尿を作ることができる腎臓の再生に、日本の研究チームが世界で初めて成功しました。
都内の病院で透析の治療を受ける63歳の男性。腎臓の働きが悪くなる「慢性腎不全」を患い、治療のため、1回に4〜5時間、週3回、通院しなくてはなりません。
「逃げ場がない。仕事と命がどっちが大事なんですかと、最終的にはそこにいく」(慢性腎不全で週3回透析を受ける男性)
日本の透析患者はおよそ32万人。そうした中、新たな治療につながるかもしれない研究の成果が明らかになりました。
ケースの中で動く実験用のネズミ・ラット。試験管に入っているのは、このラットで再生された腎臓が生成した「尿」です。東京慈恵会医科大学の横尾隆教授の研究チームが、ラットのiPS細胞を使い尿を作ることができる腎臓の再生に世界で初めて成功したと発表しました。
「今まで夢の治療法といわれていたわけだが、今回の成功によって、夢ではないんじゃないかというところまできた」(東京慈恵会医科大学 横尾隆教授)
研究では、ラットの腎臓の「種」となる細胞をマウスで一時成長させ、その後、ラットに移植し、腎臓を再生。人間への応用に向けては、ブタを用いることを想定しているといいます。
「やり方としては十分応用できる人の腎臓の再生方法ということで確立された」(東京慈恵会医科大学 横尾隆教授)
今回の研究に注目が集まる一方で、ヒトへの応用には安全性や動物を使用することの倫理面など慎重な議論が必要です。それでも患者には大きなニュースとなりました。
「良かったって。すごく希望になる」(慢性腎不全の女性)
「人生の最後の最後のところで。ちょっとくらい普通の生活ができるかな」(慢性腎不全の男性)
https://www.excite.co.jp/News/society_g/20171124/Tbs_news_111862.html
<コメント>
苦しんでいる患者さん達に朗報ですね。これで辛い透析ともおさらばできる希望ができましたね。本当に良かったです。
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