2015年10月17日
お役立ち情報 G (ビジネス)
長文です。
成功するためには... 持続...
成功する人は、自分のやる気を頼りにしない
成功するためのコツはたったひとつ。では、どうすれば持続できるのでしょうか
現在までに10数社を起業し、数社の会社経営に携わっている実業家の山口揚平氏。宇宙開発や劇団経営、過去にはクリスピー・クリーム・ドーナツの日本進出にも携わるなど幅広く活躍をしてきました。その山口氏ですが、20代で大手外資系コンサルタントとしてM&Aに携わったり、30代前半でニートになったりという波乱の日々があったからこそ今があるといいます。その山口氏が、これからの時代にビジネスで成功するために必要な「考え方」について語ります。
成功の秘訣は、「成功するまで続ける」こと
世界でも有数の投資家、ウォーレン・バフェットが成功した秘訣を知っていますか?
『スノーボール』という彼の伝記のタイトルにもありますが、小さな雪のかけらを転がしていけば、やがて巨大なスノーボールができあがる、ということです。
彼の資産形成もそうでした。彼の投資は11歳のときに1株38ドルの株を3株買うところから始めます。その株は一旦下がり、持ち直したところで彼は売ってしまうのですが、その後、株式との付き合い方を学び、今は、世界有数の億万長者として、知られています。
多くの起業家や社長、時には億万長者を見て、僕は成功するためのコツは、たったひとつしかないと思っています。
それは、成功するまで「続けること」です。当たり前でしょうか? でも、三日坊主という言葉があるように、それを難しいと思う方は多いですね。
では、なぜ続けられないのか。それは「仕組み」がないからだと思っています。
結局、意思やモチベーションなんて、成功とはまったく関係がありません。やる気なんて、なんの意味もなさないのです。
成功する人は、なんとなく物事をやり始めたりはしません。モチベーションなんて信じていません。そうではなく、「続けられる」仕組みを先に考えるんです。
成功する人は、“失敗という概念のない”仕組みをつくる
何か失敗すると「もうダメだ」と思ってやめたりする人は少なくありません。それは、「意思」や「気持ち」で動いているからです。しかし、成功者はそんなあやふやなものに頼りません。
そもそも成功する人の「続け方」には、「失敗」ということがないのです。
たとえば、「勉強ができる子」を考えてみてください。
ひたすら問題集を解く、そういうイメージをもたれた方は、残念ながら、成績がイマイチになった時期もあるのではないでしょうか。
「勉強ができる子」は、事実、すぐに問題集を解こうとせず、まず、「合格」までに何をどれだけすればいいかを考え、全体をみつめ、それからはじめて、問題集を開きます。そして、実際に問題を解き、できなかったところはどのようにすればできるようになるのかをチェックします。つまり、P(Plan)、D(Do)、C(Check)を回しているのです。プランから始めるわけです。そして、この三つをどれだけ早く回していけるかが、次のカギになります。
この方法のよいところは、「失敗」がないことです。やってみてできなければ、Cの段階で「ここができなかった」と、気づくことができます。そこで、次にどうしたらいいのか、を考える。これを淡々とやるだけのことです。そこには、挫折はなく、ただ発見があります。
ちなみに、「失敗」という概念がここまで普及しているのは、日本独自のところがあるように思います。海外では「Fail」と言う言葉をあまり聞いたことがありません。あるのは、「does not work」です。「うまくいかなかった」という事実があるだけです。
僕には、結果を出す多くのリーダーは、こうした仕組みを持っているように思います。たとえば、ソフトバンクの孫正義社長も、多くの企業を買収してきましたが、なかには失敗もあったと思います。それでも、そこでやめず、あれだけ企業を大きくしてきました。
失敗するのが苦手な、気の弱い方なら特に、失敗を失敗にしない、仕組みが必要だと思います。
機械とコーチをうまく使え
続けるための仕組みとして有効なのは、「自分以外のもの」を味方につけることです。
意思薄弱な自分を見守ってくれる存在ですね。そこで大事なのは、コーチと機械です。
今や、あらゆる行動の結果は、機械でログをためられます。
運動、食事、仕事(どんなことに時間を使ったのかなど)、投資などなど。最初に機械のセッティングをすれば、あとは自動的にためてくれるものもありますし、自分が何をしたのかを客観的に見ることができるデバイスは、たくさんあります。すると格段に検証しやすくなります。
すべてについて自分のログをとり、振り返ることで、今後に役立てているという著名な経営者もいます。
もう1つは、昔からあるものですが、自分を正しい方向に導いてくれるコーチをつけることです。計画を立てるときも見直しをするときでも、その分野の専門家がいれば、正しい助言をしてくれます。さらに、見ていてくれる人がいればモチベーションもあがりますし、サボれないプレッシャーにもなります。
トレーニングにしても、ただやみくもに取り組むよりも、1人コーチをつけるだけで、格段に目的は達成されやすくなるでしょう。お願いするのはお金がかかると思うかもしれませんが、明確な目的があるのなら、近道を行くほうがいいはずです。
また、ネットでコーチになりそうな人を見つけて話を聞いたり、スカイプで格安に英語や習い事を教えてくれるサービスも出てきています。そういう意味では、コーチを見つけやすい環境になっていると思います。
いくら安くても、成果が上がらなければ無駄である
先程の話とつながりますが、何かを続けるためにはお金がかかることがあります。
たとえば、TOEIC受験のための英会話スクールとか、ダイエットのためにトレーニングジムに通うなど。そのとき、つい、「安いほう」を選んでしまいそうになります。
僕もたまに失敗するのですが、「目的」を達成できなければ、いくら安くてもその費用はムダになります。
たとえば、少し高いけれど良質な講師がいて必ずTOEICのスコアが上がると思える英語教室と、教師は普通だけど安い教室のどちらを選ぶでしょうか?
