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2024年05月20日
子どもの発達と成長のカギを握る視点とは? 2.発達・成長の根っこ2「安心感」
ご訪問頂きありがとうございます。
前回、子どもの発達・成長の大きな視点の「根っこ1」として
生活リズムや健康・安全について綴りました。
今回は、もう一つの大きな視点
「安心感」についてです。
育児や子育てを通してあまり意識的ではないところ・・
(当たり前にやっておられるところでもありますが・・)
実はこれ、ホントに重要なのです。
では、掘り下げていきましょう!
子どもの未来を切り開く!
発達と成長のカギを握る視点とは?
(この絵が象徴しているように思えます。母と子が互いに安心感に漂うような・・)
2.発達・成長の根っこ2「安心感」
☆人との関係の発達的道すじから
まずは、発達の過程から「対人関係の結び方の広がり」について
見ていきましょう!
1)4か月頃・・微笑み返し
・それまでの生理的微笑ではなく、目の前の「人」を認識して
「快」の表現ができるようになる。
人と最初の感情の交流
2)9か月頃・・第2者の形成
・特定の相手(大人:ママパパ)と心理的に結びつく関係ができる。
特定なので、後追いなど「その人」が頼りといった感じ。
3)1歳半頃・・・自我の形成
・歩行、言葉、道具などの操作ができ、自分の世界が大きく広がる時期
しかし、基本的には近親者とのつながりの中で自己発揮。
褒めてもらうとめっちゃ嬉しいのでまたチャレンジできる。
4)2.3歳頃・・・自我の発達(自己中心的:イヤイヤ期)
・生活上、ほぼ一定自分でできるようになり、「つもり」の世界に入る。
「自分でできたつもり」「自分の思った通りになるつもり」・・なので
「つもり」でないことを言われたりされると、とたんに「イヤイヤ」となる。
しかし、心理的な奥底ではまだまだ「依存」している。
5)4歳頃・・・・自他の形成
・自己中心的な世界から「自分と相手」の感情的交流ができるようになる。
「〜ではなく〜だ」といった認識を具体的な場面で持てるようになる。
生活場面上、一定の理解ができて行動できるようになる。
大まかな発達の道すじをあげてみました。
徐々に「ひとり立ち」する過程を歩みますが・・
特にこの段階までは、親:ママパパさんに依存・頼りがベースにあってこそ
のびのびと自分の世界を開いていけるので
子どもにとっては基本的に
「安心できている」気持ちが
発達上とても大切だと言わざるを得ません。
☆安心感は大人の関わり方次第?!
大人の私たちも同じように
「家庭はくつろげるところ」であってほしいものですね。
子どもは、目の前に楽しいことがあれば
その都度楽しむことができます。
大人が、安心できない窮屈さや負の感情な時に
楽しいはずのことでも気が向かないのとは大違いです。
でも、子どもも心の中で窮屈さや負の感情になるのは大人と同じなのです。
溜めないで忘れられるのがうらやましいところ(笑)
しかし、マイナスの感情になることが多いと
子どもは次第に安心できなくなっていきます。
自分の世界が広がっていくのと反比例するように
「あれダメ、これダメ」のダメ出しが多かったり・・
「早くしなさい」「こうしなさい」など、一方的に言われることが多いと
生活全体の中の「安心できること・時間・気持ち」がなくなっていきますよね。
大人側が「子どもと一緒にこんなこと楽しんだ!」と思っても
子どもは、それ以外のところで不安定さを感じているかもしれません。
また、依存・頼りがベースなのに
放置されるようなことも安心感を失っていく原因となります。
その極端なカタチが「ネグレクト」育児放棄です。
もちろん、育児子育てをする中で
叱ったり、注意をするなんてことは当たり前にある訳で・・
それでも
時折、振り返ってみて
子どもがホントに「安心できている?」か
立ち止まってみるとよいのではないでしょうか?
☆子どもの見せる不安定さ
では、具体的にどのような様子を見せるのでしょうか?
・これまでに比べて「ソワソワ」したり「イライラ」など、落ち着きがない。
・以前より「無気力」な様子。興味関心を示さなくなる。
・わざとイタズラ・悪いことをして大人の反応を見る(注意喚起)
これらに気づいたら
この「安心感」を一度じっくり考えてみることは
子どもの発達・成長に大きな違いが生まれるのではないかと思います。
「これが正解!」というのはありません。
大人が安心できるのが良いのと同じように
子ども目線で
各家庭ごとの思いで「安心感」を持たせてあげましょう!
子どもが、基本形として「安心して育っているか?」
ですね・・。
最後まで読んで下さりありがとうございました。