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2020年04月14日

元上司が廃業を決意した話。今後同じ結末を迎えたら、こう考えてほしい。

こんにちは、職業・施術屋です。


私は現在2つの場所でリラクゼーション業の仕事を請け負うフリーの施術屋です。1つは店長代理を兼任しながら現場で施術を行い、もう1つは前職でお世話になった元院長が独立する際にお誘いがあったために業務委託契約でお手伝いすることになりました。(このブログを書き始めたのは前職を離れる前でした)。


2018年2月から書き始めた『職業・施術屋』ブログ1本目

↓↓↓
https://fanblogs.jp/freeartist/archive/11/0



そのお世話になった元院長のリラクゼーションサロンですが「この度お店を畳むことにしました」というメールが届きました。


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今回は思い出話とともに、自分の考えを整理するために語ろうと思います。


技術=集客という職人魂

元院長の独立開業店がスタートしたのは2018年6月。今から2年前のことでした。


スタッフは元院長と私を含めた6人。場所は降車率の高い駅前のビルです。初めてその場所に出向いたときは、とても人通りの多い目立つ場所だったので、集客には困らなそうだなぁと思いました。

店内は明るい白灯の電気の下でベッド5床を置けるスペースの治療院のような印象で、非常に簡素なつくりをしていました。開業直後だったので気にはしませんでしたが「元院長らしいな」と思うお店でした。
(※お店づくりやサービスという観点が苦手だと言っていました)


元院長は国家資格を持ち、治療院の現場や大手リラクゼーションサロンの指導者も経験しているバリバリの施術者です。『技術があれば人は集まる』という職人気質を離しません。「そんな人がお店を立ち上げたらどうなるのか?」と興味があったので私は付いていったのでした__。


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さて、そうしてスタートしたのですが、最初は週2〜3日通っていました。空いた時間は店外でティッシュ配りを行い、炎天下に皆で協力して集客に励んでいました。それもそのはず、個人開業で資金がないという理由でネット媒体での広告は一切行わず、最初の数ヶ月はホームページ1つなく運営していました。


他のスタッフも「今どきホームページやSNS1つやらずに運営するとかありえます?」と疑問に思っていましたが、私や他のスタッフがちょいちょい口に出してようやく作りはじめてくれました。(ネット予約できる環境を整えたのも数ヶ月後だったと思います)。


一定期間は最低保障金として施術に入らなくても時給分の報酬は支払われていましたが、その期間が過ぎた段階で私と一部スタッフは働く日数を少なくしました。当然すぐにお客様が増えるわけではなく、地道な作業の積み重ねが必要なので覚悟はしていましたが、1日で稼げる金額が少なかったからです。まぁ生活がありますからね。




しかし、私が離れたのは他にも理由があります。




それは、シンプルに売上が伸びるとは思えなかったからです。




ここでいうと後出しジャンケンっぽくなるのですが、売上が可視化されていたので私は毎月「店舗売上・客数・単価・男女比・返客数」はチェックしています。それを見る限りでは売上は開業当初からほぼ横ばいで推移していました(当然“赤字”です)。それは開業初期だから…と理屈はつけられますが、当時の私の目から見て特になにか手を打とうとしているようには見えなかったのです。


資金繰りに苦労しているという愚痴は聞くのですが、「なんとかして集客&リピートにつなげるぞ!」という気概が施術以外にはどうしても感じられなかったので、私はもう1つの職場に重心を傾けることにしました。


あくまでも『技術こそが全て』の信念に同調しきれなかったわけです。


“信念”とは決してキレイなものではない

そうして1年が経過する頃、施術のメニューを増やし(これもスタッフが長く説得しました)、更に半年後にキャッシュレス推奨のため電子マネー決済も導入しましたが売上は変わらず…。「利益が出ずに少し赤字」という絶妙な未練を与えかねない推移でしたが、とうとう資金繰りも末期となったようでお店とは別に週に5日夜勤のアルバイトに行くようになりました。


日中にはリラクゼーションサロンで店番&施術、終わったら更に8時間の肉体労働…。この時点で私は終わりが見えた気がしました。


睡眠時間1〜2時間で週に1〜2日間の休みには自宅で寝るだけの日々…。まともな人間の生活ではありません。40歳を過ぎた人間がこのような生活スタイルで長くもつはずがないには身体の専門家でなくてもわかりますよね。


ただ、本人も公庫に資金を借りての初めての開業。引くに引けない事情やプライドも当然あったはず。「そんな生活やめてください」と他のスタッフには言えなかったと思います。


そして今朝メールを読んだときに私は申し訳ない話なのですが、正直ホッとしました。
ご家族がいる方なので、下手に継続できてしまうと不測の事態も考えられたからです。


廃業の直接的な原因は“新型コロナウイルスによる客数の激減による資金繰りの悪化”が理由ですが、遅かれ早かれ同じ結末を辿った…と言うのは1スタッフが言うセリフではないでしょう。ただ、他スタッフ全員が同じ気持ちだったのではないでしょうか。




立地が良くて技術もあった__だけど、それだけでは飯は食えない。そんな現実を体験することになりました。



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“信念”は上手くいったときには美談として扱われますが、ときにそれは別の行動を妨げる呪いにもなり得てしまう…そんなことを今考えています。正直、いまは心の整理がついていない状態で書きなぐっているのでまとまってはいないと思いますが、率直な感情をここに残しておきます。



おそらく今後リラクゼーション店をはじめ多くの個人店が似たような経験をすると予想しますが…



どうか自分の健康を第一に。
いまは生きているだけで立派な勲章だ。
生き抜いた先には歴史を語れるネタが無条件に与えられる。
どうか、みんな生き抜こう。









厳選した本を年間3ケタ数読む施術屋がオススメする『world_onlookerの読書ログ』

↓↓↓
https://world-onlooker.hatenablog.com


セラピストとしての体験談/‪"住みたい街"で働くフリーの施術屋|H=ヒカリ|note(ノート)

↓↓↓
https://note.mu/worker/m/m80c03c2ab03a


痩せ型人間が「自重筋トレ」でどこまで身体が変わるか検証『H=HIkaRIの自重筋トレ日報』

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https://world-onlooker.hatenadiary.com/




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合気道を嗜みながら整体・ライティング・読書、そして旅をしてインプットとアウトプットを交互に回して面白い人間になりたいです。

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