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2017年11月05日
ししとうが食べられないくらいに辛い理由【家庭菜園】
家庭菜園で育てやすいということでししとうを育ててみたけれど、食べてみたら辛かったということはありませんか?
管理人は毎年、シーズンが進むと辛くなるので、諦めています。
ただ、栽培環境によっては諦めなくてもいいので、この記事が対策のお役に立てば幸いです
ししとうが辛くなる原因
ししとうが辛くなる原因は複数あります。
・先祖返りした。
・栽培時にストレスが掛かった。
・唐辛子と花粉交配をした。
ししとうは甘味種と言われ、辛くない唐辛子です。
なんでも、唐辛子の突然変異で生まれたのが始まりだとか。
そのため、先祖の特性が目覚めてしまったししとうが稀にあるとのこと。
栽培時のストレスとは、肥料不足や乾燥が続いたというししとうにとって居心地が悪い環境で育てたということです。
一度、わざと辛いししとうを作ろうと水や肥料をやめてストレスを掛けてみましたが、辛くなりませんでしたから、確実に辛くなる方法でもありません。
ただ、猛暑の年などは辛くなりやすいようです。
昨今の品種ではストレスくらいでは辛くなり辛いと思われます。
ししとうは唐辛子と花粉と交配をすることが出来、交配してしまうと辛いししとうが出来てしまいます。
ししとうも唐辛子の一種なので、他の唐辛子と花粉を通して交配することが可能です。
自分は唐辛子を育てていなくても近隣の畑が唐辛子を育てている場合、影響を受けてしまいます。
管理人の畑の隣にある畑が唐辛子を育てていて、毎年、ししとうが辛いです。
近くに唐辛子を育てている畑がなくても、虫の移動範囲というのは広いので唐辛子の花粉を全身にまとってやってくるのでしょう。
ししとうを辛くしないためには?
ししとうにストレスを掛けずに、水と肥料を適切にあげ、唐辛子の花粉と交配させないことを心掛けることです。
唐辛子と花粉交配をしてしまうと辛くなってしまうので、虫による受粉を防虫ネットで防ぐという方法があります。
ししとうは自家受粉するので、基本的に人や虫が受粉をしなくても身をつけることが出来ます。
ただ、ししとうに防虫ネットはやり過ぎかもしれませんね。
まとめ
ししとうが辛い理由は、
・肥料や水不足といった栽培時にストレスが掛かった。
・先祖返りをした。
・唐辛子と受粉した。
栽培時にストレスを掛けたとしても必ずしも辛くなるわけではありません。
先祖返りをした苗かどうかを見分けることは見た目では難しいです。
一番、確実に辛くなるのはどこかの畑の唐辛子と虫を通して、受粉したというもの。
ただ、虫の行動を制限することは難しいので、辛くないししとうを作りたいという場合は防虫ネットを使う必要があります。
ししとうは自家受粉をするので、他の花と受粉する必要がないので、防虫ネットを使っても野菜を収穫することが出来ます。
2017年09月08日
家庭菜園で育てやすくておいしいししとうの作り方!
家庭菜園でししとうを植えたいけれど、育て方が分からないと思っていませんか?
ししとうは基本的に丈夫で、トップクラスの育てやすさです。
場所があるのなら、とりあえず、育ててみましょう。
ししとうの基礎知識
辛くない唐辛子がししとうです。
甘唐辛子と呼ばれることも。
ナス科の野菜で、トマト、ナス、じゃがいもとは親戚関係に当たります。
どの野菜も世界的に大活躍をしていて、華々しい活躍をしているナス科一門の中ではししとうは地味な部類に入るでしょう。
しかしながら、ナス科一門の中でも随一の育てやすさで、管理が多少面倒なナスやトマトといったトップスターたちとは違う良さがあります。
なお、昔は時々、甘いししとうの中に辛いのが紛れ込んでいたようです。
中々にサプライズ好きな野菜でしたが、昨今は品種改良が進んだのと農家さんが見た目で辛そうなのは弾いてしまい、そんなサプライズを受け取れるのは稀です。
随分と温和な野菜となった現在では普通に育てただけでは辛いししとうは食べることを出来ません。
……辛いのが食べたかったら、唐辛子でいいじゃないっていう話でもあるんですけど……。
ししとうを育てるのに必要な道具・肥料
(1)苗
種から育てる場合、真冬に育苗をする必要があります。
