世界的な香水の品評会として、オスカー賞の香水版というものがあります。
これはFiFi賞と呼ばれており、The Fragrance Foundationという団体が運営しています。
香水業界の発展のために、業界をリードするエリザベスアーデン、コティ、ゲラン、ヘレナ ルビンスタイン、シャネル、パルファムウェイらによって1949年にアメリカで設立されました。
そして、1973年より、最も優れた香水を表彰するFiFi賞が始まりました。
販売開始から15年以上たっている香水の中から受賞香水が選ばれます。
香水選びに迷ったら、この中から選べば間違いないでしょう!
2008年 FiFi賞 殿堂入り部門
アニックグタール
オーダドリアン EDT・SP 50ml
(EAU DHADRIEN EAU DE TOILETTE SPRAY 50ml )
オーダドリアン EDT・SP・・・商品説明
最高品質の天然香料と最上級の調香、そしてクラシカルに感性されたボトルのデザインで、立ち上げ当初から絶大な支持を勝ち得ている香水ブランド「ANNICK GOUTAL」。ピアニストからモデルに、モデルから調香師にと華麗な転進を遂げた彼女の調香には、ピアノで培われた音楽的なセンスが発揮されているといわれております。1999年に他界してからは、娘のカミーユと調香師イザベル・ドーエンのコンビでブランドを引っ張っております。
こちらは1981年に発売されたユニセックス・フレグランスです。ボトルのデザインが異なるだけで、「オーダドリアン・メン」と香りは変わりません。海外ではメンズ・ボトルのヴァージョンも「オーダドリアン」とだけ表記されております。「EAU D HADRIEN」というネーミングは、長くローマ帝国のいわゆるパックス・ロマーナを築いた五賢帝の一人、「ハドリアヌス」から取られております。
「ハドリアヌスの水」というクラシカルなニュアンスの本作は、明るく清々しい、それでいてハイエンドな品格を湛えるスパークリング・シトラスの香調をベースにしており、天然香料をふんだんに取り入れた高品位のシトラスは、この系統の傑作として、また現在までのグータル香水の代表作の一つとしても知られております。
シシリアン・レモンやシトロン、グレープフルーツなどが、ヴィヴィッドでありながらナチュラルな深みを含んだハイ・シトラス・ノートを香り立たせるトップから、
サイプレスなどがさらに屹立としたエンジャイジングな佇まいを醸し出すミドルへ。
ラストはウッディーなテイストのスウィートがダイナミックに広がり、温もりのあるオガニックなスウィートをほのかに沸き立たせて、気品と優しさに満ちたヒューマン・セダクションを浮かび上がらせてくれそうです。
調香はアニック・グタールと、本作が代表作で、他にピエール・ウルフの「ギルダ」やアガサの香水、チノ・コスマの「チノ・コスマ」などを手がけたフランシス・カマーユの合作です。高いレベルで完成された傑作で、シトラス系のマスターピースです。