筋肉が付き引き締まっていて、手足が長く、胴も長く、なんというか全体的にでかかったです。
動物病院に行けば「まあ、大きなネコちゃん！」と驚かれるし、家に遊びに来た友達からは「なんだこのマッチョなネコ？！」と言われる始末。
しまいには「マッスルキャット」とか「キンニク」とか勝手にニックネームを付けられてしまいました。
ちなみにメスです。
やはりネコ界でも強いのか、広い縄張りを見回るためにほとんど家にいませんでした。
脳みそも筋肉といった感じで、迂回するという発想がないらしく、真っすぐ網戸を突き破って出入りすることが何度かあって困りました。
まさに最強です。
でも、おねだりするときはとても哀れっぽい声で鳴くんです。
たとえ夜中であろうが、あのか弱くてかわいそうな声を聞くと、心が痛んで玄関を開けに行ってしまいます。
マッスルのくせに…。
あと不釣り合いだったのは、「虫がこわい」という点ですね。
知り合いの猫はゴキブリを捕ってくれるらしかったのですが、うちの猫は見ると逃げ出していました。
大きな虫が苦手なんです。
マッスルのくせに…。
そのくせハトとかヒキガエルとか大きめの動物を捕っては家に持ち帰るので迷惑でした。
深夜の階段に巨大なヒキガエルが鎮座している様は、まさに恐怖でしたよ…。
いまは亡きマッスルキャットの思い出でした。
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