2015年01月17日
阪神・淡路大震災 20年 ドラマ『二十歳と一匹』
阪神・淡路大震災20年 ドラマ「二十歳と一匹」
放送日時・総合 2015年1月17日(土)よる7時30分
公式HP:http://www.nhk.or.jp/drama/hatachi/
《あらすじ》
「暗がりにぽかっと穴があいて、なんでかでっかいべロが出てきて顔をなめられる...。
それが僕の人生の、最初の記憶」
藤原理人(19歳)は、公園でうっかりうたた寝をしたときにでっかい犬に顔をなめられ起こされた。
それが災害救助犬・キューとの運命の出会いで、理人はなぜか災害救助犬のハンドラーを目指すことに。
しかし次が見つかるまでの腰掛け仕事のつもりの理人と、アホ犬・キューのコンビがうまくいくはずがない。
ある日、救助犬の訓練場に閉じ込められてしまった理人を、キューが必至のアラートで助け出す。
理人は助けを求める人の気持ちを初めて実感し、キューというパートナーがいることを心強く思う。
そして、あの「人生最初の記憶」が「20年前の震災」に結びついていたことを知る――。
震災で両親を失った幼子が、20年後に青年となって切りひらく未来とは。
自分を育ててくれた祖父母、20年前の消防隊員、震災を知らない若者……
いろんな人の思いを背負って、小さくても力強い一歩を踏み出す青年の姿を描きます。
《脚本家・岡本貴也》
二十年前に須磨区の実家が全壊し、それを機にこの世界を目指すようになった私は、震災(東北も含め)をテーマにした作品を何本も作ってきました。このたび、二十年の節目にこのような大きな作品を書かせていただける機会をいただき、とても嬉しく思い、また恐縮しています。二十年も経てばどんな事象も「歴史」になります。今や歴史となってしまったあの悲劇にどう向き合うのか。この作品を創作するにあたり、監督やプロデューサーと何度も話したのは、「暗い話にしたくない。できる限り明るい物語を綴りたい」ということでした。経験した人にも、してない人にも、震災を知らない若者にも、何か希望を伝えたい。そんな思いでみんなで創り上げました。一人でも多くの方に観ていただきたい作品です。よろしくお願い申し上げます。
おかもと・たかや...脚本・演出家。神戸市出身。2004年、2005年に「舞台 阪神大震災」を作・演出。NHKでは木曜時代劇「銀二貫」の脚本を執筆。
《音楽・松永貴志》
僕自身の被災の記憶となっている自衛隊の方や様々なボランティアの人達の助けが心の支えになっていた当時の気持ちと、理人の成長や葛藤、藤原家などの癒えない心の傷跡を意識して作曲しました。また、震災時に被災地を支えてくださった全ての方への感謝の思いも込めました。ドラマを見てくださる方々に少しでも希望をお伝えすることができればと思います。
まつなが・たかし...作曲家/ピアニスト。芦屋市出身。9歳の時に被災。17歳の時にメジャーデビュー。
《制作統括・岡本幸江》
18まで神戸で育ちました。今も実家は神戸です。自分の故郷が震災にあって初めて感じた、締め付けられるような気持ちや途方に暮れた気持ちなど、今もよく覚えています。と同時に、厳しい経験をされた方のことを思うと、未曽有の大災害を前にドラマなど無力だと考えたこともあります。
その後その考えは変わりました。他人の恋愛話や困難に、ハラハラしたり応援したりしたくなるのがドラマです。ならば、震災を経験した人もしなかった人も、あの惨状を直接見た人もそうでない人も、ドラマの主人公を追ううちに、震災後の20年に寄り添えるのではないかと。一人の青年の成長を通して未来や希望は共有できるのではないか。そんな願いを込めて作りました。
理人が踏み出した小さいけれど確かな一歩を、とても頼もしく思います。
《演出・盆子原誠》
震災を経験していない自分に、何が伝えられるのか。その答えが出せずにいる時、被災者や震災遺族の方々が集まるお花見に参加する機会がありました。世代も性別もバラバラな皆さんが、互いの近況を笑顔で語り合い、お酒を酌み交わしているその姿を見て、気づいたのです。震災の爪痕など微塵も感じさせないほどきれいな街に、この人たちは20年間生きてきた。それだけで十分素晴らしいことなのだと。主人公には震災の記憶がありません。それでも過去と向き合い、災害救助犬という伴侶を得て前を向いて歩く姿を、自分が見た神戸の方々に重なるよう描いたつもりです。このドラマが、どこかの誰かにとってわずかな希望となることを願って。
《登場人物》
藤原理人(ふじわら りひと)...菅田将暉
馬場昭夫(ばば あきお)...本田博太郎
木下サラ(きのした さら)...足立梨花
蒔田 剛(まきた つよし)...高橋 努
谷本空雄(たにもと そらお)...桐山照史
紳士...堀内正美
藤原富美子(ふじわら ふみこ)...風吹ジュン
藤原 弘(ふじわら ひろし)...小林 薫
