ぐうたらパンダの中国通信

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日本では先ほどようやくマイナンバーが導入され、マイナンバーが記載された身分証明カードの配布が始まった。中国ではすでに1986年からこのマイナンバー制度が導入されており、住民は「居民身分証」というカードの携帯が義務付けられている。この中国の身分証明カードは2004年に改良第二世代としてカードにＩＣチップが導入されて、機械にかざすだけでデータが端末に入力されるようになった。中国でのこの身分証明書の使用のされ方を見れば、将来日本でどのようにこのマイナンバーカードが利用されるようになるかが大体予想できる。

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すでに中国ではこの「居民身分証」があらゆる場所で提示が求められ、事実上このカードがなければ身動きができないシステムになっている。例えば鉄道での切符の購入・携帯電話の加入・銀行での口座の開設・役所での住民票の発行・ネットカフェなどである。外国人の場合はカードを持っていないためパスポートを提示して代わりとすることができるが、場合によってはパスポートでは受付を拒否される場合もある。

日本は今のところはこのマイナンバーのカードの配送が始まったばかりで、それほど提示を求められる場面は多くはないが、将来的には中国と同じようにあらゆる場面でこのカードの提示が求められるようになるだろう。もちろん政府は到底すべての人のカード情報をいつも見張っているわけではあるまいが、政府にとり望ましくない人物としてブラックリストに入れられ監視対象となった場合には番号情報をコンピュータで検索するだけで最近の足取りをつかめるようになる。

ことに最近の携帯電話にはGPS機能がついているから、携帯電話の契約の際にこのマイナンバーと関連付けがされるとたちまちに居場所が判明するようになる。またクレジットカードや銀行口座などとも関連付けがされるから、支出や収入などがたちまちに判明する。そうすると政府は国民を収入や教育程度などでレベル分けして対応を変えることができるようになる。これが徴兵制の第一歩だと考える人がいるのもあながち理由がないわけではない。

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ネット上にはこのマイナンバーカードは受け取りを拒否できるという話もあるが、数年もすればカードがなければ日常生活に支障を来すようになり必要不可欠となるだろう。ともかくも世界的にジョージ・オーウェルの描いたようなアニマル・ファームとビッグ・ブラザーによる管理社会がもう間近に迫っているということだ。

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ヨハネの黙示録13章16〜18節
「16.また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、
17.この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。
18.ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。」