2020年09月06日
【特別企画】「素直にうれしい」通算1000安打達成…坂本勇人2000安打への道 あと56本
巨人の坂本勇人内野手(31)の通算2000安打達成が期待される今季。スポーツ報知では「坂本勇人2000安打への道」と代位して、これまでの勇人の活躍を、当時の記事で振り返る。
* * *
10年目を迎えたセ・パ交流戦がスタート。巨人は、西武に大勝した。初回、坂本の1000安打となるヒットでチャンスを広げ、セペダの犠飛で先制すると、3回には古巣相手に燃える片岡の2点三塁打で加点。セペダは2号ソロを放った。先発の杉内は7回1失点で4勝目。原監督の積極采配が実って、投打ががっちりかみ合った。
◆巨人9−1西武(2014年5月20日・西武ドーム)[勝]杉内 9試合4勝2敗[敗]牧田 8試合2勝4敗▼[本]=セペダ2号(西口・8回)▼[三]=片岡▼[二]=阿部
敵も味方も関係ない。坂本は西武ドーム中の大歓声を背中に受け、大きな花束を掲げた。プロ8年目で、通算1000安打を達成した。
「素直にうれしいです」。普段は表情を変えない若きリーダーが、一塁ベースで照れくさそうに笑った。
難なく決めた。初回1死一塁。牧田の外角へ逃げる113キロスライダーに食らいつき、左前へ落とした。25歳5か月での達成はセ・リーグ最年少。球界では西鉄・豊田泰光、オリックス・イチロー(現ヤンキース)に並び歴代3位だ。「(スピード記録に)意識はないですね。若い時から試合に出させてもらって、大きなけがをせずにやってきた結果」。快挙の一打は同1死一、三塁のセペダの先制犠飛へつながり、打線の9安打9得点の呼び水となり交流戦は2年ぶりの白星発進だ。
高卒2年目の08年から不動の遊撃手となった。4度のリーグ優勝、2度の日本一と実績を積んだが、最初はプロでやっていく自信はなかった。高校3年の06年6月。練習試合で、小学生時代のチームメートだった駒大苫小牧・田中将大(現ヤンキース)の球に圧倒された。「ライバルとかそんな意識も持てない。『こんな選手がプロで活躍するんだろうな』と見ていた」。上には上がいる―。負けず嫌いの原点だ。
強烈に印象に残る一打がある。新人だった07年9月6日の中日戦(ナゴヤD)で放ったプロ初安打だ。「左の高橋聡さんからで延長12回の決勝打。去年まで高校生だった選手が優勝争いの時期に1軍に呼ばれて、初安打が決勝打。奇跡としか言いようがないです」
出だしの頃は「3年間レギュラーでやって初めてプロ」と思っていた。年を重ねる度に、中心選手の自覚が芽生えてきた。12年オフからの本格的な筋力トレは故障に負けない体作りが狙い。腰や下半身に違和感を感じることもあるが、痛み止めの注射は絶対にしない。「見えないところで体に負担をかけているかもしれない。けがをしないのは簡単そうで難しい」。休日も体のケアに時間を費やす。ジャンクフード好きだが、最近は食事の栄養価を考える。長く第一線で活躍するためだ。
「いずれは1500本、2000本安打を狙えるように、これからも頑張っていきたいです」。勇人は勇人らしくあれば、夢ではない。勝利へ結びつくヒットを積み重ねていく。
これからの活躍にも期待したい。
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