スコアを上げることが目的なら、絶対に高いけど必ずスコア上がる教室を選ぶべきです。なぜなら、目的は教室に通うことではなくて、スコアを上げることですよね。
せっかく教室に行ったのにスコアが上がらないのであれば、意味がなかったことになります。
大手の広告会社などは、全国民が3回それを見るまでお金をつぎ込まないと、テレビCMを打つ意味はないと言っています。戦略というのは、中途半端ではいけません。集中すべきところを見つけたら、勝てるまで全力でそこに集中投下するべきです。
実は僕も失敗したことがあります。以前、ハワイに行ったことがあります。安いほうがいいからといって、JALパックではなく、あえて現地の航空会社を使った安いプランで行きました。結果はひどいものでした。バカンスを楽しみたいと思って出かけたのに、ホテルの場所は辺鄙なところで、これなら実家に帰ったほうがましだったかなと思うところでした。安いものを選んだけれど、当初の目的は果たせない。やっぱりシェラトンみたいなそれなりのグレードのホテルに泊まらなければいけないのだと、追加料金を払って、ホテルを変え、ようやく気持ちを落ち着けることができました。
目的を果たせるだけのお金はやっぱり払ったほうがいいのです。目的が達成できなければゼロです。
成功者の“1回で終わる仕組み”とは
なお、どうしても続かない人へ。
最後にもうひとつ、バフェットの仕組みを紹介しましょう。
それは、1回で終わらせる方法を考えること。「エフェメラライゼーション」というものですが、1回やったらあとは自動的に続くような仕組みや、1回で済む仕組みを見つけることです。
特に事業をつくるのがうまい人は、1回システムを作って、後は自動的に回すのが得意です。たとえば、セミナー講師でも、毎回自分が講師をするのではなくて、セミナーの内容をDVDにして利益を得ることを考えたり、何らかのシステムを作ったら、後はアップデートするだけで利益を得ている企業もあります。
バフェットはこんな話をしています。
「その会社の株を一生持ち続ける気がないなら、一瞬だって持ってはならない。投資のコツは、10年株に投資することさ」
バフェットは、たくさんの売り買いをするのではなく、それだけ長く利益を出せると思った株に投資するのです。ここでも、最初にプランありきなのです。
僕は、なんにしても、自分の気合いとかやる気とか根性とか、そんな曖昧なものに頼っていては、成果が出るもの出ないし、続くものも続けられないと思っています。
才能や個性というものも認めません。99%は技術です。「成功する人の続ける仕組み」を使ってやっていけば、成果は出るのです。
確かに好きなもの、得意なものをやってほうが効果が出るのは早いので、効率的ではあるでしょう。また、数学や美術、運動的なものはセンスが必要かもしれません。
でも、仕事にせよ、起業にせよ、大抵のものは、いかに「PDC」のサイクルを早く回していくかで決まるのです。
最近、『10年後世界が壊れても、君が生き残るために 今、身につけるべきこと』(SBクリエイティブ)という本を執筆しました。近年、世界だけでなく価値観も大きく変わろうとしていますが、その中でも変わらない、本当に必要なものは何か、ということを考えて書きました。
つねに自分がスタート地点であると知ること、21世紀に必要な3Cなど、さまざまなものがありますが、この「続けること」はなかでも一番普遍的なものであると思います。
やる気に頼らない仕組みを作ることが、成功の第一歩なのです。
東洋経済オンライン10月9日 06時01分 より
以上、転載しました。
誰しも成功するためにやっている訳ですが、なかには失敗もあります。
そういった時の捉え方、向かい方、考え方が大切かも...
