つずれおりの見聞録

名前はシュワルツネッガー、
呼ぶときは　シャワちゃん　と呼んでいます。


くりくりした毛並みのお気に入りのワンちゃんに
久しぶりに会いに行きました。でも彼の様子
いつもと違います、どうも元気が有りません。


シュワちゃんというのは、つい最近５歳の
お孫さんと同居をはじめた友人が飼っている犬のことです。


シュワちゃんと、孫の男の子は同じ５歳、
ところが犬好きのいたずら盛りの男の子は
シュワちゃんと遊びたくても犬アレルギー
がありアトピー性皮膚炎がひどいのです。


お互い惹かれあうものの
一緒にいてはいけない間柄です。


いままで、家の中を飛び回って広い空間を
独り占めしていたシャワちゃんに
行動範囲の規制が掛かってしまいました。


この男の子が同居するようになってからというもの
「ハウス！」といわれて、ゲージに閉じ込められる
ことが多くなりました。


ご主人様は一日中ガーガーと掃除機を
かけては、孫のアレルギーの原因であるところの
いぬの毛を一本残らず取り除こうとしています。


そんな生活が始まって２週間もしない頃、
この可愛そうなシュワちゃんに異変が起きました。


ストレスで首の周りがかぶれだし、
アレルギーがひどくなっていきました。


引っかくといけないということで、なにやら
邪魔くさそうなプラスチックのワッカを
はめられてしまったのです。
心なしか元気がなくしょぼんとしています。


シュワちゃんの立場になってみると、
ご主人様の愛情が、５歳の男の子に移って
しまったのではないかという不満や、
不安が日に日にストレスとなっていったようです。


食べ物には敏感に反応していたシュワちゃん
でしたが、食欲も落ちて痩せてきていました。


そりゃ犬の気持ちになれば、男の子と遊べると
思っていたのに近ずくこともだめ、ハウス（ゲージ）
に入っている時間も長くなって、寂しい思いを
強いられていては無理からぬことです。


そこでシュワちゃんを心配した飼い主は
ドッグフードを変えてみたそうです。

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とはいうものの、シュワちゃんに対しての状況は
今のところ変えることは難しい。
可愛そうだけれど、仕方のないことなのです。


５歳の男の子のアレルギーはシュワちゃんから
遠さけることで少しずつ改善の兆しが見えてきています。


飼い主にしてみればシュワちゃんも不憫でなりません。
せめて上質なドッグフォードを与えたいと思ったそうです。


一方シュワちゃんの、首の周りの毛並みも、いまでは少しずつ
くりくり感が戻ってきて、飼い主もやっと安心した様子。


グルメ嗜好のワンちゃんには、おいしいものが解かるのですね。
食欲も戻ってきて、少しずつ今の環境に慣れ始めてきています。


シュワちゃんが５歳の男の子と一緒に遊べる日が来るといいですね。


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