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2021年03月17日

肥満の原因は糖質の摂りすぎ

肥満の原因は糖質の摂りすぎ
脂肪細胞イラスト.png飢餓に対する備えとして、糖質を肝臓と筋肉での蓄えであるグリコーゲンにしてしまったあとは、
インスリンがまた山ほど出て、「中性脂肪」という形に変えて、
「内臓脂肪」と「皮下脂肪」に溜め込みます。

食料が安定して供給されなかった原始時代から獲得した
人間の素晴らしい資質です。

しかし、飽食の時代の現在は、飢える時間がないので、
お腹がすいたら、すぐに食事を摂ってしまいます。

中性脂肪をブドウ糖に戻すことなく、補充されて、過剰なものが脂肪細胞として蓄えられてしまうのです。

飢餓に強い遺伝子を獲得した人の方が、太りやすくなります。

これが遺伝子で引き継がれる資質なので、少しだけ食べても太る人は、本当に主食を0にしないと
いけないのが理解できたと思います。

1万4040人の遺伝子解析ー肥満は遺伝的要因も強い!

「『怠惰で意志薄弱だから肥満』は間違い」

痩身者の体重維持に遺伝的優位性を確認

同じような生活環境下にあっても肥満になる人とスリムなままの人が存在し、
一般的に肥満である人はその原因を「怠惰で意志薄弱であるから」とされがちである。

こうした通説を覆す検討結果を、
英・Wellcome Sanger InstituteのFemando Riveros-McKay氏らが
PLoS Genet(2019年1月24日オンライン版)に報告した。

報告によると、健康で痩せている人たちは重度肥満者に比べ
体重を維持する『遺伝的優位性』を有しているという。

肥満、痩身に関与する遺伝子を発見

Riveros-McKay氏らは、新たな肥満の予防・治療戦略を開発するため、
これまでの研究では肥満に焦点を当て、肥満リスクを高める多くの遺伝子、
小児期から重度の肥満を引き起こしうる遺伝子異常などを明らかにしてきた
(GOOS;Genetics of obesity studyなど)。

今回、体重増加を抑制する、
あるいは過剰なカロリーを簡単に消費しうる遺伝子を発見することを目的に、
健康で痩せている人を対象とした研究(STLTS;Study into lean and thin subjects)を行った。

研究では、登録されたBMIが18未満の『健康な痩身者1,622人』を対象とし、

他のコホート研究や調査から得られた小児期からの
『重度肥満者1,985人』および『正常体重者1万433人』のデータを用いて、
『遺伝的構造』について比較検討した。

その結果、重度の肥満に関与する遺伝子領域と、
健康的な痩身に関与する幾つかの遺伝子領域を発見した。

また、既に確立されているBMI関連遺伝子座について遺伝的リスクスコアを算出した。

肥満に関する遺伝的リスクスコアは肥満者群で標準体重者群に比べ高かったが、痩身者群では低かった
〔(肥満者群vs.標準体重者群・痩身者群:オッズ比1.94、 95%CI 1.83~2.07、
肥満者群・標準体重者群vs.痩身者群:オッズ比1.50、95%CI 1.42~1.59)。

痩身者群は肥満リスクを増加させる遺伝子変異をほとんど有していなかった。

共同研究者で英・Cambridge UniversityのFaroqi氏は
「太っていることを批判することは簡単だが、
肥満になる原因は非常に複雑であることが科学によって示された」と述べ、

「好きなものを食べても健康的で痩せたままの人がいるが、
そうした人は肥満リスクを高める遺伝子の影響をあまり受けていないからであり、
意志が強かったり、健康への意識が高かったりするからではない。

われわれが考えているよりも自分の体重をコントロールすることは容易ではない」とコメントした。

さらに、「体重増加を抑制する遺伝子を発見できれば、
新たな体重管理戦略を開発でき、
遺伝的優位性を持たない人々の体重管理を助けられるかもしれない」
と今後の研究に期待を寄せた。(宇佐美陽子)

2021年01月01日

糖質制限はなぜ?