頑張ります。
成功するためには... 持続...
成功する人は、自分のやる気を頼りにしない
成功するためのコツはたったひとつ。では、どうすれば持続できるのでしょうか
現在までに10数社を起業し、数社の会社経営に携わっている実業家の山口揚平氏。宇宙開発や劇団経営、過去にはクリスピー・クリーム・ドーナツの日本進出にも携わるなど幅広く活躍をしてきました。その山口氏ですが、20代で大手外資系コンサルタントとしてM&Aに携わったり、30代前半でニートになったりという波乱の日々があったからこそ今があるといいます。その山口氏が、これからの時代にビジネスで成功するために必要な「考え方」について語ります。
成功の秘訣は、「成功するまで続ける」こと
世界でも有数の投資家、ウォーレン・バフェットが成功した秘訣を知っていますか?
『スノーボール』という彼の伝記のタイトルにもありますが、小さな雪のかけらを転がしていけば、やがて巨大なスノーボールができあがる、ということです。
彼の資産形成もそうでした。彼の投資は11歳のときに1株38ドルの株を3株買うところから始めます。その株は一旦下がり、持ち直したところで彼は売ってしまうのですが、その後、株式との付き合い方を学び、今は、世界有数の億万長者として、知られています。
多くの起業家や社長、時には億万長者を見て、僕は成功するためのコツは、たったひとつしかないと思っています。
それは、成功するまで「続けること」です。当たり前でしょうか? でも、三日坊主という言葉があるように、それを難しいと思う方は多いですね。
では、なぜ続けられないのか。それは「仕組み」がないからだと思っています。
結局、意思やモチベーションなんて、成功とはまったく関係がありません。やる気なんて、なんの意味もなさないのです。
成功する人は、なんとなく物事をやり始めたりはしません。モチベーションなんて信じていません。そうではなく、「続けられる」仕組みを先に考えるんです。
成功する人は、“失敗という概念のない”仕組みをつくる
何か失敗すると「もうダメだ」と思ってやめたりする人は少なくありません。それは、「意思」や「気持ち」で動いているからです。しかし、成功者はそんなあやふやなものに頼りません。
そもそも成功する人の「続け方」には、「失敗」ということがないのです。
たとえば、「勉強ができる子」を考えてみてください。
ひたすら問題集を解く、そういうイメージをもたれた方は、残念ながら、成績がイマイチになった時期もあるのではないでしょうか。
「勉強ができる子」は、事実、すぐに問題集を解こうとせず、まず、「合格」までに何をどれだけすればいいかを考え、全体をみつめ、それからはじめて、問題集を開きます。そして、実際に問題を解き、できなかったところはどのようにすればできるようになるのかをチェックします。つまり、P(Plan)、D(Do)、C(Check)を回しているのです。プランから始めるわけです。そして、この三つをどれだけ早く回していけるかが、次のカギになります。
この方法のよいところは、「失敗」がないことです。やってみてできなければ、Cの段階で「ここができなかった」と、気づくことができます。そこで、次にどうしたらいいのか、を考える。これを淡々とやるだけのことです。そこには、挫折はなく、ただ発見があります。
ちなみに、「失敗」という概念がここまで普及しているのは、日本独自のところがあるように思います。海外では「Fail」と言う言葉をあまり聞いたことがありません。あるのは、「does not work」です。「うまくいかなかった」という事実があるだけです。
僕には、結果を出す多くのリーダーは、こうした仕組みを持っているように思います。たとえば、ソフトバンクの孫正義社長も、多くの企業を買収してきましたが、なかには失敗もあったと思います。それでも、そこでやめず、あれだけ企業を大きくしてきました。
失敗するのが苦手な、気の弱い方なら特に、失敗を失敗にしない、仕組みが必要だと思います。
機械とコーチをうまく使え
続けるための仕組みとして有効なのは、「自分以外のもの」を味方につけることです。
意思薄弱な自分を見守ってくれる存在ですね。そこで大事なのは、コーチと機械です。
今や、あらゆる行動の結果は、機械でログをためられます。
運動、食事、仕事(どんなことに時間を使ったのかなど)、投資などなど。最初に機械のセッティングをすれば、あとは自動的にためてくれるものもありますし、自分が何をしたのかを客観的に見ることができるデバイスは、たくさんあります。すると格段に検証しやすくなります。
すべてについて自分のログをとり、振り返ることで、今後に役立てているという著名な経営者もいます。
もう1つは、昔からあるものですが、自分を正しい方向に導いてくれるコーチをつけることです。計画を立てるときも見直しをするときでも、その分野の専門家がいれば、正しい助言をしてくれます。さらに、見ていてくれる人がいればモチベーションもあがりますし、サボれないプレッシャーにもなります。
トレーニングにしても、ただやみくもに取り組むよりも、1人コーチをつけるだけで、格段に目的は達成されやすくなるでしょう。お願いするのはお金がかかると思うかもしれませんが、明確な目的があるのなら、近道を行くほうがいいはずです。
また、ネットでコーチになりそうな人を見つけて話を聞いたり、スカイプで格安に英語や習い事を教えてくれるサービスも出てきています。そういう意味では、コーチを見つけやすい環境になっていると思います。
いくら安くても、成果が上がらなければ無駄である
先程の話とつながりますが、何かを続けるためにはお金がかかることがあります。
たとえば、TOEIC受験のための英会話スクールとか、ダイエットのためにトレーニングジムに通うなど。そのとき、つい、「安いほう」を選んでしまいそうになります。
僕もたまに失敗するのですが、「目的」を達成できなければ、いくら安くてもその費用はムダになります。
たとえば、少し高いけれど良質な講師がいて必ずTOEICのスコアが上がると思える英語教室と、教師は普通だけど安い教室のどちらを選ぶでしょうか?
