2024年02月03日
1月17日誕生石猫【首輪物語】猫と不透明な琥珀 ※婿投げ
1月17日は猫の誕生日だった。猫は自分の首輪についている首輪型デバイスを見て、運動量と体調が良好であることを確認した。そのデバイスは飼い主のスマホにも連動していて、猫の様子を常に伝えてくれる便利な装置だった。猫は飼い主に感謝しながら、窓辺に移動した。外は雪が降り続いていた。猫は雪景色を眺めながら、自分の誕生石である不透明な琥珀を思い出した。飼い主は去年の誕生日に、琥珀のペンダントをプレゼントしてくれたのだ。猫はその琥珀を大切にしていた。琥珀の中には、太古の夢が閉じ込められていると聞いたことがあった。猫はその夢を見たいと思った。琥珀の夢はどんなだろうか。恐竜やマンモスがいるのだろうか。それとも、もっと遠い時代のことなのだろうか。
猫は琥珀のペンダントを取り出して、首にかけた。琥珀は暖かくて、心地よかった。猫は琥珀に願いをかけながら、目を閉じた。すると、不思議なことに、猫は夢の中に入った。夢の中では、猫は十日町市松之山地域にいた。そこでは、小正月の1月15日に、伝統行事「むこ投げ」が行われていた。猫はその様子を見ていた。むこ投げとは、集落の娘を取られた腹いせに婿を投げたのが由来とされる行事で、夫婦円満などの願いを込めて毎年行われているのだ。猫はその行事に興味を持った。猫は自分も婿を投げてみたいと思った。猫は近くにいた関東在住の2組の夫婦のうちの一人を選んで、婿にしようとした。猫はその人に飛びかかった。しかし、その人は猫に気づいて、すばやくかわした。猫は空中に舞い上がった。猫はそのまま雪の中に落ちた。猫はびしょ濡れになった。
猫は夢から覚めた。猫は自分の失敗に恥ずかしくなり、琥珀のペンダントを外して隠した。猫は二度と琥珀の夢を見ないと決めた。そして自分のベッドにもぐりこみ眠りについた。
※フィクションです
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