「どうします?うどん行っちゃいやすか」
「そうだな、チビ、行くか」
そこで黒肉だんごとチビ肉だんごはうどん屋に向かって街道を歩いていきました。
「きょうはなんにするかな。かけうどんにするかおれ。チビおまえどうする?」
「あっしですかい。そうですね。あっしはやっぱりぶっかけの温かいのでいっちゃいますか。天ぷらもつけていいですよね」
「ああ、そうだな。ねぎたっぷり、揚げ玉たっぷりのかけうどんじゃなくて、天ぷらつけるか。おれ海老天にしようかな」
「えーっ!あにき、え、海老天ですか。じゃ、おいらも海老天で」
「なにぬかしやがるチビ。おまえはちくわ天で十分だ」
「えー、あにき、ううー」
チビ肉だんごは目に溢れそうなほど涙をためて、じっと黒肉だんごをみつめました。
「ああ、もうしょうがねえなー。おれもちくわ天にするから、それで我慢しろ。いいな」
「海老天は……」
ふたりはうどんを食べ終わって家に向かって歩いていました。
「あれー、たすけて!誰かたすけてくださーい」
「おや、あにき、誰かが、誰かが悲鳴をあげてますぜ。路地裏の方ですぜ」
「よーし!いくぜ、チビ」
「はい、あにき」
ふたりはタッタと路地裏の方に駆けていきました。
「あ、あにきー、あれは桜道明寺奴の姐さんですぜ」
「おお、そうだー」
「あ、あにき、やばい。あれは白大福組の小僧たちですぜ。ああ、それに後ろのほうに豆大福の親分がいらっしゃいますぅ」
「あー、しょうがねえなー。おれがかたをつけてきてやるぜぃ。まってろ」
「はいっ、あにきっ」
おしまい。
「そうだな、チビ、行くか」
そこで黒肉だんごとチビ肉だんごはうどん屋に向かって街道を歩いていきました。
「きょうはなんにするかな。かけうどんにするかおれ。チビおまえどうする?」
「あっしですかい。そうですね。あっしはやっぱりぶっかけの温かいのでいっちゃいますか。天ぷらもつけていいですよね」
「ああ、そうだな。ねぎたっぷり、揚げ玉たっぷりのかけうどんじゃなくて、天ぷらつけるか。おれ海老天にしようかな」
「えーっ!あにき、え、海老天ですか。じゃ、おいらも海老天で」
「なにぬかしやがるチビ。おまえはちくわ天で十分だ」
「えー、あにき、ううー」
チビ肉だんごは目に溢れそうなほど涙をためて、じっと黒肉だんごをみつめました。
「ああ、もうしょうがねえなー。おれもちくわ天にするから、それで我慢しろ。いいな」
「海老天は……」
ふたりはうどんを食べ終わって家に向かって歩いていました。
「あれー、たすけて!誰かたすけてくださーい」
「おや、あにき、誰かが、誰かが悲鳴をあげてますぜ。路地裏の方ですぜ」
「よーし!いくぜ、チビ」
「はい、あにき」
ふたりはタッタと路地裏の方に駆けていきました。
「あ、あにきー、あれは桜道明寺奴の姐さんですぜ」
「おお、そうだー」
「あ、あにき、やばい。あれは白大福組の小僧たちですぜ。ああ、それに後ろのほうに豆大福の親分がいらっしゃいますぅ」
「あー、しょうがねえなー。おれがかたをつけてきてやるぜぃ。まってろ」
「はいっ、あにきっ」
おしまい。
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