田中松平の糖質制限クラブC
糖質制限はなぜ?
スクリーンショット 2021-01-01 7.40.39.png「必須栄養素の中に糖質がない」ということはご存知でしょうか?
摂取カロリーを下げずに、糖質だけを極力しぼる、
お腹いっぱい食べてダイエットできる糖質制限です。
田中松平の糖質制限クラブ、第2弾

=============
田中松平(たなかまつへい)プロフィール
=============
医療法人久康会平田東九州病院診療部長
宮崎県北地域産業保健センター登録産業医
金沢大学医学部卒医学博士

外科・消化器外科の専門医でジェネラリスト(全臓器が診れる
オールマイティな医者のこと)です。
末期がん患者を看取る緩和病棟と脳血管輪番病院として、
急性期から慢性期を診る病院の診療部長として働いています。

医療情報を下記URLで発信しています。
↓↓↓
https://tanakamatsuhei01.com/p/r/kRCXqlgN

facebookでも情報発信を行っています。
友達申請していただけると、
田中松平の糖質制限クラブにご招待します。
↓↓↓
https://www.facebook.com/matsuhei.tanaka/

2020年12月08日

田中松平の糖質制限クラブ

田中松平の糖質制限クラブ
YouTubeBサムネイル.png消化器外科医として29年、内視鏡、開腹、腹腔鏡を駆使して癌の発見、切除に取り組んできました。

博士号論文のテーマは癌遺伝子の点突然変異と癌の悪性度との関連を調べることでした。

3年後に予後調査をし、癌遺伝子K-rasの点突然変異の有無で予後が異なることを見つけ、
英文論文に投稿し、レビューの共著者として名前と連ねました。

現在、内科医に転向して5年。

末期癌患者の緩和医療と
脳血管輪番病院の診療部長をしています。

一番悲惨な病気はがんではなく、脳血管障害ー脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血だと思います。

自分が突然自分でなくなってしまう病気、たくさんの人の手を借りないと生きていけない。

病気になってから患者さんを診るのではなく、

まだ健康な人に栄養学、食事の基本を知って欲しくて、
情報を発信しています。

栄養学から健康寿命を伸ばすために
田中松平の糖質制限クラブをはじめました。
興味のある方は、フェースブックから友達申請をしてください。
↓ ↓ ↓
https://www.facebook.com/matsuhei.tanaka/

また、動画の方がわかりやすいかと思い、
動画を3本作りました。
こちらの方も見ていただけると嬉しいです。
↓ ↓ ↓
https://www.youtube.com/watch?v=ZUW2Pj10IDA&t=2s

ファンブログからの医療情報通信希望

2020年04月17日

”貧血は万病のもと”

”貧血は万病のもと”


貧血と認知症だけでなく、気分障害、うつ病との関連も指摘されています。

水と酸素が不足すれば、いろんなところに無理がかかるのは道理ですね。貧血_赤血球.jpg


>貧血と認知症との関連〜コホート研究
提供元:ケアネット 公開日:2020/04/15
 
従来の認知症のリスク因子に加えて、貧血がその初期のバイオマーカーであるか確認する必要がある。

台湾・台北医学大学のChien-Tai Hong氏らは、台湾全民健康保険研究データベースを用いて、新規に貧血と診断された患者における認知症リスクの調査を目的とした人口ベースコホート研究を実施した。

Current Alzheimer Research誌オンライン版2020年3月16日号の報告。

対象は、脳卒中による入院歴および認知症以外の中枢神経疾患・精神疾患・外傷性脳損傷・大手術・失血疾患の既往歴がない貧血患者2万6,343例。

人口統計および合併症に基づいて貧血患者と1:4でマッチさせた非貧血患者を対照群とした。

貧血患者の認知症リスクの評価には、対照群と比較するため、競合リスク分析を用いた。

主な結果は以下のとおり。

・貧血患者における認知症リスクの調整部分分布ハザード比(SHR)は、1.14(95%信頼区間[CI]:1.08〜1.21、p<0.001)であった。
・鉄分サプリメントを使用している患者では、未使用の患者と比較し、認知症リスクが低い傾向にあった(調整SHR:0.84、95%CI:0.75〜0.94、p=0.002)。
・サブグループ解析では、女性、70歳以上および、高血圧・糖尿病・脂質異常症でない患者において、認知症と貧血との相関が認められた。

著者らは「新規の貧血診断は、認知症のリスク因子であることが示唆された。鉄欠乏性貧血患者に対する鉄分サプリメント使用は、認知症リスクを低下させる可能性がある」としている。

(鷹野 敦夫)

原著論文はこちら
Hong CT, et al. Curr Alzheimer Res. 2020 Mar 16. [Epub ahead of print]

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2020年01月13日

サイレントキラー高血圧_短縮版

サイレントキラー高血圧_短縮版

はじめに
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もくじ
はじめに 2
もくじ 3
第1章:このレポートをダウンロードしていただきますと 4