スコアを上げることが目的なら、絶対に高いけど必ずスコア上がる教室を選ぶべきです。なぜなら、目的は教室に通うことではなくて、スコアを上げることですよね。
せっかく教室に行ったのにスコアが上がらないのであれば、意味がなかったことになります。
大手の広告会社などは、全国民が3回それを見るまでお金をつぎ込まないと、テレビCMを打つ意味はないと言っています。戦略というのは、中途半端ではいけません。集中すべきところを見つけたら、勝てるまで全力でそこに集中投下するべきです。
実は僕も失敗したことがあります。以前、ハワイに行ったことがあります。安いほうがいいからといって、JALパックではなく、あえて現地の航空会社を使った安いプランで行きました。結果はひどいものでした。バカンスを楽しみたいと思って出かけたのに、ホテルの場所は辺鄙なところで、これなら実家に帰ったほうがましだったかなと思うところでした。安いものを選んだけれど、当初の目的は果たせない。やっぱりシェラトンみたいなそれなりのグレードのホテルに泊まらなければいけないのだと、追加料金を払って、ホテルを変え、ようやく気持ちを落ち着けることができました。
目的を果たせるだけのお金はやっぱり払ったほうがいいのです。目的が達成できなければゼロです。
成功者の“1回で終わる仕組み”とは
なお、どうしても続かない人へ。
最後にもうひとつ、バフェットの仕組みを紹介しましょう。
それは、1回で終わらせる方法を考えること。「エフェメラライゼーション」というものですが、1回やったらあとは自動的に続くような仕組みや、1回で済む仕組みを見つけることです。
特に事業をつくるのがうまい人は、1回システムを作って、後は自動的に回すのが得意です。たとえば、セミナー講師でも、毎回自分が講師をするのではなくて、セミナーの内容をDVDにして利益を得ることを考えたり、何らかのシステムを作ったら、後はアップデートするだけで利益を得ている企業もあります。
バフェットはこんな話をしています。
「その会社の株を一生持ち続ける気がないなら、一瞬だって持ってはならない。投資のコツは、10年株に投資することさ」
バフェットは、たくさんの売り買いをするのではなく、それだけ長く利益を出せると思った株に投資するのです。ここでも、最初にプランありきなのです。
僕は、なんにしても、自分の気合いとかやる気とか根性とか、そんな曖昧なものに頼っていては、成果が出るもの出ないし、続くものも続けられないと思っています。
才能や個性というものも認めません。99%は技術です。「成功する人の続ける仕組み」を使ってやっていけば、成果は出るのです。
確かに好きなもの、得意なものをやってほうが効果が出るのは早いので、効率的ではあるでしょう。また、数学や美術、運動的なものはセンスが必要かもしれません。
でも、仕事にせよ、起業にせよ、大抵のものは、いかに「PDC」のサイクルを早く回していくかで決まるのです。
最近、『10年後世界が壊れても、君が生き残るために 今、身につけるべきこと』(SBクリエイティブ)という本を執筆しました。近年、世界だけでなく価値観も大きく変わろうとしていますが、その中でも変わらない、本当に必要なものは何か、ということを考えて書きました。
つねに自分がスタート地点であると知ること、21世紀に必要な3Cなど、さまざまなものがありますが、この「続けること」はなかでも一番普遍的なものであると思います。
やる気に頼らない仕組みを作ることが、成功の第一歩なのです。
東洋経済オンライン10月9日 06時01分 より
以上、転載しました。
誰しも成功するためにやっている訳ですが、なかには失敗もあります。
そういった時の捉え方、向かい方、考え方が大切かも...
頑張ります。
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