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2020年09月01日

パチンコ業界は「転職に不利」は本当か?経験者に聞いてみた

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 前回、パチンコホール従業員の福利厚生が充実している内容の記事を書いたところ、大きな反響がありました。

記事の内容を肯定する業界関係者と思われる人からの意見も見受けられましたが、一方で気になったのが、「辞めてからの再就職が厳しくなる」という投稿。確かに、パチンコ業界に対する世間の印象は決していいとは言えず、転職時に不利を被る可能性はあるかもしれません。

数十社に応募してやっと決まるケースも

 実際、2017年に大手ホールチェーンを退職した桜井泰幸さん(仮名・30歳)も転職先が見つかるまでは苦労したようです。

「高望みして一流企業に応募したわけじゃないのに、30社以上に送って書類選考を突破できたのは4社。当時はまだ20代で、もっとラクに転職できると思っていたから完全に予想外の展開でした」

 ちなみに最終的に採用されたのは、社員20名ほどの地元の中小企業。年収もパチンコホールより40万円も減ってしまったそうです。

「福利厚生も雲泥の差で、今の会社は住宅手当がたったの5000円。中小企業だと出ないところも多いのでそれに比べればマシですが、家賃3割負担で借り上げのアパートを社員住宅として提供してくれた前職のホールチェーンとは大違いです」

ハローワークで辛辣な一言
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 また、2018年にローカルチェーンのパチンコホールを辞めた椎名康太さん(仮名・32歳)は、転職サイトと並行してハローワークを積極的に活用。

 ところが、対応してくれた女性職員からは「パチンコ屋さんって採用担当者の印象がよくないんですよね」とハッキリと告げられたといいます。

「ネット上にも似たような元同業者の書き込みがいくつもありましたが、直接面と向かって言われるのは重みが違いますよ。まだ若いから次の仕事もすぐに見つかるだろうなんて気分はあの一言で消え失せました。

 20社近くに応募し、なんとか葬儀会社に採用してもらえましたが、ここで失敗すればこのまま人生転落一直線だと内心焦りながら職探しをしていました」



離職率がずば抜けて高いのは本当か
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 2人ともパチンコホールには正社員として勤務。待遇が悪くないにもかかわらず退職したのは、先細りする業界の将来性に不安を感じたことが大きかったとか。

 また、出世の早い業界で30歳前後で店長・副店長への昇進もあり、若くして会社内での自分のポジションがわかるため、その結果に応じて転職を考える人も多いみたいです。

 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)」によると、パチンコホールを含む「生活関連サービス業・娯楽業」の入社3年以内の離職率は、大卒者で46.6%。高卒者で58.0%でどちらもワースト2位。

 取材に応じてくれた彼らの在職期間が3年以上であることを考えると、20代のうちにパチンコ業界を離職する若者の数は、この統計よりも高いと見て間違いないようです。

 しかし、転職に不利なのは本当に業界イメージによるものだけなのでしょうか?

職歴として弱い、先見性がないとの印象も

「正社員といってもホール勤務の場合、マニュアルに従った接客業務ですよね。マネジメント能力や売り上げなどの成果が要求される店長や副店長なら別ですが、給料も高いみたいですし、転職する人はそう多くない。でも、かといってヒラ店員や主任あたりだと職歴としてはちょっと弱い。ほか応募者の経歴と比較したとき、『この人を残そう』とは判断しにくいんです」

 そう本音を漏らすのは、大手機械メーカーの採用部門担当者。「決して職業差別をしているわけでない」と強調しますが、採用に至るケースは少ないとも。

「パチンコホールだけに限ったことではないんです。接客業の場合、アルバイトやパートなど非正規雇用のスタッフも多く、その大半は高度な知識や専門知識が要求される仕事ではありません。

 異業種であること自体は問題ないですが、それにしても業務内容があまりに違いすぎる。中途採用ですから求めているのは即戦力となる人材。デスクワークの経験もないような方だと雇う側にとってもリスクが大きいんです。それを覆すほどの何かを持っていないと採用は難しいと思います」



良いイメージは持っていない
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 また、食品メーカーの採用担当者もこの意見に同意しつつもさらに辛辣だ。

「偏見と言われるかもしれませんが、良いイメージは持っていません。パチンコ業界は依然として20兆円近い市場規模があるとはいえ、ずっと右肩下がりで今後も市場規模の縮小が確実視されています。

 20代の方なら就活中にそのことは予測できたはずです。その厳しい状況で自分の力を試したかったという理由なら別ですが、見通しが甘いという印象を拭うことができません。仮にウチに入社しても『思っていたのと違った』とすぐに離職してしまうのではないかという不安はありますね」

飲食・小売業界は歓迎も…

 だが、一方でパチンコホールからの人材を多く受け入れている業界も。中途採用者の面接官を務める飲食チェーンの人事課長は、「同じ接客業で前職の経験を生かせる」と話す。

「現に弊社にもパチンコ業界出身の従業員が何人もいます。飲食系だけでなく小売業界やサービス業に転職する人も多く、仕事の内容的に転職のハードルが低いんだと思います。

 ただし、現在はコロナによる急激な業績悪化で中途採用者の募集は中止。他社も似たような状況だと思うので、しばらくは厳しいかもしれません」

 転職の受け皿となっていた業界のコロナによるまさかの中途採用のストップ。パチンコ業界出身者の転職が不利なのは事実どころか一段と厳しい状況に追い込まれてしまったようです。

<取材・文/トシタカマサ>

【トシタカマサ】ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中
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