ないと思っている方、あるいは自分は痩せているから大丈夫だと思っている方、他人事ではないんです。健康診断で測るのはご飯を食べていない時の血糖値。“空腹時血糖値”が正常でも、“食後血糖値”が異常な場合は多々あり、糖尿病の第1段階として知られています。また、痩せていても糖尿病にはなります。
■「切断した足は生えてこない」■
糖尿病の恐ろしいのは、発症した時点では自覚症状がないことです。痛みもない、熱もない…それなのに、進行すると、失明や神経症を引き起こし、透析や下肢切断に至る場合もあります。また、がん・心臓病・脳卒中などの病気リスクが上がります。
ロカボの発案者で北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟先生はよく「失った視力は戻らない、切断した足は生えてこない。糖尿病は自覚症状が出てからでは手遅れ。そうなる前に食い止めるのが重要」とおっしゃっています。
■ロカボで血糖&脂質改善■
摂取する糖質量をロカボの範囲内に抑えれば、血糖値の上昇・下降はゆるやかになり、糖尿病を予防することができます。カロリー制限よりも高い効果が確認されています。(2008年、医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』「糖尿病患者に限定した場合のヘモグロビンA1cの改善」より)
また、第6回「カロリーとダイエット」(5月6日更新)にも記載した通り、カロリー増で血糖値が下がることもわかっています。
また、ロカボは血糖値だけでなく、血中コレステロール値の改善にも有効です。「低糖質食」と「低カロリー食」とを比較した試験で、善玉コレステロール、中性脂肪、悪玉コレステロール、総コレステロール、全て「低糖質食」のほうが改善したというデータがあります。(2008年、医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』より)
なお、ロカボで血圧値も改善します。この話はまた後日詳しく。
■“都市伝説”に惑わされず■
いかに糖質が人に与える影響が大きいか…。最近は糖質制限の本も増えていますが、反発するように「糖質は摂ったほうがいい」といった本も増えています。糖質摂取はゼロにしてはいけないので、そういう意味では摂ったほうがいいのですが、過剰摂取による高血糖が恐ろしいことは読者の皆さんにはわかると思いますし、データに基づいているのか、個人の感想なのか考えれば、どちらが役に立つのかは一目瞭然です。
まとめると、ロカボの食事は、痩せられて、脂質も血圧も血糖も改善し、がんや心臓病や脳卒中などの病気予防にもなるということです。次回ダイエット編は第16回「朝ごはんと血糖値の関係」の予定です。【五戸美樹】(日刊スポーツ・コム芸能コラム「第46回・元ニッポン放送アナウンサー五戸美樹のごのへのごろく」)
(注1)「ロカボ」は、“ローカーボハイドレート”の略で、“ロー(低い)+カーボハイドレート(糖質)”のこと。1食の糖質摂取を20g〜40g、一日70g〜130gにする、ゆるやかな糖質制限。目安はコンビニのおにぎり1個で糖質40g。
【参考図書】山田悟先生の著書『ロカボで食べるとやせていく』(幻冬舎)。山田先生監修『世にも美味しい「ゆるやかな糖質制限ダイエット」』(世界文化社)。山田先生の新著書『90日で健康的にやせる! ゆるやかな糖質制限ダイアリー』(家の光協会)、『カロリー制限の大罪』(幻冬舎新書)。
◆山田悟(やまだ・さとる) 1970年、東京生まれ。1994年慶應義塾大学医学部卒業。2002年から北里大学北里研究所病院勤務。同病院医療連携室室長、糖尿病センター長、医学博士。一般社団法人「食・楽・健康協会」を設立、代表理事を務める。日本における糖質制限の第一人者。「ロカボ」の名付け親。「糖質制限の真実」(幻冬舎)をはじめたくさんの書籍を出版、メディアにも数多く登場。講演では糖質制限の大切さをわかりやすく話されます。
◆五戸美樹(ごのへ・みき) 1986年4月9日生まれ。埼玉県出身。お茶の水女子大学文教育学部で、日本語・日本文学を専攻。日本語史を研究し、2009年卒業。同年ニッポン放送入社。アナウンサーとして「ショウアップナイター」「三宅裕司のサンデーヒットパラダイス」「古坂大魔王ツギコレ」など幅広く番組を担当。2015年11月に退職。同年12月からエイベックス・マネジメント(株)に所属し、フリーアナウンサーとして活動中。イベントやライブの司会などのほか、アイドルやアーティストに「トークレッスン」も担当。ゆるやかな糖質制限の「ロカボダイエット」を実践中。特技はマラソン、書道。趣味はアイドルウオッチ(特にハロプロ)、野球、競馬観戦。
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