第2章:本当に怖い病気は高血圧 5
(1)ある日突然、あなたらしさを失います 5
(2)自己紹介 6
第3章:“サイレントキラー”『高血圧』のプレゼント 8
(1)健康寿命―最大資源―を延ばします 8
(2)マニュアルのプレゼント申請はコチラ 9

第1章:このレポートをダウンロードしていただきますと
【医師 田中 まつへい】読むだけで年間24万円の価値あるメールです。

まずは第一弾として”サイレントキラー高血圧”を読んでください。

医師 田中松平が、健康、病気についてわからないことをなんでも聞けるメルマガ読者さん特典付きのメルマガに、代理登録されます。

今後、さらに心理学、脳科学、心療内科を網羅した“心の病気の傾向と対策”シリーズも開始します。
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登録は無料で、解除もいつでも行っていただくことが可能です。
メールを解除ご希望の場合は、こちらから解除してください。
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第2章:本当に怖い病気は高血圧
(1)ある日突然、あなたらしさを失います
“脳卒中”
退職してから、健康寿命を奪い、
一旦、起きてしまうと取り返しがつかない。

麻痺、言語障害、嚥下障害、失語症、注意障害、半盲、認知症など
自分らしさを無くしてしまう病気が脳卒中です。

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血

”がん”にかかるより、ある意味、始末に負えない。

がんは、比較的最後まで意識があり、自分の最期を自分の意志で完結させることができます。

死ぬまでに予定を立てることができる。

脳卒中は、ある日突然起こって、
人間の尊厳を奪ってしまう怖い病気です。

脳血管疾患の一番の原因は高血圧です。

健康診断で指摘されても、自覚症状がないため、無視され続ける。

事業所、企業は、医療機関を受診し、精密検査や治療を受けるように指導します。

治療をする、しないは、最終的に本人に委ねられます。

自己責任の名の下に黙殺されるのが、『高血圧』です。

自覚症状がないだけに始末が悪い。

静かに忍び寄ってきて命を奪ってしまう“サイレントキラー”。
それが高血圧です。
(2)自己紹介
元消化器外科医で,頭からつま先まで診ることができる総合診療科医です.
医師白衣シルエット.png

医学博士:昭和62(1987)年に卒業、金沢大学付属病院第1外科に入局、一般消化器外科(内視鏡、超音波を主に)、麻酔科、一般消化器外科(外科修練)、心臓外科(不整脈外科(岩喬先生)、弁置換、心臓奇形、大血管置換)と大学での研修後、翌1988年大学院受験の許可が下りて、第一病理学(中西功夫先生)大学院に進学しました。

1988年度に、第一外科の医局員として関連病院で勤務し、救急、一般消化器外科を中心に血管外科、肺外科(気胸に対して胸腔ドレナージ術、小開胸によるブラ切除術など)および内視鏡医として研鑽をスタートします。

甲状腺、乳腺、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、虫垂、肛門(裂肛、痔核、痔瘻、脱肛)、ヘルニア、肝臓、脾臓、胆のう、胆管、膵臓の外科手術を行ってきました。

特に、外科医時代後半は、腹腔鏡下手術のうちでも、鏡視下胃がん手術、鏡視下大腸がん手術にまい進しました。

若い人なのか高齢者なのか、基礎疾患によっても耐えられる手術時間も異なります。

頭の中でやった手術どおりに、実際の手術ができた時、合併症も起きずに、早期に患者さんが退院してくれた時が、外科医の至福のひと時です。

自分の手で患者さんを治した、という医者冥利につきる瞬間です。

4年前、視力障害にて外科を引退し、循環器内科専門医の院長の元、脳血管輪番病院に転職しました。

脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)はもとより、パーキンソン病、多系統萎縮症などの神経変性疾患やアルツハイマー病(昔はアルハイマー型認知症)、レビー小体型認知症、血管性認知症など、外科医時代には、あまり診ることのない、脳神経疾患を診ることになりました。

