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ハナブサチロロ
世田谷区出身。
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posted by fanblog

2024年10月20日

秋が哀しい

猿楽通り沿い特設紅テントにて唐組「動物園が消える日」。季節選ばずバーが消え、劇場が消える。秋が哀しいというのは本当である。言葉は放り投げられいつしか繋がっていく。時に下品であり、こじつけのようでこじつけではなく、何故かキザで戸惑ってしまうが…。喪失感というものは何だかんだ埋めることはできない。浦安のDランドのMちゃんは中の人がいる動物である。いろいろあり、それぞれはそれぞれに散ってゆく。ただただどうしようもなく消えない匂いを脳裏に沁みこませながら。秋の風が心地よい。

写真 2024-10-19 16 23 20.jpg




2023年12月02日

いつかカムラン湾へ

シアターXにて舞台『艦隊は動かず』を観劇。戦争でどちらの国が勝ったか負けたかは世界史的にとても重要だが、その陰で虐げられてきた(いる)人のドラマはなかなか教科書には載りきらない。
若い俳優たちのスピード感、溢れんばかりのエネルギーがとても良い。彼らの瞳は120年近く前のベトナムの若者たちの瞳と重なる、と想像した。
いつかカムラン湾に行ってみたい。



2020年11月22日

マッチ、タバコ、ロマン

下北沢にて新宿梁山泊「唐版 犬狼都市」を観劇。

線路があった場所に紫色のテントが。

マッチの匂い、煙草の匂い。やはり地下にはロマンがあった。悲劇に喜劇が纏わりつく。最強のドタバタ、いや、ガタンゴトンか。
もちろん役者陣もいい。特に宮原奨伍とオレノグラフィティ。狛犬に憑かれたように熱が吹き垂れていた。

さて、排除、駆除される者たちの居場所は何処へ。ぼんやり見える下北沢駅は幻か。


終演後は久々につ串亭へ。
なかなかの寒さなので熱燗。
劇中、登場人物たちがねぎ間を喰らっていたので無性に食べたくなり注文。
マグロのぬたもとても美味。
いい感じに酔った。



2020年09月25日

運がいいとか悪いとか

築地ブディストホールにて「あなたを待ちながら」(作・演出:是枝正彦)を観劇。恋人を待つ不運な青年の周りで起きる巻き込まれ型ドタバタトラブル。笑いの近くに社会の歪みも感じる。
運がいいとか悪いとか、運命をどう受け入れるかによって笑えるのか泣くのか決まるのだろうなと思う。




2019年11月23日

「すべては無駄だった」わけではないはずだが

新宿スターフィールドにてE.G.WORLD公演「すべては無駄だった」(作・演出:金堂修一)を観劇。

半暗転中に流れる数々のクラシック、俳優の位置、向き、それぞれの影、照明の色、端々に美しさが追及されている。
汚い言葉が飛んでくるにもかかわらず品位が保たれる不思議さを感じる。
長い長い時の中で確立されていった家。それぞれの家には他言無用のタブーのようなものが存在し、代々引き継がれていく。たとえば男系継承もその一つと考えられる。
しかしながら、今や各地、土俗的な文化を含め崩壊の時期を迎えているような気がするのである。家々の墓を守ることさえ難しい時代なのだ。
この崩壊は国家にはどう影響してくるのだろうか。考えが及ばない。

役者陣も印象に残る。
コケシ婆あを演じた松岡規子。強烈な狂人性を見せつけ、憑りつかれたような恐ろしさをぶちまける。彼女が語る桃太郎はホラーだった。
ブラジル人警察を演じた金堂修一。徹底的に人を追い詰めていく緊張感が見事だった。「ブラジルで獲れた物食って、ブラジルにクソすりゃ、そいつはもう、立派なブラジル人だ。」彼が言うこの言葉は重いし、乱暴でもあるし、考えさせられるのであった。
そして、園部貴一。ここにいるのか、どの世界にいるのか、自在に空間を歩く。それは誰かが思い浮かべる像でもあるし、人間の形をした魂なのかもしれない、と想像を掻き立てるのであった。

