2016年02月18日
おばけやしきへようこそ!
キッキ・ストリード 作 エヴァ・エリクソン 絵 オスターグレン晴子 訳
全国学校図書館協議会選定・日本図書館協会選定
「おばけやしきへようこそ!」
をご紹介します。
お父さんお母さんと
はぐれてしまった主人公の女の子が
やってきたのが
魔女に、ゆうれいに、怪物たちが暮らす
おばけやしき。
こわい話が大好きな子どもたちが、
どきどきしながら身を乗り出して
聞いてくれそうナ、
ユーモアあふれる、楽しい物語です。
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前半は、
きみわるい魔女や、こわい怪物たちが出て来ますので、
そのセリフは、
ぶきみな感じや、こわ〜い感じで言うほうが盛り上がります。
それにたいして、
冷静な、というか
おちつきはらった女の子の応対が
すごくおもしろい物語なので、
そのキャラクターのちがいを
はっきりと演じ分けたほうが、
わかりやすくなって、
おもしろさもハッキリしてきます。
いかにも外国の絵本らしい、
独特のタッチの絵が
物語の世界をつたえてくれていますので、
意識して、
ゆっくり絵を見せてあげるようにしながら、
ページをめくっていくと良いかと思います。
先の記事で、
絵が見えないと、絵本の魅力は半分以下になる、
と書きましたが、
それは決して、
テキストの力を少なく見ているということではなく、
絵本は、
ものがたりと絵が合わさることによって、
それぞれを足したもの以上になっている、
という意味で申し上げています。
絵とものがたりが合わさり
相乗効果を発揮しあうことによって、
すごく大きな世界が広がっているのが、
絵本なのです。
この作品は、
ページいっぱいに描かれた絵と、
余白をたっぷりのこして描かれた絵が、
絶妙なバランスで組み合わされていて、
ハッピーエンドな物語の読後には、
ふんわりこころもあったかくなる。
すごく良くできているナと感心させられます。
◇ わたしがこの絵本を読み語りするのにかかる時間は・・・・11分です
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