9月29日 あっち側の沢伝いM登山口車止めの斜面。ミョウガ60個
30日 いつもの沢伝い急斜面。ウスヒラタケ
10月1日 林道アケビ手前 ヒラタケ3〜4kg
ヒラタケとウスヒラタケのどっちもとれるくらいだから、ここらへんはまだまだ秋の走り。最近は暦なんてあまりアテにならない。
その数日後、上記30日にウスヒラタケがとれたのと同じホダで、非常に怖いことが起こっていた。別に画像が怖いとかこの世ならざるものが映り込んでいるとか、そういうことではない。ではなにが怖いのか、画像を見ながらみなさんにも一緒にお考えいただこう。これである。
4日 30日のほだ木と同じ。新たなウスヒラタケと大量のナラタケ出現
さあ何が怖いかおわかりになりましたか?新たに発生したウスヒラタケ、見えるだろうか?白くてぺらぺらのやつね。その後ろの、さらに腐った黒っぽい木に、やや大量のきのこが発生してるのも見えるでしょ?これ、ナラタケ(の一種)なんですよ。ここらへんでは正直あまり見ないタイプのナラタケなんだけど、モドキではないほうの、私はいつも採るほうのナラタケ。
ここまでは別に何も怖いことはありませんね。でもよーく見ていただきたい。群生するウスヒラタケの中に、後ろのナラタケと同じようなきのこが見えるだろうか?
いや別にね、このきのこが凶毒きのこというわけではないんです。これも後ろのと同じナラタケ。ただ怖いのはここから。あくまでも私の考察なんですけどね。ひとつ注意。これ画像で見る限りではちょろっとあるだけに見えるかもしらんけど、この裏面とかもっと下のほうにもウスヒラ&ナラタケの大混生エリアが存在しており、混生域は相当広かった。これを踏まえて考察していく。
きのこ、あるいは菌類(ウイルス含む)ってのは、うまい具合に住み分けて発生する性質があるらしいんですよ。だからコロナとインフルって同時発生はほぼしないでしょ?今回の場合例外的に同時感染というけっこうマヌケな災難を食らった人もいたみたいだけどね。
でもこれっておそらく、旧コロナ由来の交差免疫を無視してバンバン撃っちゃってる人の特典だったんじゃねえの?という気が個人的にはしている。まあ一種のADEと考えると合点がいくんでねえの?医者じゃないから知らんけど。まあそれはともかく。つまり要はね、ヒラタケが生えているところにほかの菌が入り込むことって、ほとんどないんです。
ムキタケとツキヨタケって同じような時期の、まったく同じ木に発生することがある。しかしこの場合、ムキタケはムキタケエリアに、ツキヨはツキヨエリアにちゃんと住み分けて発生する。私も見たことがある。ムキタケは下のエリア、その境界あたりがやや微妙な感じ(混生ぎみ)ではあったが、あきらかに上のエリアにツキヨが発生していた。この混生域のツキヨムキタケをばんばかとっちゃうと、ツキヨ毒を食らっちゃうパターンなんだろうね。
しかし上の画像の場合、ヒラタケの真っただ中に、これみよがしのナラタケが発生しているのだ。もちろんヒラタケもナラタケも食えるどころかとてもおいしいきのこだから、この場合なにも怖いことはない。しかし、もしこのナラタケがスギヒラタケ(摂取後脳性障害で死者多数)だったとしたらえらいことですよ。ウスヒラタケとスギヒラタケ、まあ個人的には似てねえとは思うけれど、注意していないとどっちもウスヒラだと思ってとっちゃうリスクは十分すぎるほどある。
そしてもし上のウスヒラが、ナラタケによく似ているコレラタケだったらさあどうだ・・・怖いっしょ!!まあ今回のナラタケはコレラと間違いようもないくらいバカでかいナラタケだったけれども、ふつうサイズでちょっと古いナラタケだったりしたら、画像の具合に混生するコレラタケを見分ける自信は、私にはない。
ただ今回に関しては、今まで起こることはないだろうと思い込んでいた事象が白昼堂々起こってしまったわけだから、今後ウスヒラスギヒラとか、コレラナラタケとか、そういった恐怖が常に付きまとうことになる。まあコレラだったら1週間後に割とあっさり死ぬことができると思うが、大量のチチタケに混じってドクササコなんてホイホイ摘んじゃったら、これはもう地獄。個人的にドクササコは一番当たりたくない毒である。
ここでその詳細は避けるが、興味ある人はドクササコ、あるいはコレラタケと同じ種類の猛毒を含むタマゴテングタケあたりでその毒性や症状をお調べいただくといいかもしれないですね。まあかなりショッキングなことが書かれていると思うので、お調べになるなら自己責任で勝手にやってください。
さて、ちょっと見慣れないナラタケだったので、例によってつぶさに観察してみることにした。実はこれ、網に入れて4時間くらい乾燥させちゃったあとなので、柄や傘の鱗片および小さなツバがみんな取れちゃって、なんだかウラベニガサみてえなフォルムになっちゃったが、ナラタケの系統のきのこであることは間違いない。
ただナラタケってのはかなりたくさんの種類分けがすでに済んでおり、ナラタケモドキだけは毒きのこ認定されてしまったのだが、ほかは一応変わらず食菌扱いである。ちなみにウラベニガサは見た目も味も香りも悪く、どうせなら毒になってくれたほうがいいのにな、と常々思っているきのこ。このへん多いんだよ。
個人的に一番似ているなと感じたのが、世界最大の生物として認定されている(いやほんとですよ!)オニナラタケに近いかな、という気がしている。ただオニナラにしては傘と柄の比率がちょっと違うきがしないでもない。オニナラは相当ゴツゴツしているらしいが、今回のはそこまでゴツゴツしていない。干したらもっとあっさりぬっぺりした感じになってしまった・・・
まあナラタケ類であることは間違いないので、今夜これからどぶろくでもちびちびやりながら、ちょっくら食ってみようと思う。ヒラタケもうまいけど、ナラタケもうまいっすよ!
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