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ハナブサチロロ
世田谷区出身。
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2018年02月01日

映画『嘘を愛する女』

映画『嘘を愛する女』(2018/中江和仁監督)。

女子大生と探偵助手のスタイリングや聞き込みシーンの間延びした感じなど気になるところがある。
ミステリ的ドキドキ感も薄い気がした。
何かを省略し、何かを増幅させねばいけない。
そのバランス、いろいろ難しいと思う。

そんな中、辿り着く家に入っていくシーンではスーッと見入った。
話の筋とは全く関係ないのだけれど南相馬市の被災地の家を思い出した。家族がある時まで幸せに過ごしていた家の空気。今にもその時の声が聞こえてきそうだった空気。

過去も重要であるがやはり答えは未来にある。
中江和仁監督の次作にまた期待。

2018年01月19日

『ハッピーエンド』(2017/仏・独・オーストリア/ミヒャエル・ハネケ監督)@松竹試写室

あの愛の物語『愛、アムール』は続いていた。
エンディングで背筋が冷えた。そもそも愛はいびつな形をしているのかもしれない。
誰のせいでもなく崩れる時は崩れる。そしてきれいな形で記憶に残る。

監視カメラが捉える建設現場の事故シーンからはっとさせられる。
少し引いた所から家族の不安定な結び付きをハラハラと見る。
フランツ・ロゴフスキの存在とパフォーマンスが強烈だった。

2017年12月16日

知らなかった王子

ある映画の企画にために薦められて読んだ「クォン・デ もう一人のラストエンペラー」(森達也著/角川文庫)。切なすぎる。そして著者の並々ならぬ執念の9年間。
ベトナム王朝の血を引いていることで時代の渦にするすると巻き込まれてしまった一人の人生が哀しい。人が良く、どうも革命に向いた迫力が感じられない王子。犬養毅に叱咤されるところはさすがに気の毒すぎた。
革命家のファン・ボイ・チャウの存在感も強過ぎたのだろう。

日本近代史の中でもかなり暗黒な世界の物語なんだろうと思う。そもそも、歴史の授業ではほとんど省略されがちな時代でもあり、クォン・デが「知られていない」のは当然かもしれない。
また、東南アジア諸国の多くに「発展途上国」のレッテルを貼るだけで終わってしまった感もあるし、
今更だけどもう少し世界史的な観点で地理を学習すれば良かったと思える。
それにしても登場人物が歴史のスターばかりだった。彼を支援した犬養毅、大隈重信、頭山満、その部下の中村三郎(天風)、孫文、蒋介石。
そして映画『キミサラズ』の京介のモデル・柳敬助もいた中村屋がここでも登場して来る。
さらには柳、クォン・デ、自死したベトナム留学生・チャン・ドン・ファン、クォン・デを看取ったちゑのが眠る雑司ヶ谷霊園も。

最終的に日本を恨んだファン・ボイ・チャウではあったが自分を支援してくれた浅羽佐喜太郎の記念碑を日本に密入国してまで建立したことは、頭山満が思想以上に大切にした「情」「敬愛」に通ずる。
それにしてもクォン・デが常に故郷を想い、何かを待っている描写は切ない。民族は違ってもこの寂しさは感じられる。

2017年11月22日

映画『ベロニカとの記憶』(2015/英/リテーシュ・バトラ監督)@京橋テアトル

昔、岩崎宏美が「思秋期」という曲を歌っていたが、確かに青春はこわれもので忘れものなんだと思う。
過去を振り返る主人公が別れた妻と一緒に娘の出産準備という現実的な設定がいい。
後半になるにつれてミステリー性が増してくる。脚本のニック・ペインは1984年生まれの劇作家で初の映画脚本とのこと。

過去の自分は本当に自分だろうかと思うことがある。
別の誰かの物語ではないかと思うこともある。
ただ、それは記憶というものがあまりにも不確かなものだからかもしれない。

あの悪意にも似た感情はどこへ行ってしまったのか。

主人公の初恋の相手を演じたシャーロット・ランプリングが聡明な雰囲気を醸し出し、美しい。
この美しさだけでも映画だなと思う。

『ベロニカとの記憶』公式サイト:http://longride.jp/veronica/

2017年11月21日

映画『デトロイト』(2017/米/キャスリン・ビグロー監督)@松竹試写室

1967年の夏に起きたデトロイト暴動を描いた強烈実録映画。恐怖が続く142分。
暴動、警察署、モーテル…戦場である。
元々、デトロイトでの撮影が予算上の都合でボストンに変更されたらしい。
ロケーション、美術、エキストラの動き、機動的なカメラワーク、どれも素晴らしい。
度々挿入される1967年当時のドキュメント映像も効果的であった。
モーテル内での尋問シーンはまるでホラーを観ているような怖さだった。
誰もが「ヒーローが登場し、彼らを逃がしてくれ!」と祈る時間だろう。
この緊張感を支えたのは食料品店の警備員を演じたジョン・ボイエガと差別主義者の警官を演じたウィル・ポールターの存在だ。この二人、これからも要注目。