皆さんは専門医、指導医についてあまりご存知ないと思いますが、下記の専門医、指導医を保持、及び保持していました。

元日本外科学会認定指導医・専門医,
元日本消化器外科学会認定指導医・専門医,
元日本消化器内視鏡学会専門医,
日本医師会認定産業医
日本病理学会認定剖検医

第3章:“サイレントキラー”『高血圧』のプレゼント
プレゼンテーション1 (1).jpg
(1)健康寿命―最大資源―を延ばします

本当に怖い病気は高血圧です。

私は現役の医師として最初がんが一番怖い病気だと思っていました。

患者さんを直接治す医者として、外科医を29年やってきました。

視力障害や眼精疲労が強くなり、外科医から脳血管障害を主に診る病院に転職し4年間脳卒中になった人を目の当たりにしてきました。

脳卒中こそが一番怖い病気だと気付きました。

ある日突然、自分が自分でなくなってしまう病気が脳卒中です。

半身麻痺、言葉が出ない、うまくしゃべれない、出来ていたことができなくなる。
トイレに間に合わない。
その脳卒中の主の原因こそが高血圧なのです。

だから本当に怖い病気は『高血圧』になります。

高血圧には、症状がなく、英語で“サイレントキラー”と呼ばれています。

まるで、ボクシングのボディブローのようにじわじわと効いてきます。

高血圧は生活習慣からくるものです。

動脈硬化を予防し、健康寿命を延ばすために、主に糖質制限食についてまとめました。

最新栄養学が今までの常識が単なる迷信であったことを科学的に明らかにしています。

健康常識が劇的に変わってきました。

正しい知識の元、正しい食生活を送るだけで、高血圧にならない、糖尿病にならない、脂質異常症にもならない、健康寿命を全うすることができます。

この“サイレントキラー”『高血圧』を読んで、人生を楽しむための基盤―健康を磐石なものにしてください。

(2)マニュアルのプレゼント申請はコチラ
https://tanakamatsuhei01.com/p/r/N8U28vdV

作者:田中松平
メールアドレス:matsuheitanaka91@gmail.com
メールマガジン:https://tanakamatsuhei01.com/p/r/PRu9K5ff
ブログ:「現役総合臨床科,産業医の健康情報」 https://fanblogs.jp/mappei/
「知っておくと便利な豆知識」  https://fanblogs.jp/mtshchz/
ホームページ:「健康的な食事で病気予防 (医学博士 田中松平の現代医学の観点から全てお答えします)」」http://xn--t8ja7a0g7h806reomxq2e.com/
Twitter: https://mobile.twitter.com/mtsh_tnk
Facebook: https://www.facebook.com/matsuhei.tanaka

2019年11月07日

予防医学

がん中心の外科から、4年前内科に転職し、脳卒中こそが一番怖い病気だと知りました。

半身麻痺、言葉が出ない、トイレに間に合わない。

脳卒中の主原因は高血圧で、症状がなく“サイレントキラー”と呼ばれます。

最新栄養学が過去の常識が間違いだと科学的に明白にしました。

“サイレントキラー”『高血圧』で、糖質制限食を理解、実行し、高血圧にならず、糖尿病にならず、人生の最大の資本―健康を磐石なものにしてください。

下記アドレスから サイレントキラー『高血圧』を入手してください。


プレゼンテーション1 (1).jpg
本当に怖い病気は高血圧です。

私は現役の医師として最初がんが一番怖い病気だと思っていました。

患者さんを直接治す医者として、外科医を29年やってきました。

視力障害や眼精疲労が強くなり、外科医から脳血管障害を主に診る病院に転職し4年間脳卒中になった人を目の当たりにしてきました。

脳卒中こそが一番怖い病気だと気付きました。

ある日突然、自分が自分でなくなってしまう病気が脳卒中です。

半身麻痺、言葉が出ない、うまくしゃべれない、出来ていたことができなくなる。

トイレに間に合わない。

その脳卒中の主の原因こそが高血圧なのです。

だから本当に怖い病気は『高血圧』になります。

高血圧には、症状がなく、英語で“サイレントキラー”と呼ばれています。

まるで、ボクシングのボディブローのようにじわじわと効いてきます。

病院で働いていては、本当に薬で治療しないといけない人しか、診られません。

高血圧は生活習慣からくるものです。

動脈硬化を予防し、健康寿命を延ばすために、主に糖質制限食についてまとめました。

2019年08月25日

120歳時代ー健康寿命を延ばす道H

120歳時代ー健康寿命を延ばす道H

老化細胞を狙う

抗老化薬隣そうな薬の候補はすでにいくつもある。

例えばアカルボース(グルコバイレジスタードマーク)は糖尿病治療薬は雄マウスの寿命を有意に延ばす。
α-エラストラジオール(女性ホルモン剤)も、ラパマイシンの老化防止効果が発見されたのと
同様の実験で好結果を出している。

