滅びゆく日本〜グローバリストの手口
一般にきのこはかわいいし、食えるものはおいしい。
しかし中には、とてもかわいいとはいえないきのこもある。食えるやつはかわいくなくてもうまいけどね。
↑かわいくなくてうまいきのこ。でけえよ!(しごんち前、シメジロードのホームストレッチ入口)
このあたりのヒラタケはとにかく成長力に富んでいて、あっという間に巨大化する。
2〜3日で顔サイズになるものもある。写真のやつは1週間くらいかな。1週間前には何もなかったと思うんだけどね。
キクラゲも通常かわいらしいんだけど、ときおり人間の大人の顔サイズの不気味なキクラゲも出現する。大きいサイズのキクラゲが見つかるとうれしいんだけど、顔サイズになると、こんなもん食えるか!という気分。キクラゲは猫の顔サイズに限る。
で、昨日採れたのが、かわいくておいしいきのこ↓(Hにて、岩国商方面登山口の小断崖右手斜面)
ここは人通りが多くて食用きのこはなかなか発生しない場所なんだけど、見た瞬間、おーやったー!クリタケだー!と心が浮き立った。こんなのが4、5株出てたんでね。しかし・・・
結局このきのこを収穫する前に、1本の幼菌をかじってみることになった。理由は、
・ここに来るまでにニガクリタケ(強毒)を大量に見てきたから
・傘裏が純白ではなく、やや黒褐色を帯びていたから
である。
ニガクリは食ったら死ぬ危険もあるきのこなので、絶対に間違えたくない。ただ、散々見てきたニガクリとは明らかに違う、みごとな栗色のきのこだったから、正直ちと迷った。
さらに傘裏の色はクリタケよりはニガクリタケに似ていたから。
たまーにあるらしいんだよね、クリタケそっくりのニガクリタケ。
なんであんなに似てねえのに誤食でニガクリ食って死んじまう人がいるのか・・・と、ずっと疑問に思っていた。なるほど、クリタケそっくりのニガクリを食って死んでるんだなと、このとき思った。
とはいえニガクリにまったくは似ていなかったので、まあニガクリなのかもなと思いつつ1本幼菌をかじってみたのだ。
もしこれがニガクリだとすると、猛烈な苦みに襲われるはず。果たして・・・
噛んだ瞬間、一瞬で口の中に広がったよ、猛烈な菌臭が。
しかし、苦みはまったくなし。そこで合点がいった。
これ、クリタケではなく(もちろんニガクリタケでもなく)、クリタケモドキってやつだわ、と。
クリタケモドキはクリタケ以上に美味なきのこで、実は隠れた人気者だったりする。
クリタケは調理してもわずかな苦みがあるのに対し、クリタケモドキは苦みがなく、クリタケ以上に旨味が強いとされる。
まったく人気のないナラタケモドキ(まずいし微毒)と大人気ナラタケ(うめえ)の関係の、やや逆である。
クリタケモドキって、傘裏がちょっとニガクリっぽい感じがするんですよ。
おそらく私ははじめての収穫になるんだと思う。
で、ちゃんと調理して食った感じ。
めちゃくちゃうまかったですよ。ただ、クリタケとどちらが上かと問われると、私は「どっちもうめえわ」と答えるだろう。
ニガクリみたいに、かじると苦いきのこは実際にかじって確かめてみるのがいいね。
ただし、ニガクリは加熱しちゃうと苦みが消えて、味はふつうのクリタケになってしまうから要注意。
もちろん、ニガクリの毒性は苦みの成分が消えた分だけ濃縮されることになる。食ったらタダでは済まないよ。
この辺はまだまだヒラタケやクリタケ、キクラゲあたりを収穫することができるはずなので、山歩きが楽しみである。
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