ラーメン屋に行ったときのことです。
私はああいう店にあるサイドメニューのデザートが好きで、その日も食後にソフトクリームを頼もうとしました。
ところが店員に呼びかけても、なかなか来てくれません。
奥にいるとかではなく、近くでテーブルを拭いたりしているのに、聞こえないふりをしています。
何度も呼んだら、しぶしぶという感じで、やっと来てくれました。
「なんで連休のこんな夜遅くまで働かなきゃいけないんだ。」という雰囲気がにじみ出ていて、目が死んでいました。
私がソフトクリームが欲しいというと、非常にだるそうにメニュー表を持ってきてくれたので、クッキークリーム味を注文しました。
こういう店のソフトクリームは、店員さんが機械からうね〜んと出てくるソフトクリームをコーンに盛りつけてくれます。
なので下手な店員がやると、失敗して形が崩れていることがあります。
そのやる気のない店員さんも、しかたなく盛りつけて運んできてくれたのですが…。
ありえない角度に曲がっている。
ほとんど直角と言っていいほどに曲がっています。
よくそんなふうに盛りつけられたね、そしてそれをよく落とさずに持ってこれたね、逆に器用なんじゃない?!
と、頭の中で様々なツッコミがさく裂しました。
ですが何も言わずにそれを受け取りました。
向かいの席に座っている母も無反応です。
じつは初めてではないんです、この店で崩れたソフトクリームを出されたのは。(その時は別の店員さんでした。)
さすがに直角は初めて見ましたが…。
すごいですね、90度に曲がっているように見えるのに、絶妙なバランスでこぼれずに形を保っています。
写真、撮っとけばよかった…。
私よりも、近くの席にいたほかのお客さんのほうが驚いていました。
「なんだ、あのソフトクリームは?!」
「落ちるぞ、落ちるぞ、でも不思議と落とさずに運んでいく?!」
「そんなものを客に出すのか?!」
「しかも客のほうも、さも当たり前かのように受け取って食べ始めたぞ!」
どうなってるんだこの店は!
…という感じの表情をしていて、反応がおもしろかったです。
ソフトクリーム?
もちろん美味しかったですよ。(見た目は気にしないタイプ。)