保温をし続けなければいけないので難しく、春に苗を購入することをおススメしましょう。
(2)有機肥料
果菜類のししとうはリン酸が多めに必要です。
油かすでチッソを補給し、葉や茎を育て、骨粉か鶏フンで実をつけるためのリン酸を補給しましょう。
新鮮な米ぬかが手に入る場合は鶏フンもしくは油かす、骨粉と混ぜて、発酵させボカシ肥料にするのがおススメです。
肥料吸収のスピードを高めることが出来ます。
家庭菜園で使える手作りボカシ肥料の簡単な作り方
(3)有機石灰
ホタテや牡蠣の貝殻が原料の有機石灰を使います。
これらはカルシウム以外にもミネラルが豊富なのが特徴です。
(4)堆肥
牛フン堆肥、腐葉土などお好きな堆肥を使いましょう。
積み上げておいた雑草が土になっている場合、それを堆肥に使っても構いません。
(5)もみ殻くん炭
リン酸は土の中で植物に吸収され辛くなることがありますが、もみ殻くん炭の中に住む菌が肥料吸収を助けてくれます。
(6)支柱
ししとうは風が強かったり、大きくなると倒れる場合があります。
成長にも収穫にも問題はありませんが、邪魔になるので風が強くて倒れそうな場合は支柱に結びましょう。
土作り
過去1年間、ナス科を植えたことのない場所に植えます。
それが出来ない場合は堆肥を多めにまき、連作障害を軽減させる資材を使いましょう。
堆肥・肥料・石灰・もみ殻くん炭を土と混ぜます。
堆肥と石灰は袋の表示を守って下さい。
表示がない場合は1平方メートル辺り1掴み。
肥料は表示の半分の量を混ぜます。
ボカシ肥料を使う場合は1平方メートル辺り1掴みの半分ほど。
ボカシ肥料はすぐに植えても構いませんが、それ以外の有機肥料を使う場合は1週間寝かせて下さい。
その間に、菌が有機肥料を分解し、苗がすぐに吸収出来る形にします。
畝と植えつけ
植えつけの適期は1番花が咲いた頃。
畝は60cm、高さ10cmほどのものを作ります。
深さ15cmほどの穴を掘って、肥料を1掴みの半分入れ、土を入れ、よく混ぜます。
水をたっぷり入れ、土を足し、苗を植えます。
植えた後は草やワラで畝を覆いましょう。
根っこを保護し、乾燥を抑える役目をします。
新鮮な雑草で覆った場合、雑草の下に虫が住み、そのフンが栄養となります。
植えてから1週間は水をまきません。
追肥
植えつけから2週間後に追肥を始めます。
タイミングは1週間か2週間に1回ほど。
株元を中心に広く浅く肥料をまき、根っこを傷つけないように混ぜます。
有機肥料はねずみに食べられやすいので、しっかりと土と混ぜて下さい。
葉っぱの色が濃すぎたら、肥料過多。
色が黄緑とか明るい緑色なら肥料不足。
理想は薄い緑色をキープすること。
肥料過多になると、虫が来たり植物が弱ってしまいます。
天気が悪かったり、気温が寒いと肥料の吸収が鈍るので、木酢液かHB-101をあげて様子を見ます。
木酢液は肥料の吸収を高める効果があるとされ、HB-101はそれに加えて耐寒性を高める効果がある用意感じます。
水やり
土の表面が乾いたらあげましょう。
乾燥が嫌いなので、水を切らさないように気をつけます。
それ以外の管理
基本的に放任して構いません。
葉っぱが込み過ぎるのが気になるのなら、時々、枝を剪定しましょう。
しかし、剪定し過ぎると、実付きが悪くなります。
病害虫
実の中に小さな幼虫がいることがありますが、実に小さな穴が開いているのですぐに分かりますから、この場合、実は捨てて下さい。
アブラムシ以外にもアザミウマといった虫が葉っぱや実の食害をすることもあります。
テントウムシの偽物みたいな虫はテントウムシダマシという名前の偽物で、手で潰すしかありません。
苗が小さい内に肥料過多になると、アブラムシが来る可能性があります。
もし、来た場合は木酢液もしくはHB-101をまきましょう。
翌日にはいなくなっていることが多いです。
収穫
最初の収穫は実が小さい内に取ってしまいます。
ししとうの株をもっと成長させるためです。
その後はたくさん収穫して下さい。
まとめ
管理人の感覚ですが、ししとうはピーマンよりも少なめの肥料で成長する気がします。
個人的には、ししとうのほうが育てやすいです。
ただ、この感覚は畑の土壌にもよるので全員に当てはまるものではありません。
果菜類の中でも世話の手間が掛からないので、おススメの野菜です。