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2015年10月28日
お役立ち情報 O (教育)
寝る子は育つ。
子どもの睡眠時間と脳の成長には関わりがあるみたいですね。
転載しますので、読んでください。
睡眠時間の長さで子どもの「海馬の大きさ=成績の良さ」が違う MRIで見えたそのスゴイ差
■睡眠不足で記憶力が落ちる
「寝る子は育つ」と昔からのことわざがある通り、子どもの成長のために睡眠は重要だ。現代では、受験勉強や習い事などで時間に追われ、睡眠不足になっている子どもは多い。
心理学系の研究者たちによると、睡眠時間の短い子どもは、睡眠が足りている子どもに比べて学業成績が低いそうだ。
学習の基礎は記憶である。記憶は脳の中心部にある「海馬」で処理されるのだが、子どもの睡眠と海馬の成長の関係について調べた結果、睡眠時間が少ない子は睡眠時間が長い子よりも海馬の成長が良くなく、体積が小さいことが分かった(※1)。
■海馬って何?
海馬とは、脳の左右に分かれている部分(側頭葉)の中心部の両側にある。ギリシャ神話の海神ポセイドンが駆る馬車を引く半馬半魚の想像上の動物や、タツノオトシゴを横にしたような姿にその形が似ているので、「海馬」と名付けられた。
海馬の機能の一つに、短期記憶(数十秒程度の新しい記憶)と長期記憶(数年以上覚えている記憶)の処理がある。そのうちの、勉強や仕事などの言葉や視覚で覚える記憶を海馬が担当している(※3)。
■寝る子は海馬が育つ
東北大学東北メディカル・メガバンク機構で脳画像解析学が専門の瀧靖之教授らは、5歳から18歳までの健康な子ども290人(男女比は半々)の生活アンケートを取り、頭部MRI画像で脳の形態を調べた。
結果は、平日の睡眠時間が5〜6時間ぐらいの子どもよりも、9〜10時間ぐらいの子どもの方が、海馬が1割程度大きかった。(※1)。
同様に、睡眠時無呼吸症候群のような睡眠の質が低い病気、ストレスやうつ病、アルツハイマー病などの患者は、海馬の体積が小さい。
海馬の大きさは記憶力に影響し、大きい方が記憶力が高い。例えば、世界一テストが難しいとも言われるロンドンのタクシー運転手。彼らの海馬は一般人に比べて体積が大きいと言われる。
■記憶障害と海馬の深い関係
また、以前にてんかん患者に対する治療として行われていた、海馬を取る手術。海馬を摘出すると、記憶障害が起きる。知能指数に問題がないのに新しいことを記憶できなくなる。それだけでなく、過去数年分の記憶もなくなるという(※3)。
幸いなことに、全部摘出した場合などを除き、海馬の神経細胞は再生する。その反対で、睡眠時間が少なかったり睡眠の質が低かったりすると、海馬の神経細胞の再生が少なくなり体積は小さくなる。海馬を大きくする、あるいは大きさを保つためには、良質な睡眠が必要ということである。
■6歳から12歳の間に脳は大きく成長
脳は6歳から12歳ぐらいまでの間、盛んに成長し、特に10歳前後が最も成長する。12歳を過ぎたからといって睡眠不足で良いというわけではないが、特に小学生の子どもが十分な睡眠をとれるようにすることは、とても大事なことだとわかる。
親から見れば、我が子が勉強や習い事に勤しむ姿に、微笑ましく思うかもしれない。しかし、それが原因で睡眠不足を起こし、子どもの記憶力低下を招いてしまうとしたら…なんとも皮肉な話である。
■将来の病気をも防ぐ?
睡眠時間の確保で期待できるのは成績アップだけではない。子どもたちが、まだ先の将来に直面するかもしれない病気を未然に防いでくれるかもしれないのだ。睡眠時間をきちんと確保することはアルツハイマー病やうつ病など、結果として海馬が小さくなる病気に、かかりにくい(※2)。
子どもの将来のために、きちんと睡眠時間を作れるよう、生活リズムを今一度見直してみよう。
※1:「『平日の睡眠時間と海馬の大きさ』5〜6時間しか寝ない子は、やや小ぶり」 president.jp/articles/-/7928
※2:東北大学加齢医学研究所加齢医学研究拠点「健常小児における海馬体積と睡眠時間の相関」 www.idac.tohoku.ac.jp/ja/activities/info/news/20120926/index.html
※3:脳科学辞典「海馬」 bsd.neuroinf.jp/wiki/%E6%B5%B7%E9%A6%AC
CIRCL10月25日 12時00分 より
6歳から12歳が大切のようです。
我が家もその年頃の子どもがいますので、注意したいです。
子どもの睡眠時間と脳の成長には関わりがあるみたいですね。
転載しますので、読んでください。
睡眠時間の長さで子どもの「海馬の大きさ=成績の良さ」が違う MRIで見えたそのスゴイ差
■睡眠不足で記憶力が落ちる
「寝る子は育つ」と昔からのことわざがある通り、子どもの成長のために睡眠は重要だ。現代では、受験勉強や習い事などで時間に追われ、睡眠不足になっている子どもは多い。
心理学系の研究者たちによると、睡眠時間の短い子どもは、睡眠が足りている子どもに比べて学業成績が低いそうだ。
学習の基礎は記憶である。記憶は脳の中心部にある「海馬」で処理されるのだが、子どもの睡眠と海馬の成長の関係について調べた結果、睡眠時間が少ない子は睡眠時間が長い子よりも海馬の成長が良くなく、体積が小さいことが分かった(※1)。
■海馬って何?
