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【7.5坪の家で考えた事】7.5坪はどれくらい狭い?2

せっかく話に出したので、巨匠の作品についてもう少し。

『住吉の長屋』(Wikipedia)は切り取られた中庭が、
それはもう『住宅に大きな中庭がある』という次元はなくて、
都市に切り取られた『住むことのできる中庭』だ。

7.5坪の家を含め、住むための機能のことを出発点にした数多の設計からは
到底辿りつかない、僕の尺度では常軌を逸した住宅。
今もなお住むという建主も、きっとすごい方なのだろう。

仮に僕がこの敷地を建主として与えられたら、
やっぱり狭い狭いと言いながら床を敷き詰めるのだろう。


『塔の家』(Wikipedia)は都市を眺める縦長の窓の様な建物だ。

まさに5階まで踊り場の一筆書きの家、
みごとに穿たれた開口とあのプロポーションがなかったら
ただの階段室のような塔なのである。

生活空間として成立させているのは、
住み手でもあり設計者でもある東氏の
都市との関わり方の提案であり、都市に住む姿勢なのだと思う。
キッチンが狭いとか収納がないとか、そういう次元を遥かに超越している。

仮に僕がこの敷地に建主として出会っても、
これはさすがに住めないと最初から検討もしなかったのではないか。


さて、今なお閃光のように輝く巨匠の作品に比べれば、
僕の家は7.5坪しかないただの普通の家です。

安普請でコンセプトらしいものもないかも知れない。

でも、建築家の巨匠達の作品に感じる小さな宇宙を、
少なくとも僕は今建築中の7.5坪の家に感じている。


・・・あれ、題名と全く関係なくなってしまいました。


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