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2016年09月10日

576話 帰省

今日は嫁ちゃんの誕生日バー

ちなみに昨日は母上さまの誕生日。


龍之介はパーキングエリアで仏壇に供える母への

お祝いと共用のお土産、薄皮饅頭を買って自宅に車を運んだ。

そのまた途中インターを降りて、食材とシャンパン、日本酒など

を買い込む。



土曜の午前中に少々散らかった自宅には誰もいない。



そこで、龍之介は多すぎる骨付きチキンと玉ねぎ、パブリカ、アスパラなどを

大きなお鍋でぐつぐつと煮たてた。



煮たチキンは照り焼き風に仕上げる予定。



お昼晴れ 陸上練習から帰ってきた

あずきとおばあちゃんのお家へ行く予定。



「お帰り、あずき。 早速だけど、おばあちゃん家にいこうよ。」


「ごめん。今日あずきは友達とお昼一緒に食べる約束してしまった。

 お父さん一人でいってきて〜 m(__)m 」


年ごろの女の子は移り気である。


「あ〜もしもし お母さん。 今日線香上げにいこうと思っていたけど

 あずきが、用事があるそうなんで明日にするはぁ。」



こうなると、龍之介は昼からも一人。

眠気もでてきた龍之介は道の駅で購入した「太刀魚のいりこ」をつまみに

日本酒で一杯やりはじめたのであった。
 



その夜の嫁ちゃんの誕生会

「お母さんお誕生日おめでとうバー

 うわぁ〜この鶏肉美味しい。クリスマスみた〜いヵヮ.゚+.(o´∀`o)゚+.゚イイ!!」

2016年09月05日

575話 LINEでのトラブル

今時の中学校でのできごと・・・


彼らはLINEでグループをつくったり、

嫌いになって外ずしたりする。


グループで申し合わせて、外したりすると、それがいじめになる。



しょーーーもなぁぃ⊂(´0`)⊃



ところで、龍太郎が入ったばかりの硬式野球クラブを

やめようかなどと言ってることを嫁ちゃんから聞いた。

その野球の件も、次の高校進学を大きく左右する。

野球が強い私立高校で励むのか、地元田舎の部員も少ない野球部でのんびりするのか?



どうやら後者の方向に傾いているのに違いない。


父、龍之介は考えた。一生懸命考えた。   仕事中に・・・


「龍之介さん、何やってるんですか?

 それ、こっちに置くやつですよむかっ(怒り)


「さ〜〜〜せんふらふら

 ちょっと、考え事をしてたもので・・・たらーっ(汗)



帰宅した龍之介は龍太郎にLINEで、過去の龍太郎の苦労と、

栄光を語り、現状の堕落を暴露し、進路について考えようという

趣旨の文章を送った。


それはすぐに既読された。


次に龍之介は、恩師である監督やコーチを敬う趣旨の文章を送った。


それは未だ既読にならない。




これがLINE外しなのか・・・・・もうやだ〜(悲しい顔)



確かにいじめと言っても良いくらい、読まれないのはきついと気が付く

龍之介であった。








2016年08月28日

574話 中学軟式野球の結末 その2

同点タイムリ−3塁打を放った龍太郎は

照れながら小さくガッツポーズをした。


しかし、後続は凡退。勝ち越すことは最終回まで訪れなかった。


同点で迎えた中盤の攻撃。


1アウト、ランナ−1、2塁でバッターは4番打者 龍太郎。

最高の見せ場が訪れたかのように思えたのもつかの間。


もはや、バッテリーに勝負の気配がない。

ストレートのフォアボールである。


ここで、今、自信を無くしている龍太郎に言いたい。


「この展開で敬遠されるバッターなんてそういない。

     そんな選手はみんなプロに行っている。」



そして後続は凡退。

チャンスを活かすことが出きなかった投手の心理は

いかがなものだろうか。なんとも流れの悪い展開だ。


案の定、1点のリードを許した自チームは最終回の攻撃を迎える。


しかしながら、打順は1番、3塁打を放っているキャプテン神からだ。


神は本来4番バッター。しかし、腰に故障をかかえての出場。

野球の世界では、いくら素質や実力があろうとも、故障して

しまえばアウト。野球ができなくなるのだ。


「無事、すなわち名馬なり」
          ※名馬=名選手

龍太郎にはむしろその言葉は当てはまる。


故障するほど、無理をしたことがないからだ。


「さあ、遅い球を右に持っていけ演劇


龍之介の応援もいよいよピークを迎えた。

とにかく、一人出れば龍太郎に打順がまわる。


龍之介は好打者達を信じて祈った。


続投している変化球投手の球威はもはやない。


「頼むぞ〜。」


力んだ神は緩い球をひっかけてショートゴロ。らしくない。

続く2番左打者は流してショートゴロ。


そしてたのみの3番バッター努力の優等生出木杉君も、

ひっかけて内野ゴロ。最後のバッターとなる。


4番打者龍太郎にとうとう打席はまわってこなかった。



眼鏡「ゲームセット」



試合終了後、負けた気にならない負け方に、選手はみな

悔し涙を流した。



しょせん、野球とはこのようなもの。

勝負の世界とはこのようなものなのである。

流れ、展開、運、作戦、実力、etc.

