5/9(火) 2:10配信
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日テレNEWS
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8日午前1時すぎ、兵庫・伊丹市内を流れる天神川が決壊し、水があふれだしました。車が土砂に埋もれるなど、被害が拡大した原因について、危機管理対応に詳しい専門家は「天井川」の存在を指摘しました。
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8日未明、兵庫・伊丹市の住宅街では、茶色く濁った水が広がり、勢いよく流れ込んでくる様子がみられました。
原因は兵庫・伊丹市内を流れる、天神川の堤防の決壊です。
天神川近くでは大雨の影響で土砂が流れ込み、複数の車が土砂に飲み込まれ、土に埋もれてしまいました。一夜明け、重機による復旧作業が行われていました。
近畿地方では、5月としては観測史上1位となる大雨が各地で観測されました。そして午前1時すぎ、天神川から水があふれ出し、周辺の2000人あまりに一時、避難指示が出される事態となりました。
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天神川付近の住民
「みるみる、水の量が増えてしまって。足のこの辺(膝)まで(水に)つかってて」
なぜ、川は決壊したのでしょうか。
現場には、「工事を行っています」との文字が書かれた横断幕がありました。兵庫県によると、去年3月から老朽化したトンネルの工事を開始したといいます。川幅を狭めて行う工事に伴い、“土のう”で水があふれ出るのを防いでいましたが、想定を超える雨に耐えきれず、約30メートルにわたり、決壊したということです。
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被害を拡大させた原因について、危機管理対応に詳しい専門家は「天井川」の存在を指摘しました。
元東京消防庁警防部長 佐藤康雄氏
「家よりも高い位置に川底がくる天井川と呼ばれています」
専門家によると「天井川」とは、川底が周囲の民家の天井より高い川のことです。関西に多く存在し、堤防の決壊などが起きると被害が大きくなるといいます。
元東京消防庁警防部長 佐藤康雄氏
「もともと自分の生活圏よりも水が高い位置にありますので、想定していなかった危険ではなく、むしろ想定されている危険です」
住んでいる人たちは、「ハザードマップを確実に見て、ご自分の流域の危険性をしっかりと把握する 」などといった注意や対策を行ってほしいとのことです。
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(5月8日放送『news zero』より)
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