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2015年09月12日

歯や口中に用いる薬 (3)口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)、トローチなど



【大阪26−031】
a.トローチ剤は、口中に含み、噛かまずにゆっくり溶かすようにして使用されることが重要である。

b.セチルピリジニウム塩化物は、芳香による清涼感を目的として用いられる。

c.炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合される場合がある。

【解説】
a ○ トローチは口腔内への作用を目的とした剤形。
b × セチルピリジニウムは殺菌。清涼感を目的としたものはメントール。
c ○ アズレンは消炎+組織修復


【四国26−031】
a リゾチーム塩酸塩は、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として用いられる。

b アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物の死滅や増殖を抑えることを目的として用いられる。

c 含嗽薬は、食前に用いると効果的な殺菌消毒作用が得られる。

d ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。

【解説】
a ○ 
b × アズレンは消炎、組織修復の成分。殺菌系ではない。
c × 使用後すぐに食事をとると、殺菌効果が薄れやすい。
d ○


【九州・沖縄24−069】
ア 口腔咽喉薬・含嗽薬は、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に入り、全身的な影響を生じることがある。

イ 含嗽薬は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去等を目的として、用時水に希釈又は溶解してうがいに用いる、又は患部に塗布した後、水でうがいする外用液剤である。

ウ トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中で噛み砕いて飲み込むことが重要である。

エ 口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするもので、殺菌消毒成分及び鎮咳成分や去痰成分が配合されている。

【解説】
ア ○ 
イ ○ 
ウ × かみ砕いてはいけない。口中でゆっくり溶かす。
エ × 鎮咳去痰成分を含む場合は、「口腔咽頭薬」ではなく「鎮咳去痰薬」に分類される。例)浅田飴

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