2012年07月01日
私は本当に美味しいトマトを食べているのかな?
「私は本当に美味しいトマトを食べているんだろうか?」
トマトは、完熟のトマトが美味しいに決まっている、と私は思っている。甘みと酸味のバランスが取れた味がお好み。(人によって好みが違いますよね)
完熟トマトが美味しいのは、トマトの果肉がポリガラクチュロナーゼという分解酵素によって壊されてゆくのだが、その崩れかけが美味しいのだという。
トマトの色は、やっぱり真っ赤な方が美味しそうに見える。
知らなかったが、皮の色が黄色だと赤色に見えるのが赤系トマト、皮が透明だと、桃色系トマトとなるそうだ。
25年余り前、各業界から参加した中堅社員のマーケティング研修を受けた。自分のグループのテーマが農業で、「農産物のマーケティング」や「農産物の消費拡大戦略」などについて、討論し、考えをまとめあげるというものだった。
そこで「桃太郎」や「ファーストトマト」というトマトの品種があるということを知り、それが強く印象に残っている。「桃太郎」はつるっとして丸い形で、「ファーストトマト」は底が尖っているやつだ。
「ファーストトマト」はゼリー部分が少なくて皮が厚く、日持ちが良いのでもてはやされる。それは生産者、流通業者にとってメリットがある品種。皮が厚いので傷が付きにくく、輸送に耐える丈夫さがあるからだ。
当時のノートが残っていたので、見てみると、「新鮮なもぎたての完熟トマトが食べたい」(青いうちにもぎったものはまずい)と書いてあったので苦笑。当時は流通の時間の関係で、青いうちにもぎって市場に流していたのか、青臭さが残るトマトが流通していたように思う。
アメリカでもこのようなことがあったらしい。
カルジーン社の発想にはびっくりする。米国で最初に認可を受けた遺伝子組み換え作物であるトマト、Flavr Savr(フレーバーセーバー)。
ポリガラクチェローゼの働きを遺伝子工学で止めてしまうというものだった。本来トマトは、枝の元の方から一つずつ順に熟して行くのだが、果肉の分解が抑制されるので、房全体で一斉に収穫できる。熟成が止まるので、輸送中に傷みが起こらない。
しかし、トマト全体は完熟しないから酸っぱくて全然美味しくないが、見栄えだけはいいので、消費者の目を1回だけ誤魔化せる。勿論、マーケットでは惨敗だったとか。生産者・流通業者の都合を押しつけるというミスを犯した商品開発だった。(Wikipediaでは好意的に書いてあります)
ひるがえって、現在東京で出回っているトマトは何という品種なのだろうか。
皮の厚いファーストトマトは姿を消したようだ・・・と思っていたら、(確認のためググッて見たら)完熟ファーストトマトを売りにしている生産者がズラリと並んでいた。塩分の多い土壌で育成されたトマトの内、特別に糖度が高いものが塩トマトで、品種は主に「桃太郎」。
現在でも生食用としては、桃系の「桃太郎」がトップシェアであり、「ファーストトマト」も売れ筋商品のようだ。「桃太郎」も「ファーストトマト」も健在なのだ。
最近では赤い色素成分「リコピン」が、がん予防効果ありとされたので赤系のトマトの生産が見直されているようだ。
ともかく、赤くてそれなりに美味しいものは販売されている。しかし、このトマトは本当に美味しいと感じて食べているのだろうかと自分を疑っている。
美味しいトマトが食べたいなら、スーパーばかりで買うのではなく、地元のJA直売店などで朝どりのトマトがあれば、足を延ばして買ってみるといいのではないかと思った。
現在私は、「デルモンテ大苗 フルーティーシリーズ トマト 中玉トマト フルーティールビーEX」というものを栽培し始めて40日目が過ぎた。どうか、美味しいと感じるトマトに育ちたまえ!と毎日念じている。
トマトは、完熟のトマトが美味しいに決まっている、と私は思っている。甘みと酸味のバランスが取れた味がお好み。(人によって好みが違いますよね)
完熟トマトが美味しいのは、トマトの果肉がポリガラクチュロナーゼという分解酵素によって壊されてゆくのだが、その崩れかけが美味しいのだという。
トマトの色は、やっぱり真っ赤な方が美味しそうに見える。
知らなかったが、皮の色が黄色だと赤色に見えるのが赤系トマト、皮が透明だと、桃色系トマトとなるそうだ。
25年余り前、各業界から参加した中堅社員のマーケティング研修を受けた。自分のグループのテーマが農業で、「農産物のマーケティング」や「農産物の消費拡大戦略」などについて、討論し、考えをまとめあげるというものだった。
そこで「桃太郎」や「ファーストトマト」というトマトの品種があるということを知り、それが強く印象に残っている。「桃太郎」はつるっとして丸い形で、「ファーストトマト」は底が尖っているやつだ。
「ファーストトマト」はゼリー部分が少なくて皮が厚く、日持ちが良いのでもてはやされる。それは生産者、流通業者にとってメリットがある品種。皮が厚いので傷が付きにくく、輸送に耐える丈夫さがあるからだ。
当時のノートが残っていたので、見てみると、「新鮮なもぎたての完熟トマトが食べたい」(青いうちにもぎったものはまずい)と書いてあったので苦笑。当時は流通の時間の関係で、青いうちにもぎって市場に流していたのか、青臭さが残るトマトが流通していたように思う。
アメリカでもこのようなことがあったらしい。
カルジーン社の発想にはびっくりする。米国で最初に認可を受けた遺伝子組み換え作物であるトマト、Flavr Savr(フレーバーセーバー)。
ポリガラクチェローゼの働きを遺伝子工学で止めてしまうというものだった。本来トマトは、枝の元の方から一つずつ順に熟して行くのだが、果肉の分解が抑制されるので、房全体で一斉に収穫できる。熟成が止まるので、輸送中に傷みが起こらない。
しかし、トマト全体は完熟しないから酸っぱくて全然美味しくないが、見栄えだけはいいので、消費者の目を1回だけ誤魔化せる。勿論、マーケットでは惨敗だったとか。生産者・流通業者の都合を押しつけるというミスを犯した商品開発だった。(Wikipediaでは好意的に書いてあります)
ひるがえって、現在東京で出回っているトマトは何という品種なのだろうか。
皮の厚いファーストトマトは姿を消したようだ・・・と思っていたら、(確認のためググッて見たら)完熟ファーストトマトを売りにしている生産者がズラリと並んでいた。塩分の多い土壌で育成されたトマトの内、特別に糖度が高いものが塩トマトで、品種は主に「桃太郎」。
現在でも生食用としては、桃系の「桃太郎」がトップシェアであり、「ファーストトマト」も売れ筋商品のようだ。「桃太郎」も「ファーストトマト」も健在なのだ。
最近では赤い色素成分「リコピン」が、がん予防効果ありとされたので赤系のトマトの生産が見直されているようだ。
ともかく、赤くてそれなりに美味しいものは販売されている。しかし、このトマトは本当に美味しいと感じて食べているのだろうかと自分を疑っている。
美味しいトマトが食べたいなら、スーパーばかりで買うのではなく、地元のJA直売店などで朝どりのトマトがあれば、足を延ばして買ってみるといいのではないかと思った。
現在私は、「デルモンテ大苗 フルーティーシリーズ トマト 中玉トマト フルーティールビーEX」というものを栽培し始めて40日目が過ぎた。どうか、美味しいと感じるトマトに育ちたまえ!と毎日念じている。
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