本庭園は、上・中・下3段の基壇の中央に、大将の石組みを配置し、これを中心に8つの石組みが円形に配置されています。
本庭園は、岸和田城天守閣の最上階の眼下にあって、その全容を眺望することができます。
上段中央に「大将」を表す石組を配置し、中・下段には大将を守るように8組の石組が配置されています。
これは諸葛孔明の「八陣法」をテーマとしたもので、中段には「虎」、「風」の各陣を配置し、下段には「天」、「地」、「雲」、「竜」、「鳥」、「蛇」の各陣を配置しています。
三玲は八陣法は本来敵を攻める陣形ではなく、平和確立のために外敵から守る陣形であるとして、平和への願いをこの庭に込めたと自ら記しています。
全国の古庭園実測調査の成果を『日本庭園史図鑑』全26巻に結実して庭園史研究の基礎を築き、晩年には長男の重森完途と共に『日本庭園史大系』全35巻を刊行し、庭園史研究家として多大な功績を残しました。
https://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/70/hachijin.html