海馬とは、脳の左右に分かれている部分(側頭葉)の中心部の両側にある。ギリシャ神話の海神ポセイドンが駆る馬車を引く半馬半魚の想像上の動物や、タツノオトシゴを横にしたような姿にその形が似ているので、「海馬」と名付けられた。
海馬の機能の一つに、短期記憶(数十秒程度の新しい記憶)と長期記憶(数年以上覚えている記憶)の処理がある。そのうちの、勉強や仕事などの言葉や視覚で覚える記憶を海馬が担当している(※3)。
■寝る子は海馬が育つ
東北大学東北メディカル・メガバンク機構で脳画像解析学が専門の瀧靖之教授らは、5歳から18歳までの健康な子ども290人(男女比は半々)の生活アンケートを取り、頭部MRI画像で脳の形態を調べた。
結果は、平日の睡眠時間が5〜6時間ぐらいの子どもよりも、9〜10時間ぐらいの子どもの方が、海馬が1割程度大きかった。(※1)。
同様に、睡眠時無呼吸症候群のような睡眠の質が低い病気、ストレスやうつ病、アルツハイマー病などの患者は、海馬の体積が小さい。
海馬の大きさは記憶力に影響し、大きい方が記憶力が高い。例えば、世界一テストが難しいとも言われるロンドンのタクシー運転手。彼らの海馬は一般人に比べて体積が大きいと言われる。
■記憶障害と海馬の深い関係
また、以前にてんかん患者に対する治療として行われていた、海馬を取る手術。海馬を摘出すると、記憶障害が起きる。知能指数に問題がないのに新しいことを記憶できなくなる。それだけでなく、過去数年分の記憶もなくなるという(※3)。
幸いなことに、全部摘出した場合などを除き、海馬の神経細胞は再生する。その反対で、睡眠時間が少なかったり睡眠の質が低かったりすると、海馬の神経細胞の再生が少なくなり体積は小さくなる。海馬を大きくする、あるいは大きさを保つためには、良質な睡眠が必要ということである。
■6歳から12歳の間に脳は大きく成長
脳は6歳から12歳ぐらいまでの間、盛んに成長し、特に10歳前後が最も成長する。12歳を過ぎたからといって睡眠不足で良いというわけではないが、特に小学生の子どもが十分な睡眠をとれるようにすることは、とても大事なことだとわかる。
親から見れば、我が子が勉強や習い事に勤しむ姿に、微笑ましく思うかもしれない。しかし、それが原因で睡眠不足を起こし、子どもの記憶力低下を招いてしまうとしたら…なんとも皮肉な話である。
■将来の病気をも防ぐ?
睡眠時間の確保で期待できるのは成績アップだけではない。子どもたちが、まだ先の将来に直面するかもしれない病気を未然に防いでくれるかもしれないのだ。睡眠時間をきちんと確保することはアルツハイマー病やうつ病など、結果として海馬が小さくなる病気に、かかりにくい(※2)。
子どもの将来のために、きちんと睡眠時間を作れるよう、生活リズムを今一度見直してみよう。
※1:「『平日の睡眠時間と海馬の大きさ』5〜6時間しか寝ない子は、やや小ぶり」 president.jp/articles/-/7928
※2:東北大学加齢医学研究所加齢医学研究拠点「健常小児における海馬体積と睡眠時間の相関」 www.idac.tohoku.ac.jp/ja/activities/info/news/20120926/index.html
※3:脳科学辞典「海馬」 bsd.neuroinf.jp/wiki/%E6%B5%B7%E9%A6%AC
CIRCL10月25日 12時00分 より
6歳から12歳が大切のようです。
我が家もその年頃の子どもがいますので、注意したいです。