童謡「故郷」が唄われる。
子供の頃に見た風景は崩壊していかないか。帰りたい故郷はどこか。それを思うとセンチメンタルな気分になるのである。
夕景に未来は映るのであろうか。


2019年10月10日

イタいよりコワい

池袋YRPGシアターにて中野未穂朗読劇単独公演「イタい!」(作:印度の林檎)を観劇。
池袋駅から歩いたが心細くなる路地にその会場はあった。

ぬいぐるみ(クッション?)を抱っこしての登場からしてシュール。
朗読されたストーカー、浦島太郎、恋、影送り、紅茶の物語は「イタい」より「コワい」だった。夢十夜のようでもある。照明はピンスポットにしたらどうだっただろう。
できれば夏に中野未穂恐怖劇場をやってもらいたい。

*上演中、外でドアをノックする音がして、スタッフがドアを開けると人は誰もおらず、地面に大きな蛙がいたという。遅れて来た客は蛙になってしまったのだろうか。悲しいことだがゾッとした。


2019年09月29日

人生はだましだまし

昼は千歳船橋のけんちゃんラーメンで醤油ラーメン。
安定の旨さ。


移動し、新宿シアターブラッツにてすいません劇場「復刻版 だましだまし」(作・演出:東孝之)を観劇。

ちょっとしたことで喧嘩になり、「出てけ!」と雷が落ちる。懐かしく温かい家庭。その日常は当たり前ではない。中村天誅、高宗謙三ら安定の役者陣。特に、よこやまよしひろ、大島安紀斗の年老いた夫婦、水原かなえ演ずる元ヤン風の姉がこの物語の温かさを支えている。そして、照明、音楽が効果的でシンプルな演出で言葉が沁みてくる。
「ありがとな」「悪かったな」伝えられる時に伝えないといけないな、とまた思う。

2019年05月10日

えんとつ町

新宿村LIVEにて「えんとつ町のプペル」(原作:西野亮廣 脚本:水上竜士・前田万吉 演出:前田万吉)を観劇。

友達100人も良いけれど自分を信じてくれる友が一人でもいれば十分だと思える。
煙で星も見えなくなって心まで煤けてしまう時代の物語は確かに舞台の上に存在していた。

2019年05月05日

才能のない僕ら

新宿村LIVEにて劇団クラゲ荘「才能のない僕らは…」(作・演出:前田万吉)を観劇。

過去の真実が少しずつ解き明かされるクラゲ荘ならではの展開。
劇作家・前田万吉が見てきたこと、感じてきたことがベースになっていると思う。
ハイテンションで物語をかき回していく菊地浩輔、立ち姿、物腰がミステリアスな茶谷英司朗、裏ヒロイン的な木村彩紗望、役者も魅力的である。

主人公が記憶を取り戻してから空気が変化し、ノワール調に一気にボルテージが上がる。
哀しい真実の後の彼の伝言は聞きたかった台詞だ。
この台詞を書きたかったのではないかと思う。
ラストへ向かい任侠映画のような雰囲気を醸し出す。
そしてライトがクロスし、シルエットを美しく魅せる幸将司は流石。

この劇団、まだまだのびしろがあると思う。

2019年05月02日

ナイロンで鶴は折れるのか

先日は新宿のスモーキン・ブギで「大吉の会」の東孝之一人芝居「ナイロンの折鶴」(作/堂本正樹・演出/高田恭太郎)を観る。

時は昭和。
デートクラブかホテトル嬢の斡旋業をしている男が主人公。
客の好みを聞き、それに合った女に電話をかける。
時折、椅子に座る人形に話しかける。どうやらこの人形は入院している妹の分身のようだ。
世の中はやはり不公平で悪だろうが汚れていようがチヤホヤされる人もいるし、何も悪いことをしていないのに報われない人もいる。
短い時間ではあったが嘆きのドラマであるのだった。

開けた窓からは何も見えない。汚れちまった世の中に知らず知らずのうちに浸かっている男は平成に何を見たのだろうか。
何も語らない純真無垢な少女人形は今どこにいるのだろうか。

観て良かった。

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