2016年09月18日
【ベストセラー健康法】“幸せ”“ヤル気”互いに促進する好循環 ストレス緩和するホルモン出すテク
幸福感や達成感を得たとき、人の愛情を感じたときなどに、脳で分泌されるホルモンがある。その名を「オキシトシン」。日常生活で簡単にできる工夫によりオキシトシンを効果的に分泌させることで、ストレスを遠ざけ、多くの健康効果を得ることができるらしい。いったい、どんな仕組みなのだろう−。
米・ウィスコンシン医科大学教授で、オキシトシン研究の第一人者として知られる高橋徳医師が、オキシトシンを利用して体と心が健康になる方法を解説するのが『自律神経を整えてストレスをなくすオキシトシン健康法』(アスコム刊)。
オキシトシンは、人が幸せや快感、達成感などを得たときに脳内に分泌されるホルモン。このホルモンが豊富に出ることで、ストレス解消、自律神経の調整、高血圧の抑制、血糖値の安定、免疫力アップ、体の痛みの軽減、良質の睡眠、認知症予防など、数え切れないほどの健康効果がもたらされるというのだ。
オキシトシンは、脳の視床下部というところから分泌され、4つの作用を起こす。
1つ目は、「幸せホルモン」の異名を持つセロトニンと、「ヤル気ホルモン」とよばれるドーパミンという、人をポジティブにさせる2つの物質の分泌を促進する作用。最近の研究では、これらのホルモンが出ることで、さらにオキシトシンの分泌も促進されることが分かっており、体を好循環の状態に持ち込みやすくするという。
オキシトシン作用の2つ目は、ストレスがかかったときに出るCRFというホルモンの分泌を抑える働き。これによりコルチゾールなどの「ストレスホルモン」の分泌を抑制することができる。副交感神経の働きが活性化し、「興奮」を「安静」へと導いてくれる。
3つ目の作用は、ガンマアミノ酪酸(GABA)という物質の分泌促進作用。この物質も、不安や興奮を鎮めてくれる働きを持っている。
そして4つ目がエンドルフィンの分泌促進作用。エンドルフィンは「脳内麻薬」ともよばれる神経伝達物質で、特に「痛みの鎮静」に力を発揮する。オキシトシンが分泌されることで得られる健康効果の1つに「体の痛みが和らぐ」というのがあるが、これなどはまさにエンドルフィンの作用によるものなのだ。
こうしてみると分かるように、オキシトシンは、それ自身が分泌されることで、体を健康な状態、安定した状態、苦痛から遠い状態に移行させる働きを持つさまざまな物質を引き出し、その相乗効果で体をラクにしてくれる物質−ということができるのだ。
そんなオキシトシンを出すためには、特に苦しいトレーニングなどは必要ない。別掲に並べたような、誰でも、いつでもできることを心掛けるだけでオキシトシンは分泌されるのだ。
「オキシトシンは、抗ストレス効果が高いホルモンとして最近注目を集めるようになりました。仕事や家庭でいろいろなストレスを抱えるビジネスマンに、ぜひオキシトシン健康法を実践してほしい」と語るのは編集を担当したアスコムの辺土名悟氏。
現代社会では、ストレスを完全になくすことは現実的ではない。しかし、ストレスを感じたときにオキシトシンを出すことは可能だ。そんなテクニックを身に付けておくことが、ストレス社会の上手な生き方なのだ。 (竹中秀二)
■高橋式「オキシトシン」を簡単に出す方法
・おなかがすいたら好きなものを食べる
・相手の目を見てコミュニケーションをとる
・挨拶を欠かさない
・目標達成のために仲間を応援する
・お礼や感謝の気持ちを忘れない
・親が“親バカ”だとオキシトシンがよく出る子が育つ
・家族全員で食卓を囲む
・出かける前に“ハグ”する
米・ウィスコンシン医科大学教授で、オキシトシン研究の第一人者として知られる高橋徳医師が、オキシトシンを利用して体と心が健康になる方法を解説するのが『自律神経を整えてストレスをなくすオキシトシン健康法』(アスコム刊)。
オキシトシンは、人が幸せや快感、達成感などを得たときに脳内に分泌されるホルモン。このホルモンが豊富に出ることで、ストレス解消、自律神経の調整、高血圧の抑制、血糖値の安定、免疫力アップ、体の痛みの軽減、良質の睡眠、認知症予防など、数え切れないほどの健康効果がもたらされるというのだ。
オキシトシンは、脳の視床下部というところから分泌され、4つの作用を起こす。
1つ目は、「幸せホルモン」の異名を持つセロトニンと、「ヤル気ホルモン」とよばれるドーパミンという、人をポジティブにさせる2つの物質の分泌を促進する作用。最近の研究では、これらのホルモンが出ることで、さらにオキシトシンの分泌も促進されることが分かっており、体を好循環の状態に持ち込みやすくするという。
オキシトシン作用の2つ目は、ストレスがかかったときに出るCRFというホルモンの分泌を抑える働き。これによりコルチゾールなどの「ストレスホルモン」の分泌を抑制することができる。副交感神経の働きが活性化し、「興奮」を「安静」へと導いてくれる。
3つ目の作用は、ガンマアミノ酪酸(GABA)という物質の分泌促進作用。この物質も、不安や興奮を鎮めてくれる働きを持っている。
そして4つ目がエンドルフィンの分泌促進作用。エンドルフィンは「脳内麻薬」ともよばれる神経伝達物質で、特に「痛みの鎮静」に力を発揮する。オキシトシンが分泌されることで得られる健康効果の1つに「体の痛みが和らぐ」というのがあるが、これなどはまさにエンドルフィンの作用によるものなのだ。
こうしてみると分かるように、オキシトシンは、それ自身が分泌されることで、体を健康な状態、安定した状態、苦痛から遠い状態に移行させる働きを持つさまざまな物質を引き出し、その相乗効果で体をラクにしてくれる物質−ということができるのだ。
そんなオキシトシンを出すためには、特に苦しいトレーニングなどは必要ない。別掲に並べたような、誰でも、いつでもできることを心掛けるだけでオキシトシンは分泌されるのだ。
「オキシトシンは、抗ストレス効果が高いホルモンとして最近注目を集めるようになりました。仕事や家庭でいろいろなストレスを抱えるビジネスマンに、ぜひオキシトシン健康法を実践してほしい」と語るのは編集を担当したアスコムの辺土名悟氏。
現代社会では、ストレスを完全になくすことは現実的ではない。しかし、ストレスを感じたときにオキシトシンを出すことは可能だ。そんなテクニックを身に付けておくことが、ストレス社会の上手な生き方なのだ。 (竹中秀二)
■高橋式「オキシトシン」を簡単に出す方法
・おなかがすいたら好きなものを食べる
・相手の目を見てコミュニケーションをとる
・挨拶を欠かさない
・目標達成のために仲間を応援する
・お礼や感謝の気持ちを忘れない
・親が“親バカ”だとオキシトシンがよく出る子が育つ
・家族全員で食卓を囲む
・出かける前に“ハグ”する
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5446582
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック