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2015年09月02日

精神・神経用薬 (3)催眠鎮静薬・眠気防止薬



【大阪26−025】
a.ブロモバレリル尿素(ブロムワレリル尿素)は脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用がある。

b.ジフェンヒドラミン塩酸塩は睡眠改善薬として、小児にも安心して使用できる。

c.抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として、慢性的に不眠症状がある人を対象としたものである。

【解説】
a ○
b × 小児には使えない。
c × 慢性的な不眠には不適。受診勧告を。


【大阪26−026】
a.カフェインを反復摂取すると、依存を生じる場合がある。

b.授乳期間中はカフェインの総摂取量が継続して多くならないよう留意する。

c.眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量は、カフェインとして500mg、1日摂取量はカフェインとして1,500mgが上限とされている。

【解説】
a ○
b ○
c × 1回に200mg、一日に500mgまで。


【四国26−025】
a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられるものであり、慢性的に不眠症状がある人や妊娠中にしばしば生じる睡眠障害を対象とするものではない。

b ブロムワレリル尿素は、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用があるが、少量の摂取では、眠気を催すことはない。

c 桂枝加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以上で精神不安があり、動悸や不眠などを伴う高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症に適すとされ、構成生薬としてダイオウを含む。

d ジフェンヒドラミン塩酸塩を含む催眠鎮静薬を服用する場合は、その薬効や副作用が増強されるおそれがあるため、飲酒を避ける必要がある。

【解説】
a ○ 
b × 少量でも眠気を催す。
c × これは「柴胡」加竜骨牡蛎湯の記述。桂枝加〜のほうは体力がなくて、神経症状があって、夜尿症があって・・・といった症状に使う。
d ○


【四国26−026】
a カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある。

b カフェインは、胃液分泌亢進作用があるため、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心、嘔吐)が現れることがある。

c カフェインは、腎臓で水分の再吸収を促進する働きがあり、尿量の減少をもたらす。

d カフェインは、医薬品だけでなく、お茶やコーヒー等の食品にも含まれるため、1日摂取量としての上限はない。

【解説】
a ○
b ○
c × 尿量は増加する。
d × 1日500mgまで。


【九州・沖縄24−067】
ア 塩酸ジフェンヒドラミンは、慢性的に不眠症状がある人への使用に適している。

イ ブロムワレリル尿素を含有する催眠鎮静薬とアルコールを摂取すると、その効き目が半減するおそれがあるため、服用する場合は飲酒を避ける必要がある。

ウ 睡眠障害が慢性的に続く場合は、鬱病等の精神神経疾患や催眠鎮静薬の使いすぎによる不眠等の可能性もあるため、医療機関の受診が望ましい。

エ 加味帰脾湯、抑肝散などの漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているので、比較的長期間(1ヶ月位)服用されることがある。

【解説】
ア × 慢性不眠なら受診勧告。
イ × 効き目が半減するのではなく、増強する。
ウ ○
エ ○ できれば数ヶ月続けたいところ。


【九州・沖縄24−065】
カフェインについて

ア 腎臓での水分の再吸収を抑制するとともに、膀胱括約筋を弛緩させる働きがあり、尿量の増加をもたらす。

イ 胃液の分泌を抑制させる作用がある。

ウ 脳に軽い興奮状態を引き起こす作用を示す。

エ 反復して摂取しても習慣性はない。

【解説】
ア ○
イ × 
ウ ○
エ × 習慣性あり。ちなみに、医療用医薬品の「カフェイン原末」は劇薬。
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