ドラマ前半部は源頼朝の物語であり、後半は「頼朝後の物語」となる。
前半から「目障りなものを次々と殺す」という粛清の物語であったが、強大な指導者が
失われた後の後半の方がその厳しさを増していく。
26話で、北条義時(小栗旬)は伊豆に隠遁したいというようなことを姉政子(小池栄子)
に申し出ていたが、これは後半部の「恐ろしい粛清の政治家」となっていくことに対する
「事前の弁解」のようなものだろう。この人の後半生は政権中枢に留まり、数知れない陰謀
と戦略によって排除し続けることになる。
前半の権力者は源頼朝(大泉洋)であった。26話でなくなるまで多くの敵を葬った。
頼朝は繰り返し「殺せ!」と命じていた。
【鎌倉殿の13人】の前半はある意味頼朝が「あいつを殺せ」といい続ける物語でもあった。
頼朝はどれだけ(殺せ」と命じていたか改めて振り返ってみよう。
「伊藤祐親(浅野和之)を殺せと命じている「セリフは「祐親を殺せ」】命じた相手は工藤祐経
(坪倉由幸】八重(新垣結衣)との子である千鶴丸を殺された恨みによる叫びである。
しかしその時点では流人でしかなかった頼朝のこの言葉は命令ではなく恨みを口にしたに過ぎない
やがて挙兵し坂東武士団を従え相模から伊豆へ攻め上り伊東市を圧倒し祐親を捕らえられる。
親族(八重と義時)の嘆願によっていったんは命を助ける。しかし妻の政子が子を産むとき
嘗ての恨みを思い出しいきなり暗殺した。 敵だから捕らえたときに殺せばよかったのにいきなが
らせ望みを持たしたうえで殺戮したところがとても陰惨である。
伊東祐親とその子の伊藤祐清(竹財輝之助)の2人を殺した。下手人は善治(梶原善)
このドラマで頼朝の命令でよって殺されて1人目と2人目。
3人目は佐藤浩市の「上総広常」、次は15話での上総広常(佐藤浩市)
上総は北条義時に頼まれ「謀反を企む坂東武士者の一団」にスパイとして潜りこむ。ところがその
依頼自体が頼朝の陰謀であった。
謀反に与した罪で御家人の眼前で謀殺される。(刺客梶原景時)これが3人目となる。
4人目は「成敗いたせ」と命じた木曾義仲
「頼朝追討の院宣」が出されたことにより当面の敵は吉永であると狙い定めた頼朝は御家人に
「義仲を成敗せよ」と命じる。源氏同士による戦いです。
範頼、義経以下教へ攻めあがった頼朝配下の軍の宇治川で義仲軍を破り、義仲は流れ矢に当たり
命を落とす。頼朝の命により殺された4人目。
以下詳しく知りたければ下記をご覧ください。
https://news.yahoo.co.jp/byline/horiikenichiro/20220719-00306240
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