より新しくもっと有望とみられる
抗老化薬候補は、
代謝経路に作用するのではなく、
いわゆる「老化細胞」を除去するものだ。

老化細胞は分裂を停止しているものの棚田_夕暮れ.jpg

死んでないゾンビのような細胞で、
その場に居座り、
サイトカインという低分子タンパク質を
分泌して周囲の細胞を傷つける。

老化細胞の本当の役割は
がんに対する防御機構で、
悪性とみられる近隣の細胞を殺すためにあると
メイヨークリニック加齢研究センターの所長で
メトホルミンの臨床試験に協力している
カークランド(James L. Kirkland)は考えている。

老化細胞は分泌したサイトカインが免疫系
を誘導することを通じて創傷治癒にも関与している。

サイトカインの毒性は近隣組織のはるか先まで及び、
老化した体の特徴である
軽度の炎症をもたらす。

皮肉なことに周辺組織のがん化のリスクをむしろ高める。

カークランドらは老化細胞を重要な老化促進因子とみている。

さらに年をとればとるほど体内の老化細胞は増える。

これを取り除いたらどうなるか?

カークランドとメイヨークリニックにいる分子生物学者
ヴァン・デュールセン(Jan van Deursen)らは、

遺伝子組み替えでマウスの老化細胞を排除すると
健康寿命が延びることを示した。

問題は、老化細胞が健康な細胞の間に点在していて
分離が非常に難しく、
殺すのはもっと難しい点だ。

メイヨークリニックとスクリプス研究所など
からなる研究チームは
老化細胞にアポトーシス(細胞の自殺)を誘導して
殺す薬を探した。

そして2015年の論文で3つの物質を報告した。

ダサチニブとナビトクラックスという2つの抗がん剤と
天然に存在するフラボノイドのケルセチンだ。

ケルセチンは抗酸化作用のある色素成分で、
リンゴの皮やケッパーに含まれている
(他の多くの食品にもある)。

研究チームはマウスの片脚に放射線を照射し、
加齢に伴って生じるのに似た筋萎縮を起こさせた。

放射線照射で筋肉に大量の老化細胞も生じ、
がん患者が放射線治療や化学療法を受けた後と
似た状態になった。

これを先に挙げた薬で短期間治療したところ、
マウスの足の機能はぼぼ完全に回復した。

この劇的な効果は、
薬によって老化細胞が他の細胞よりも
多く死んだからだとカークランドは考える。

「1回量を与えただけで運動量がかなり改善し、
その効果が7ヶ月続いた」
「これは実際に老化細胞が除去された証拠だと言える。
老化細胞も一度死んだらそれで終わりだ」。<了>


【引用文献】
B. ギフォード(Bill Gifford)サイエンスライター
別冊日経サイエンス 人体の不思議
日経サイエンス編集部 日経サイエンス社 2018年2月17日

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2019年08月24日

120歳時代ー健康寿命を延ばす道G

120歳時代ー健康寿命を延ばす道G

健康寿命を延ばすC

TAMEはTargeting Aging with Metforminー
メトホルミンにる老化抑制

メトホルミンを服用する健康な被験者と服用しない被験者
で単に寿命を比較するのではなく、
各被験者の加齢関連疾患の進行を調べるのだ。

老化の特徴の1つとして、
高齢者は高血圧や糖尿病、心疾患、認知障害といった
慢性症状がいくつも現れる傾向がある。

TAME研究では糖尿病や高血圧などの加齢関連症状がすでに1つ
現れている高齢者にメトホルミンを投与する計画だ。

これを5〜7年に渡って追跡し、
メトホルミンを服用しないとに同意した対照群と比較して、
他の加齢関連疾患の発症時期に早い遅いの差
が出るかどうかを調べる。

メトホルミンが本当に老化を遅らせるなら、
併存疾患の発症を食い止められるはずだ。

同様の手順は、心臓発作を起こしたことのない人に
高血圧治療薬を処方する可否を判断する際に取られた。

TAME研究が成功し、FDA(米食品医薬品局)が
新たな抗老化薬を評価する試験に門戸を開けば、
製薬会社もこの分野に進出してくる

と、メトホルミンの臨床試験の責任者で、

アルバート・アインシュタイン医科大学老化研究所所長
バージライ(Nir Barzilai)はみる。

従来の製薬会社だけでなく、
グーグル傘下のキャリコのようなベンチャーも動き出すだろう。キャリコ_グーグル.png

1993年、カリフォリニア大学サンフランシスコ校の
ケニヨン(Cynthia Kenyon)は、DAF-2というたった1つの遺伝子の変異が
線虫(寄生虫)の寿命を2倍に延ばすことを発見した。