暴動に巻き込まれてしまったR&Bボーカル・グループ、ザ・ドラマティックス。
彼らの歌声を知っただけでもこの映画の意味は大きい。

『デトロイト』公式サイト:http://www.longride.jp/detroit/

2017年11月16日

現場

昨日は制作部時代の先輩方と神泉の永秀で食事会。

映画の撮影現場での人員不足は深刻だ。
特に制作部がいない。
制作部をやりたい人が減っている現状。
日々、様々なことが起こる中、演出部と共にそれをクリアし、スケジュール通りに撮影が実行される。
どんな物作りでも人あってこそ。
確かにロボットが作ることもあるだろう。
ただ、映画はそうはいかない。

永秀はどれも美味しかったが、ホルモン系が美味しく、特にハチノス刺、センマイ指がとても旨かった。
マッコリがすすむ。

タグ:神泉 永秀

2017年11月12日

映画『下北沢で生きる SHIMOKITA 2003 to 2017 改訂版 』

映画『下北沢で生きる SHIMOKITA 2003 to 2017 改訂版 』(2017/山田正美監督)。

再開発問題を背景に下北沢という街の特異性を感じられるドキュメンタリー。
荒木経惟が下北沢の写真を撮る道中、柄本佑と高良健吾に会う。
後に柄本佑はこの映画のナレーションを務めることになるのだが、この出会いは仕込みでも何でもなくただの偶然であった。
再開発問題を考えるイベント「SHIMOKITA VOICE」の模様を中心に構成されており、熊本哲之世田谷区長は下北沢商業者協議会の人たちと面会にも応じなかったが、2011年に就任した保坂展人区長は「SHIMOKITA VOICE」に参加することなり、これは大きな変化であった。
また、2006年に下北沢の再開発計画の見直しを求める訴訟を提起した「まもれシモキタ!行政訴訟の会」は2016年に行政訴訟として画期的な「和解」を勝ち取った。

この街はふらっと人が集まって来て、それぞれの想いをちゃんと受け止めてくれる。
奇跡にも出会える。この映画にもそれがちゃんと映っていた。

「SHIMOKITA VOICE」公式サイト:http://shimokita-voice.tumblr.com/

2017年11月07日

映画『二十六夜待ち』(2017/越川道夫監督)@映画美学校

記憶を持たない男と辛い記憶を持つ女が寄り添い合う愛の物語。
揺れ動くキャメラが二人の距離を測るように映す。
心に少しだけ希望が灯った。

震災後、労働者や避難の人々が大勢集まって来た福島県・いわき市。
物語の舞台はいわきの小さな小料理屋「杉谷」。いつも笑い声が溢れおり、生活を営む人たちが温かく描かれている。

いいことばかりではない記憶を抱え、人は生きている。
だからこそ未来へ向かって歩くには誰と出会い、誰に寄り添うことができるかがとても大切だ。


2017年11月02日

映画『ブレードランナー2049』

映画『ブレードランナー2049』(2017/アメリカ/ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)。
電子音的ノイズの隙間に吸い込まれる。不確かな夢と記憶が未来へ続く物語。
人種や性別ではなく人間であるかどうかを問われ、多くの物が壊れてしまった未来。
サンディエゴはまるで夢の島のような廃棄物処理地区になってしまっていた。
プレスリーとシナトラはホログラムでかすかにその姿を見せていた。
ジョニーウォーカーの味はどうやら変わらず旨そうだ。

どうやら未来に晴れ間はないらしい。
人間が造った者たちは皆、深い哀しみを抱えている。
だからこそ人間はハッピーにならねばならない。

2017年10月27日

映画『恋とボルバキア』(2017/小野さやか監督)@映画美学校

性のドキュメンタリー。今を生きている人たちの肖像。
男が好きな男がいたり、女が好きな女がいたり、そのそれぞれが男でも女でもなかったり。
化粧や服装は不思議だ。それぞれの奥底の意識を持ち上げていく。
「男前」の女もいる。生きながら性が変化していくこともあるらしい。
色々ラインを引けるかもしれないが心と体はそう単純にはいかない。
登場する一人の言葉「本当の願望は果たされない」がとても印象的だった。

『恋とボルバキア』公式サイト:http://koi-wol.com/

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