放送日時・総合 2015年1月17日(土)よる7時30分
公式HP:http://www.nhk.or.jp/drama/hatachi/
《あらすじ》
「暗がりにぽかっと穴があいて、なんでかでっかいべロが出てきて顔をなめられる...。
それが僕の人生の、最初の記憶」
藤原理人(19歳)は、公園でうっかりうたた寝をしたときにでっかい犬に顔をなめられ起こされた。
それが災害救助犬・キューとの運命の出会いで、理人はなぜか災害救助犬のハンドラーを目指すことに。
しかし次が見つかるまでの腰掛け仕事のつもりの理人と、アホ犬・キューのコンビがうまくいくはずがない。
ある日、救助犬の訓練場に閉じ込められてしまった理人を、キューが必至のアラートで助け出す。
理人は助けを求める人の気持ちを初めて実感し、キューというパートナーがいることを心強く思う。
そして、あの「人生最初の記憶」が「20年前の震災」に結びついていたことを知る――。
震災で両親を失った幼子が、20年後に青年となって切りひらく未来とは。
自分を育ててくれた祖父母、20年前の消防隊員、震災を知らない若者……
いろんな人の思いを背負って、小さくても力強い一歩を踏み出す青年の姿を描きます。
《脚本家・岡本貴也》
二十年前に須磨区の実家が全壊し、それを機にこの世界を目指すようになった私は、震災(東北も含め)をテーマにした作品を何本も作ってきました。このたび、二十年の節目にこのような大きな作品を書かせていただける機会をいただき、とても嬉しく思い、また恐縮しています。二十年も経てばどんな事象も「歴史」になります。今や歴史となってしまったあの悲劇にどう向き合うのか。この作品を創作するにあたり、監督やプロデューサーと何度も話したのは、「暗い話にしたくない。できる限り明るい物語を綴りたい」ということでした。経験した人にも、してない人にも、震災を知らない若者にも、何か希望を伝えたい。そんな思いでみんなで創り上げました。一人でも多くの方に観ていただきたい作品です。よろしくお願い申し上げます。
おかもと・たかや...脚本・演出家。神戸市出身。2004年、2005年に「舞台 阪神大震災」を作・演出。NHKでは木曜時代劇「銀二貫」の脚本を執筆。
《音楽・松永貴志》
僕自身の被災の記憶となっている自衛隊の方や様々なボランティアの人達の助けが心の支えになっていた当時の気持ちと、理人の成長や葛藤、藤原家などの癒えない心の傷跡を意識して作曲しました。また、震災時に被災地を支えてくださった全ての方への感謝の思いも込めました。ドラマを見てくださる方々に少しでも希望をお伝えすることができればと思います。
まつなが・たかし...作曲家/ピアニスト。芦屋市出身。9歳の時に被災。17歳の時にメジャーデビュー。
《制作統括・岡本幸江》
18まで神戸で育ちました。今も実家は神戸です。自分の故郷が震災にあって初めて感じた、締め付けられるような気持ちや途方に暮れた気持ちなど、今もよく覚えています。と同時に、厳しい経験をされた方のことを思うと、未曽有の大災害を前にドラマなど無力だと考えたこともあります。
その後その考えは変わりました。他人の恋愛話や困難に、ハラハラしたり応援したりしたくなるのがドラマです。ならば、震災を経験した人もしなかった人も、あの惨状を直接見た人もそうでない人も、ドラマの主人公を追ううちに、震災後の20年に寄り添えるのではないかと。一人の青年の成長を通して未来や希望は共有できるのではないか。そんな願いを込めて作りました。
理人が踏み出した小さいけれど確かな一歩を、とても頼もしく思います。
《演出・盆子原誠》
震災を経験していない自分に、何が伝えられるのか。その答えが出せずにいる時、被災者や震災遺族の方々が集まるお花見に参加する機会がありました。世代も性別もバラバラな皆さんが、互いの近況を笑顔で語り合い、お酒を酌み交わしているその姿を見て、気づいたのです。震災の爪痕など微塵も感じさせないほどきれいな街に、この人たちは20年間生きてきた。それだけで十分素晴らしいことなのだと。主人公には震災の記憶がありません。それでも過去と向き合い、災害救助犬という伴侶を得て前を向いて歩く姿を、自分が見た神戸の方々に重なるよう描いたつもりです。このドラマが、どこかの誰かにとってわずかな希望となることを願って。
《登場人物》
藤原理人(ふじわら りひと)...菅田将暉
馬場昭夫(ばば あきお)...本田博太郎
木下サラ(きのした さら)...足立梨花
蒔田 剛(まきた つよし)...高橋 努
谷本空雄(たにもと そらお)...桐山照史
紳士...堀内正美
藤原富美子(ふじわら ふみこ)...風吹ジュン
藤原 弘(ふじわら ひろし)...小林 薫
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