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2020年01月30日

怒るべき時怒らない国民性

題名「アコースティック哲学:従」なのですが、
ひろさちやさんの本、「怒るヒント」に
解答のヒントがあるように思います。

怒るヒント ひろさちや(青春新書)
1.道徳とは

(1)目上の者が目下の者を縛るための道具
(2)人間関係や利害関係で、都合よく判断されるもの

2.各国の道徳
(1)日本
 @目上の者(権力者)は怒ってよいが、下々の者は怒らず黙って従うのが日本の文化(ルール)
 A怒るべき時怒らない国民性(我慢強さを履き違えている)
(2)イギリス
 民衆が国王に対し「これを守れ」と押し付けた法律(マグナ・カルタ)が作られた
(3)フランス
 民衆が革命により権利を得てきた歴史がある
(4)中国
 論語の孔子は「人格者(仁者)は、人の好き嫌いが判っている」
 →愛すべき人を好み、憎むべき人は憎めとしている

3.宗教別の道徳
(1)イスラム教
 @イン・シャー・アッラー(神のみぞ知る)として、全ての約束事、予定が変更されても文句は言えない
 Aハック・アーダミー(人間に対する罪)は、同害報復(目には目を)で全て解決する
 Bハック・アラー(神に対する罪)は、窃盗(手もしくは足切断)、強盗・姦通(石打ち刑)、偽証・飲酒(ムチ打ち)
  →殺人は含まれていない
(2)仏教
 @「あきらめ」(悟る)により、物事を明らかにする
  →怒りの原因は相手にも自分にもないと理解すること
 A物事の本質を細かく見ていくと、何でも猜疑的になってしまう
  →「察」ではなく、薄らぼんやり見ること

4.善人と悪人
(1)善人になろうとしてはいけない
 自分が正しいと思い込むと、異なる考えの相手を全て悪人化してしまう

5.原因とは(アリストテレス「自然学」)
(1)目的因(何のためにやったか)
(2)動力因(例:家の動力因→大工さんが作ったから)
(3)形相因(例:家の形相因→2階建てで庭付きの住居だから)
(4)質料因(例:家の質料因→材木、金属で作られているから)

































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