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2015年07月01日

医薬品概論 (6)アレルギーについて

まとめ
・アレルギーとは、免疫機構が過敏に反応して、好ましくない症状が引き起こされることである。薬理作用等とは関係なく起こり得る。

・アレルギー症状には、流涙や眼の痒み等の結膜炎症状、鼻汁やくしゃみ等の鼻炎症状、蕁麻疹や湿疹、かぶれ等の皮膚症状、血管性浮腫のようなやや広い範囲にわたる腫れ等が生じることが多い。

・医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態 などの場合には、医薬品がアレルゲンになりやすくなり、思わぬアレルギーを生じることがある。



【南関東27−005】
a.医薬品によるアレルギーは、医薬品の薬理作用等とは関係なく起こり得るものである。

b.外用薬は、アレルギーを引き起こすことはない。

c.医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態 などの場合には、医薬品がアレルゲンになりやすくなり、思わぬアレルギーを生じることがある。

【解答】
a ○ 「物質そのもの」に対する過敏反応。薬の作用は関係ない。
b × 外用でも起こる。あと、添加物でも。
c ○ 疲労も関係。


【四国26−006】
1 主なアレルギー症状として、目や鼻、皮膚などの痒みや湿疹、炎症などが挙げられるが、血管性浮腫のようなやや広範囲にわたり腫れを生ずる症状は含まない。

2 アレルギーには体質的な要素はあるが、遺伝的な要素はない。

3 普段、医薬品にアレルギーを起こしたことがなければ、病気等に対する抵抗力が低下している状態でも、医薬品がアレルゲンとなることはない。

4 アレルギー症状とは、免疫機構が過敏に反応することにより、体の各部位に生じる炎症をいう。

【解説】
1 × 血管に水分が集まるため、血管浮腫が起こる。血管から水分が漏れると蕁麻疹のような症状が出る。
2 × 遺伝も関係する。
3 × 疲労や免疫低下により、これまで何ともなかったものにアレルギー反応を起こすことがある。
4 ○


【九州・沖縄24−012】
ア アレルギーとは、免疫機構が過敏に反応して、好ましくない症状が引き起こされることである。

イ アレルギー症状には、流涙や眼の痒み等の結膜炎症状、鼻汁やくしゃみ等の鼻炎症状、蕁麻疹や湿疹、かぶれ等の皮膚症状、血管性浮腫のようなやや広い範囲にわたる腫れ等が生じることが多い。

ウ アレルギーを起こしたことのない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、アレルギー反応を起こすことがある。

エ アレルギーには、遺伝的な要素は特に認められない。

【解説】
ア ○ アレルギーは過敏な免疫反応。
イ ○
ウ ○
エ × 疲労の他、遺伝も関係する。
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