スペイン:マドリッド、トルコ:イスタンブールと最終選考まで残っていた
日本:東京が2020年の夏季オリンピック開催候補都市に正式に選考されました!
前回(2016年開催国選考)のリベンジを果たすことになりましたが、
マドリッドは2012年のイギリス:ロンドン、2016年のブラジル:リオデジャネイロに続き、
3回連続で苦汁を舐める結果となりました。
1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピック以来59年ぶりの日本開催となります。
でも、この開催以前に東京オリンピックが開催を予定されていたことをご存知でしょうか?
実は、1940年(昭和15年)に東京でオリンピックが開催されることが4年前の
1936年(昭和11年)に決まっていました。
しかし、1937年(昭和12年)から始まった日中戦争の影響で1938年(昭和13年)に
当時の日本政府によりオリンピック開催を返上していたのです。
この時、時点だったフィンランド:ヘルシンキに変更されましたが、
第二次世界大戦勃発によりオリンピック自体中止となった幻のオリンピックが
ありました!
また、1960年(昭和34年)のイタリア:ローマの時も東京は立候補し最終選考まで
残りましたが、この時は1回目の投票で落選していました!
なお、前回2016年開催都市招致以前にも日本がオリンピック招致を行ったことがあります。
1988年の韓国:ソウル開催の時には日本は名古屋が、
2008年の中国:北京開催の時には大阪がそれぞれ招致活動し
最終選考まで残りましたが、どちらも開催国として選考されませんでした。
これで、2020年東京オリンピック開催が決定したわけですが、
喜んでばかりはいられないと思います。
2004年開催のギリシャ:アテネ、2008年開催の中国:北京はオリンピック開催後、
経済的には右肩上がりの発展を遂げていません。
ギリシャに至っては、2011年に財政破綻寸前まで財政難を迎えています。
東京オリンピックを決めた日本も、オリンピックでの経済効果は色々と
試算されていますが、終わった後の経済状況を試算されている方は誰もいません。
現在でも財政的には磐石ではなく、3.11の災害復興、年金や健康保険・介護保険などの
保険制度の問題や、消費税の問題など決して余裕のある状況ではないと思います。
しかし、他の国とは違う1964年(昭和39年)の時とはいかないまでも、
オリンピックを終えた後の日本のビジョンを明確にし東京を中心にして
発展できる国作りをぜひ検討していってほしいと思います。
※あくまでも、私個人の思いですので・・・!