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第7回/きっと紗央里ちゃんの家にもゴミがあるんだと思うよ。 2012/03/08.12:43 .STORY

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夕方になって、僕は「紗央里ちゃんの家」を読み終えた。妻がどうだったと訊いたので、面白かったよと答えた。ふふふ。でも夜読むのはどうかな。ちょっと怖くなるかな。そう思いながら妻に薦めた。

僕がパソコンに向かっているとき、妻は床に入って「紗央里ちゃんの家」を読んでいた。もう11時を過ぎた。そろそろ寝ようと妻に声をかける。妻は本を閉じて、「この本もう読まない。気持ち悪い」と言った。やっぱり。やったね。僕の思ったとおりだ。

血が飛び散ったり、台所や冷蔵庫が殺人現場なんだから気持ち悪い。ところどころ意味の分からないところがあるけれど、ホラー独自の怖さが伝わってくる。

どのくらい寝たんだろう。何やら物音がして僕はふと目を覚ました。おや、隣の部屋の襖から明かりが漏れている。どうして電灯がついているんだろう。僕は布団の中から腕を伸ばして襖を開けた。

妻がいた。「どうしたの」と僕は驚いて訊いたら、「眠れないから起きているの」うふふと笑った。夜中に笑う人間は怖い。炬燵の上に本が広げてあるから、本を読んでいたようだ。まさか「紗央里ちゃんの家」を読んでいるんじゃないよね。

枕元の時計を見たら午前4時。いったい、いつ起きたんだろう。こんな時間まで本を読んでいるなんて。もしかして僕の鼾がうるさくて起き出したのかもしれない。それとも、あの本が原因で眠れなかった。ぼんやりした意識の中で僕の頭は混乱した。突然、妻は寝ると言って電灯を消した。

翌朝、曇り空から雨が降ったりやんだり。そして寒い。上着を羽織って温かいコーヒーを飲む。「虹が消えるまで」をYouTubeで聴いていたら、あっというまに時間が過ぎちゃって、これといって何もしてない。

町内のごみ当番なので籠を片付けに行ったら、なんと燃えないごみが籠の中に置いてあった。今日は白色トレイ、危険ごみ、ビンなので収集車はガラス板はもっていかない。ガラス板は燃えないごみになるのだ。リサイクルとかで細かく分類するから、いまでも分からない人がいるんだな。ほったらかしにもできないのでガラス板を持ち帰った。

いらなくなったものを捨てるって難しい。木材と銅が一緒になった飾り物とか、鉄とプラスチックでできた栓抜きとか。これって、バラさなきゃならない?ふむ、どう考えてもこれは分離できないよな。バーナーなんかで溶かさなくちゃ。どちらに分類したらいいのか分からないものは困る。



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