2019年12月05日
FX超入門12 〜「スプレッド」とは? 業界最狭水準? "最強"の間違いじゃないの? 取引の実際(その6)〜
こんにちは (^^)/
今回は、
「スプレッド」
についてお話ししようと思います。
「業界最狭水準スプレッド 0.2 銭!」
みたいなウリ文句、よく見かけませんか?
でもこの表現、初めて見たら、
「最狭? え? 最狭? …最強のまちがい?」
そう思ったりしませんでしたか?
実は、、、私自身、初めて目にしたとき、
そう思ってしまいました(笑)。
(;^ω^)
しかも、「銭」なんて「普段使わない単位」も出てきて、初心者からすれば、
「業界最狭水準スプレッド 0.2 銭!」
なんて表現が、
「どうしてウリになるんだろう?」
「う〜む。よくわからないなあ」って感じになっちゃいますよね。
スプレッドって何ですか?
(;^ω^)
(;^ω^)
「スプレッドとは何か」を簡単に言うと、
取引通貨を
「買うときの値段」
と、
「売るときの値段」
の間には差があり、
その「買値と売値の差」を「スプレッド」と言っているんです。
また、
「買値」>「売値」
必ずこの関係になっています。
ですから、スプレッド 0.2 銭というのは、
「買値」−「売値」=「0.2 銭」
という意味になります。
また、
「スプレッドの額が小さい」
↓
「買値」と「売値」の「値幅が狭い」
という事で、「業界”最狭”水準」という売り文句になっていたんです。
尚、「スプレッド」は
「1通貨あたりの額」
を言っていますので、
実際の額は「取引通貨数量との掛け算になる」と覚えておきましょう。
ちなみに「銭」ってどんな単位?
(;^ω^)
(;^ω^)
さて、「銭」ですね。
「円」より小さい単位だってことは皆さんお分かりですよね?
でも、「1円 って 何銭 だっけ?」って聞かれると「うっ」ってなりませんか?
1円 = 100 銭
言い換えると、
0.01 円 = 1銭
です。
ってことは、
「業界最狭水準スプレッド 0.2 銭!」の「0.2 銭」は、
「0.2 銭」= 「0.002 円」
という事になりますね。
どうしてそんな金額が問題なの?
(;^ω^)
(;^ω^)
「0.2 銭」= 「0.002 円」とだけ聞くと、
どうしてそんな金額が問題なの?
と思ってしまいがちですが、
実際に取引する通貨数を考えてみると、
なるほど!と思うはずです。
「取引単位:1万 通貨/Lot」 で考えてみましょう。
1Lotあたり、0.2 銭 x 1万 通貨 = 2,000 銭
つまり、「20円」になります。
一回の売買で「1Lotあたり20円」は必ず取られるという事です。
例えば、10 Lot の売買を、一日に10回行ったとします。
10 Lot x 20 円 x 10 回 = 2,000 円
になりますね。
もし、これが100 Lot 運用だったなら 2万円になります!
ほら!無視できないですよね!
実際に取引してみると
「スプレッド」は、やはり気になる
(;^ω^)
「スプレッド」は、やはり気になる
(;^ω^)
ある1日の「USD/JPY(米ドル/円)の値動き」を見てみましょう。
(クリックすると拡大できます。見づらくてすみませんm(__)m)
丸一日で、0.3 円未満しか動いていません。
実際の取引では、多くの場合、こんな狭い範囲で勝負しなきゃならないのが普通です。
あとからこのトレンドグラフを見れば、水色で〇を付けたみたいに、
「ここで売って、ここで買えばよかったな」とか、
「ここで買って、ここで売ってれば…」
とか言えるんですけど、はっきり言って、
「こんなの読めるわけない」です。
(;^ω^)
実際は、短い期間の微妙な値動きを追う事になります。
例えば、下のトレンドグラフ内の「黄色枠で囲った範囲内で売買する」感覚です。
これは、さっきのトレンドグラフの一部を約1時間分で切り出したものです。
このようなやり方なら、取引チャートの分析機能なんかを上手に使う事で、割と簡単に利益を出せるようになれますよ。
ただ、このグラフからもわかるように、わずか 1銭(0.01 円)前後の値動きの範囲で取引を行っていることになるので、いくら「最狭」と言っても、スプレッドは「無視できない大きな額」に感じますよね!
また、一回当たりの利益の幅が小さい分、「損切り」の判断は当然のごとく「とても重要」になってきます。
損切りをためらって判断が遅れてしまうと、それだけで「せっかくの利益があっという間に消し飛んでしまう場合がある」ということも、このグラフを見れば理解ができるかと思います。
「スプレッド」があるのはなぜ?
(;^ω^)
(;^ω^)
実は、これが、FX運営会社やその先の取引所などの実質的な利益になっているんです。
最近は、どこも、「各種手数料無料!」と言っていて、
実際にはかかるはずの、
・口座開設手数料
・口座維持手数料
・入金手数料(クイック入金手数料)
・出金手数料
・ロスカット手数料
などが、すべて無料になっていたりしますよね。
「じゃあ、FX運営側は、どこで利益を得られるの?」
って、お話なんです。
運営各社が「スプレッド最狭を大きなメリットとして謳おうとしている」という事は、他社との差別化を図る手段の一つにしたいからではありますが、見方を変えると「企業努力でコストカットして、その分を利用者に還元してくれている」ということなんですね。
だから、「スプレッド」は「最低限必要な手数料」と考えましょう。
でも、実際に資産運用する側からすると、「より狭い」に越したことはないですよね。
じゃあどうすればいいでしょう?
運営側のコストカットは今後も継続して続けていただきたいですが、
「より多くの人が投資に参加することで、より多くの Lot 数が取引される」
こうなるようにしていく事も重要だなあと感じます。
「スプレッド」は、
通貨ペアごとでも、
運営会社ごとでも 異なります!
(≧◇≦)
通貨ペアごとでも、
運営会社ごとでも 異なります!
(≧◇≦)
「業界最狭水準スプレッド 0.2 銭!」
って言っているからって、全ての通貨でそうなんだとは思わないでくださいね!
スプレッドも、「通貨ごと」「運営会社ごと」で差があります。
この点も、FX運営会社選びのポイントになるわけです。
例えばこんな感じです。
A社 B社 C社
USD/JPY 0.2 0.3 0.2 (銭)
EUR/JPY 0.5 0.5 0.6 (銭)
AUD/JPY 0.7 0.5 0.7 (銭)
GBP/JPY 1.0 0.9 0.9 (銭)
あなたは、この場合どの会社を選びますか?
さて、今回はいかがでしたか?
お役に立てたでしょうか?
ではでは (@^^)/~~~
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