色々な要素が勝ち負けを左右する。



しかしながら、負けてこそ学ぶものがあり、今、君の悩み、迷いが

それである。

ここで「何苦礎」と思い努力をするのか、「挫折」して野球をやめるのか。

「何苦礎」と思い努力をして成功したのがメジャーリーガーまで上り詰めた

岩村選手であり、君が一度は目指したプロ野球選手なのである。













2016年08月26日

573話 中学軟式野球の結末 

最後の県大会初戦

龍太郎は4番レフトで出場した。

4番と言っても長距離打者ではなく、本来のスラッガ−として期待される

4番ではない。龍太郎の努力不足は親の目から明らかである。


しかしながら、初戦、一番の強敵を龍太郎がウエストされながらも

絶妙なスクイズで突き放し、展開良く快勝した。


2回戦は初戦よりも実力の劣るチーム。楽勝することが予想された。


しかし、相手投手は軟投派。変化球主体でかえってやっかいである。


初回、初戦同様龍太郎にチャンスがまわってきたが、ここもベンチは

スクイズを支持するだろう。

しかし、龍之介はとても嫌な感がはたらく。昨日、ビデオをとり研究した

相手ベンチが、このスクイズは読むと思われ、四球でも良いと考えない

か。ジュニア時代には名前の通った選手で、一応4番である。


案の定、初戦よりも大きくウエストされた。手を伸ばした頭の上。

しかし、喰らい付く龍太郎はバットの真でとらえる。

しかし、それが裏目にでて3塁手の小フライとなりチャンスが潰れてしまう。


1点差で追い上げる自チーム。

龍太郎2打席目。ランナーを置いて、今度は初球からヒッテイング。

レフトの左にライナーを打ち放ち、3塁打の同点タイムリー。



打席に向かう龍太郎に、バックネット裏で応援している

龍之介が声をかけていた。


「初球からいけ。」


龍太郎は俺の目の前で、とうとうやってくれた。

とうとうやってくれたのだ。


それはまるで、龍之介自身がバッターボックスに立ち、思い描いた

通り初球から振りぬいたかのように、龍太郎と一体となった瞬間で

あった。




つづく・・・




2016年08月25日

572話 帰ってきたよ (現状)

龍太郎は知人のおじさんにアンケートのようなものの

回答の仕方を聞いていた。

が、龍太郎はよそを向き、視線をアンケートからそらせた。


近くにいた龍之介はそれに気が付き、間をみて、知人のおじさんとバトンを交換した。


龍太郎は知人のおじさんの説明では理解できなかったのだ。


そもそも最初に龍之介でなく、知人のおじさんに聞くということは

親子関係の現状を物語っている。


龍太郎は今、中学3年生で高校進学を目の前にしているのだが、

差し詰め、野球をつづけるか否かで悩んでいるようすで、それに

よっては希望する進学校も大きく変わってくる。

恐らく、辛く、怒られてばかりの野球をする意義が今後あるのか

悩み、やりたいことをしたい感情が芽生え、野球や勉強から逃避

したい本音があるのだろう。


そんな悩みや相談事をお父さんにすると、意に反する、下手をすれば

幼少の時のように怒られるトラウマがあるのかもしれない。


だから、知人のおじさんを頼ったのだ。


しかし、知人は他人である。

龍太郎の将来の心配など真剣に考えるはずはない。


そこで、やはり最後はお父さんにたどり着いたのだ。


「お父さん ここどうやって書いたらいいの?」


いくつかの解答欄を埋めて、龍太郎は姿を消した。



間もなく、今度は龍之介のお父さんが突然笑顔で現れた。

その姿は若々しく、やや痩せていて背が高く見える。

そうして、まんべんの笑みを浮かべてこちらに近づいた。


「龍之介 帰ってきたよ。」


驚いた龍之介であったが、すぐ我に帰り、喜んでお父さんに駆け寄った。


「お父さん 逢いたかったよ。」


龍之介はお父さんの胸に顔をうずめ、ギュッと抱きしめた。

そしてあの懐かしいお父さんの臭いを嗅いだが、何故か無臭である。


「痛い、痛い。なんか足が痛い。」


龍之介は痛がるお父さんを持ち抱えて、弱音となる本音を打ち明けた。


「お父さんいなくなってから、ずっと淋しかったんだよ。

なんかあっても、相談もできないし、一人でなんとかするしかない。

俺はもう無理だなんて投げだしそうになったことだってある。

お父さん、お願いだからそばにいてくれよ。」 


龍之介は泣きくずれて、抱きかかえていた腕を緩めて

ついに父から手をゆっくりと放してしまった。



顔を上げるとお父さんはもういない。



龍之介も幼少の時には父によく怒られ、ゲンコツを喰らわされた

ものだが、結局父が大好きでたまらなかったと言える。

この歳になっても恋しくてたまらない。そばにいてほしい。



いや、もしかしたら、本当はそばにいてくれていて、ずっと

見守ってくれていて、応援してくれているのかもしれない。



この父の様に、子供(龍太郎)から愛される父親(龍之介)には、

現状ではなれていない、ほんと馬鹿な親(龍之介)だが、それでもいつかは

龍太郎に愛されることを信じて見守って、応援し続けようとしている龍之介であった。










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