この遺伝子は代謝(体が
食料をエネルギーに変換する過程)の速度にも関連している。

しかし、老化の遺伝学はまだあまりわかっていないため、
現在はmTOR(ラパマイシンの標的機構)経路や

メトホルミンのAMPK(AMP-activated protein kinase)経路
ー細胞の栄養が不足するとブドウ糖を細胞に届けるほか、
この輸送を助けるインスリンに対する感受性を高めたり、
脂肪の分解を促進して、より多くのエネルギーを作り出す。
さらに細胞のエネルギー生産機関であるミトコンドリアの生成を促す

に焦点をあてている。

キャリコの老化研究担当副社長は、
20年前に老化遺伝子DAF-2を発見した
ケニヨンその人だ。

キャリコは健康寿命を延ばす薬の探索に
10億ドル以上を投資しているようだと報道されている。

これは米国立老化研究所の全予算に相当する金額だ。


【引用文献】
B. ギフォード(Bill Gifford)サイエンスライター
別冊日経サイエンス 人体の不思議
日経サイエンス編集部 日経サイエンス社 2018年2月17日

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2019年08月23日

120歳時代ー健康寿命を延ばす道F

120歳時代ー健康寿命を延ばす道F

健康寿命を延ばすB

メトホルミンが寿命を延ばす可能性はアルバート・アインシュタイン医科大学
老化研究所所長バージライ(Nir Barzilai)らの関心をつかんだ。

晴れはアシュケナージ系ユダヤ人の百寿者の大規模研究を率いた経験から、
これら長寿の人が高血糖や糖尿病を抱えている例が稀であることを知っていた。

超効率的な糖代謝は長寿の指標だ。晩秋_紅葉.jpg

メトホルミンは私たちの代謝を変えて
百寿者の代謝に近づけるのかもしれない
とバージライはみている。

「糖尿病治療薬としての作用の多くは抗老化作用でもあり、
細胞機能とインスリン感受性を高める」
と言う。

実際、彼は両親が2人とも糖尿病だったので、
予防のため自分でもメトホルミンを服用している。

バージライは50歳を超えたら皆メトホルミンを
処方してもらうことを考えた方がよいとまでは言わないが
(彼自身は60歳)、
「メトホルミンはスーパードラッグに思える」と言う。

「老化関連の多くのことに関連しているようだ」。

メイヨークリニック加齢研究センターの所長で
メトホルミンの臨床試験に協力している
カークランド(James L. Kirkland)も同意見だ。

「過去60年分のデータからメトホルミンが
実に様々な症状に作用することが示されており、
それらを総合すると、
メトホルミンが老化の基本プロセスに
作用していると考えて良いだろう」と言う。

だがヒトで抗老化薬候補を試す際には
もう一つ別の壁がある。

『時間』だ。

従来の寿命研究は完結までに数十年、
文字通り一生を要する。

これに対して2015年に承認された
『TAME』という臨床試験は別の方法を採用する。

TAMEはTargeting Aging with Metforminー
メトホルミンにる老化抑制

メトホルミンを服用する健康な被験者と服用しない被験者
で単に寿命を比較するのではなく、
各被験者の加齢関連疾患の進行を調べるのだ。

老化の特徴の1つとして、
高齢者は高血圧や糖尿病、心疾患、認知障害といった
慢性症状がいくつも現れる傾向がある。

これら複数の疾患が重なった
「併存症」
は高齢者を苦しめる主要因となっている
(医療費増大を招いていることは言うまでもない)。

TAME研究では糖尿病や高血圧などの加齢関連症状がすでに1つ
現れている高齢者にメトホルミンを投与する計画だ。

これを5〜7年に渡って追跡し、
メトホルミンを服用しないとに同意した対照群と比較して、
他の加齢関連疾患の発症時期に早い遅いの差
が出るかどうかを調べる。

メトホルミンが本当に老化を遅らせるなら、
併存疾患の発症を食い止められるはずだ。



【引用文献】
B. ギフォード(Bill Gifford)サイエンスライター
別冊日経サイエンス 人体の不思議
日経サイエンス編集部 日経サイエンス社 2018年2月17日

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総合診療科 医学博士 元外科学会専門医指導医、元消化器外科学会専門医指導医、元消化器外科化学療法認定医、元消化器内視鏡学会専門医、日本医師会産業医、病理学会剖検医
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