2016年01月29日
2016年1月29日(金) 郵政グループ3社取引結果 日銀マイナス金利確定によりゆうちょ銀行がサプライズ大暴落。
2016年1月29日(金) 郵政3社取引結果
郵政3社株価情報
日本郵政(株)
現在値:1,595
前日比:-35 -2.15%
(株)ゆうちょ銀行
現在値:1,472
前日比:-106 -6.72%
(株)かんぽ生命保険
現在値:2,742
前日比:+3 +0.11%
本日、日銀が追加金融緩和としてマイナス金利導入を決めました。
※日銀当座預金に▲0.1%のマイナス金利を適用
これを受け、日経平均株価は大幅反発
17,518.3 前日比+476.85(+2.80%)
対して銀行株がサプライズ暴落しました。
郵政3社ではゆうちょ銀行が-6.72%の下落。
日本郵政も-2.15%と影響がありました。
しかし、マイナス金利政策により、金融機関の収益への影響は本当にあるのでしょうか。
マイナス金利とは銀行が日銀に預けるお金にマイナス0.1%ということです。
・銀行などの金融機関には、融資量に応じて日銀の当座預金口座に預ける義務がある。
・現状は、決まった額を超えて預けている分については、日銀が年0.1%の利子をつけている。
・これが2月16日からマイナス金利導入後は金利がマイナス0.1%になる。
つまり。
・お金を預けるほど利子が取られてしまう。
・積極的に日銀に預けようとはしなくなる。
・金融機関は日銀にお金を預けるより融資に回す。
・お金が日銀の口座に滞留することを避け、消費者や企業にお金が回す。
・経済活動が活性化しデフレが抑制される。
マイナス金利に期待される効果としては期待できるが、金融機関の収益が悪化するともとれますね。
でも、それを見越した対策も考えているようです。
マイナス金利は金融機関収益を悪化させるのではないか?
金融緩和によって実体経済への働きかけを行う際に、金融仲介を担う金融機関の収益に悪影響を及ぼす面がある。今回のマイナス金利の導入に当たっては、金融機関収益への過度の圧迫により金融仲介機能がかえって低下するようなことがないよう、3段階の「階層構造」を採用し、ある残高まではプラス金利ないしゼロ金利とすることとした。
とりあえず損失は限定的と見て良いと思いますので、本日の大幅下落は個人投資家の混乱によるパニック売りだと考えられます。
しかし、それでは逆に・・・
「階層構造」で、一部にしかマイナス金利を適用しないのでは、効果がないのではないか?
という疑問もでてきますが。
金融取引の価格(金利・株価・為替相場など)は、ある新しい取引を行うことに伴う限界的な損益によって決まる。マイナス金利が当座預金残高の全体にかからなくても、限界的な増加部分にかかれば、新しい取引によって当座預金が増えることに伴うコストは▲0.1%である。金融市場ではそれを前提として金利や相場形成がなされる。
という影響があるそうです。
さて、これを市場がどう判断するか。
週明けは回復するでしょうか。
要注目です。
日足、日中足チャートはこちら
日銀金融政策の本日の決定ポイント
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